ネットミーム一覧54選|国内・海外の元ネタを年代順に解説

インターネットには、気づけば誰もが使っているのに「元ネタ」を知らないフレーズや画像があふれています。「だが断る」「5000兆円欲しい」「Rickroll」——これらはすべてネットミームです。

この記事では、国内27件・海外27件、計54件のネットミームを年代別テーブルで一覧化しました。元ネタ・発生年・拡散媒体を一目で確認できるようにまとめています。モナーや5000兆円欲しいといった国内の名作から、Doge・Pepe・猫ミームまで、知れば話題に困らない完全保存版です。

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ネットミームとは何か

「ミーム(meme)」は1976年に進化生物学者リチャード・ドーキンスが著書『利己的な遺伝子』で提唱した概念。遺伝子(gene)のように、文化・情報・行動が人から人へとコピー・変異・選択されながら広まる様子を指します。

インターネット上ではこれが「ネットミーム(internet meme)」として発展。画像・動画・フレーズなどが加工・改変されながら瞬く間に広まるコンテンツを指します。

ミームの主な「型」

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特徴・代表例
テンプレ画像型 写真や漫画の一場面に文字を重ねる(Distracted Boyfriend・Drakeなど)
構文・コピペ型 特定のフレーズ構造を使い回す(「だが断る」「〇〇って本当に好きなんだ」)
AAキャラ型 テキスト絵のキャラクターが発話・反応する(モナー・Trollfaceなど)
チャレンジ型 特定の行動を動画で模倣して拡散(Ice Bucket Challenge・Harlem Shake)
音楽リミックス型 楽曲と映像を組み合わせて感情表現する(猫ミーム・PPAP・Gangnam Style)
リアクション型 驚き・感動・絶望の反応として使う動画・GIF(Rickroll・宇宙猫)
キャラ・マスコット型 特定キャラが多様な文脈に転用される(初音ミク・Pepe the Frogなど)
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国内の有名ネットミーム一覧

2ちゃんねる・テキストサイト時代(〜2006年)

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ミーム名 元ネタ概要 発生年頃 拡散媒体
モナー 2ちゃんねる発の耳なし猫型AA。ネット文化の象徴的キャラクター 1999〜2000年 2ちゃんねる
ギコ猫 「ギコ!」と鳴く耳あり猫型AA。多様な感情表現に活用 2000年 2ちゃんねる
しぃ 丸い輪郭の泣き顔AA。喜怒哀楽のバリエーションが豊富 2002年 2ちゃんねる
やる夫 2ch発のAA主人公キャラ。長編「やる夫スレ」の主役として定着 2007年 2ちゃんねる
だが断る 漫画「ジョジョの奇妙な冒険」第4部・岸辺露伴のセリフ。断りの場面に汎用される構文ミーム 2000年代中盤 2ch
君のような勘のいいガキは嫌いだよ 漫画「鋼の錬金術師」スカーのセリフ。鋭い指摘への反応に使用 2003年〜 2ch
お前がそう思うんならそうなんだろう、お前の中ではな アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」キョンのセリフ。論破・引き下がらせる場面に転用 2006年 2ch

ニコニコ動画時代(2006〜2012年)

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ミーム名 元ネタ概要 発生年頃 拡散媒体
ゆっくりしていってね!!! 東方ProjectキャラをSofTalk音声合成で喋らせた動画のキャッチフレーズ 2008年 ニコニコ動画
初音ミク ヤマハVOCALOIDベースのバーチャルシンガー。無数のオリジナル曲・ミームが派生 2007年 ニコニコ動画
w・草 笑いを表す「w」の連打文化。後に「草」と呼ばれ現在も最頻出の表現のひとつ 2000年代後半 2ch→ニコニコ動画
東方Project 上海アリス幻樂団の同人弾幕STGから多数のキャラ・楽曲ミームが世界に拡散 2003年〜(ニコニコで爆発) ニコニコ動画
歌ってみた・踊ってみた 素人がプロ級の歌や踊りを披露するコンテンツカルチャー 2007年〜 ニコニコ動画
ゆっくり実況 ゆっくりしていってね!!!のキャラでゲーム実況する動画ジャンル。現在も活発 2008年〜 ニコニコ動画
MAD動画 既存映像・音楽を改変・再編集したパロディ動画文化の総称 2006年〜 ニコニコ動画
俺の嫁 2Dキャラへの愛着・独占欲を表明する言い回し。2次元文化の象徴 2000年代後半 ニコニコ・2ch
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Twitter・SNS時代(2012〜2020年)

