
Claude Code を起動すると、ターミナルの画面上部に小さな 8ビット風のオレンジのキャラクターが現れます。名前は Clawd(クロウド)。愛らしいマスコットですが、公式ドキュメントに正式な説明はほとんどなく、少し謎めいた存在です。この記事では、Web上で確認できたことを整理して、Clawd の正体・名前の由来・公式か非公式かを、事実の裏取りができた範囲でまとめます。(同じ Claude Code の話題として、実行中に表示される英単語についてスピナー動詞まとめ、組み込みコマンドについてはスラッシュコマンド一覧も併せてどうぞ。)
Clawd とは——Claude Code のマスコット
Clawd は、Anthropic 社の AI コーディングエージェント Claude Code のマスコットキャラクターです。Claude Code を起動すると、真っ黒な背景のターミナル画面の上部に、ちょこんと現れます。
見た目の主な特徴は以下の通りです。
- 8ビット風のピクセル絵(レトロなゲーム機時代を思わせるドット絵タッチ)
- 通常は オレンジ色(季節や特別テーマで色が変わる例が報告されていて、青いバージョンや、サッカーワールドカップに合わせて動きが変わった時期があるとの証言が有志ブログで確認できます)
- 造形は 積み重なった四角と、2つの黒い目という、非常にミニマルなピクセルアート
- 起動画面で 動きがあることもある(アニメーションの報告あり)
何の生き物かについては、実は意見が分かれます。Anthropic が公式に使う絵文字は カニ 🦀 で、後述する名前の由来もカニと整合します。一方で、造形が抽象的なピクセルアートのため、ユーザーによって「カニ」「タコ」「ロボット」「正体不明の塊」など、見え方が分かれているのが実情です。Anthropic 自身がドキュメント等で「これは○○です」と明言している一次資料は、本記事執筆時点では見つかりませんでした。「カニっぽいけれど、はっきりはさせない」——この曖昧さも、Clawd の魅力の一部と受け止められているようです。
名前の由来——Claude + Claw(ハサミ)
Clawd という名前は、「Claude」+「Claw」(ハサミ・爪)の掛け言葉、というのがコミュニティで広く共有されている解釈です。Claw は、カニやザリガニなど甲殻類のハサミを指す英単語で、claw + d と綴ることで Claude の綴りにも寄せている、という遊び心の命名です。
前述のとおり、Anthropic が公式に使う絵文字は カニ(🦀) です。名前の由来(Claw = ハサミ)と絵文字(カニ)の両方がカニ方向に揃っていることを踏まえると、設計上はカニがモデルとして念頭にあった可能性が高い、と読み解けます。ただし繰り返しますが、Anthropic 自身が「Clawd はカニです」と明文で発表した一次資料は、本記事執筆時点で確認できていません。「まぁ、たぶんカニ」というくらいのニュアンスで捉えるのが、いちばん誠実な受け取り方だと思います。
なお、Anthropic は Clawd の名前とキャラクター像を、自社の商標・知的財産として扱っているとされます。実際、外部で "Clawdbot" という名前を使っていた人気ツールが、2026年1月に Anthropic 側からの商標関連の依頼を受けて "Moltbot" に改名した、という報告があります。「マスコットの二次利用や引用は、Anthropic の権利を尊重して行う」というのが、実運用として無難な向き合い方でしょう。
公式ドキュメントに解説がない、という不思議
Clawd をめぐるいちばんユニークな点は、Anthropic が Clawd を作っておきながら、公式ドキュメントで正式に紹介していない、という状況です。Claude Code の操作方法・ショートカット・設定などのドキュメントは丁寧に整備されているのに、キャラクター自体の解説ページはほとんど見当たりません。
このことはコミュニティ側にも認識されていて、Claude Code の GitHub リポジトリには 「Clawd を公式に紹介するドキュメントと、ようこそ画面を追加してほしい」という要望の Issue(#8536) が上げられています。他方で、Anthropic の開発者向け X(旧Twitter)アカウント @ClaudeDevs は、まとめ投稿の中で Clawd の姿を披露しており、"公式ドキュメントでは触れないが、SNSでは可愛がられている" という不思議な位置づけになっています。
こうした「あえて多くを語らない」設計は、8ビット風の抽象的なデザインとあいまって、Clawd を"想像の余地の残るキャラ"にしているとも言えます。名前も絵文字もカニに寄せつつ、造形は明言しない。ユーザーが「カニだ」「タコに見える」「ロボットっぽい」と自由に解釈できる余白があります。実際、Clawd をモチーフにした 3D プリントモデル、デスクトップ用のピクセルペット、Pebble スマートウォッチ用アプリなど、コミュニティによる二次創作の広がりも確認できます(これらの二次創作物と Anthropic の権利関係については、それぞれ制作者側の判断であり、当記事は関知しません)。
まとめ
Clawd は Claude Code の起動画面に現れる、オレンジの 8ビット風マスコットです。名前は「Claude + Claw(ハサミ)」の掛け言葉で、Anthropic 公式の絵文字は カニ 🦀 が使われています。造形は抽象的なため、見え方には「カニ」「タコ」「ロボット」など諸説あり、Anthropic 自身は「これはカニです」と明言していません。公式ドキュメントでの正式な紹介もほぼないため、この曖昧さこそが Clawd の持ち味とも言えるでしょう。次に Claude Code を起動したら、画面上部の小さなオレンジの塊を、ちょっと気にかけてみてください。