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ミーム名 元ネタ概要 発生年頃 拡散媒体
5000兆円欲しい デザイナー・K-SUWABEがTwitterに投稿したキンピカのロゴ画像が爆発的にリツイート 2016年投稿(大拡散は2017年4月) Twitter(X)
現場猫・仕事猫 イラストレーター・くまみねの猫キャラを安全標識風にコラージュした画像シリーズ 2018年〜 Twitter(X)
インターネット老人会 2000〜2010年代のネット文化を懐かしむユーザーが集まるコミュニティ概念 2016年〜 Twitter(X)
バカッター SNSに自爆的な炎上投稿をする行為の総称。バイトテロ等のネット炎上文化 2013年〜 Twitter(X)
そうはならんやろ 強キャラが理不尽な展開で負ける場面などに突っ込む構文ミーム 2010年代後半 Twitter(X)
宇宙猫(スペースキャット) 虚ろな表情の猫の写真を宇宙背景に合成。驚き・混乱・呆然を表現するリアクション画像 2011年〜 Twitter(X)
PPAP ピコ太郎(小坂剛人)の「ペンパイナッポーアッポーペン」動画。Justin Bieberが紹介し世界へ 2016年 YouTube→Twitter
〇〇ニキ 特定の言動で知られる人物を親しみを込めて「〜ニキ」と呼ぶ2ch・Twitter文化 2010年代 2ch→Twitter(X)

TikTok・短尺動画時代(2020年〜)

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ミーム名 元ネタ概要 発生年頃 拡散媒体
猫ミーム 猫の反応動画素材+定番BGMで「あるあるシチュエーション」を再現する動画フォーマット 2024年2〜3月 TikTok・YouTube Shorts
エッホエッホ メンフクロウのヒナが草むらを懸命に歩く映像に「〇〇って伝えなきゃ」構文が定着 2025年 X(2025年流行語大賞TOP10入り)
まいたけダンス アーティスト・まいたけの楽曲に合わせた踊り動画フォーマット。スタンプ化も 2023〜2024年 TikTok・X
菊池風磨構文 「〇〇なようじゃ無理か。〇〇はね、〇〇しないと」形式の構文。Netflix番組でのSexy Zone菊池風磨の発言が元 2024年〜 X

国内:合計27件

国内ミームの代表作・元ネタ詳細

5000兆円欲しい

2016年9月、グラフィックデザイナーのK-SUWABEがTwitterに「5000兆円欲しい!」と書かれたゴールドのロゴ画像を投稿。当初は数百RTに留まっていたが、2017年4月に別のアカウントが再拡散したことで爆発的にバズった。

以降「〇〇欲しい」の構文に様々なデザインの改変版が無数に作られ、ガチャを引く前後・試験を前にした祈願など「切実な願望」を表すミームとして現在も現役。K-SUWABEのデザインスキルが生んだ日本を代表するTwitterミームのひとつです。

猫ミーム

2024年2〜3月にTikTokとYouTube Shortsで急拡散した動画フォーマット。猫の表情や行動を切り取った素材と感情を引き立てるBGMを組み合わせ、「出社初日に〇〇だったときの話」のような日常の「あるある」をドラマチックに再現する手法が特徴です。海外発のフォーマットが日本語字幕・日本語BGMとともにカスタマイズされ、国内で独自の進化を遂げました。

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海外の有名ネットミーム一覧

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ミーム名 元ネタ概要 発生年頃 拡散媒体
Rickroll(リックロール) Rick Astleyの「Never Gonna Give You Up」MVへの不意打ちリンク。定番ドッキリ 2007〜2008年 YouTube・掲示板
LOLcats 猫の写真に独特のスペルミス英語(LOLspeak)を載せた画像フォーマット 2006〜2007年 4chan・Cheezburger
Trollface(トロールフェイス) ニヤリ笑いのシンプルな線画。オンラインでの「釣り・荒らし」を象徴するキャラクター 2008年 4chan・Reddit
Rage Comics(レイジコミック) 怒り・喜び・絶望など感情表現の顔を使ったシンプルな4コマ形式 2008〜2010年 Reddit
Advice Animals(アドバイスアニマル) 動物写真の上下に皮肉・教訓・あるあるテキストを配置するテンプレ形式 2006〜2010年 Reddit
wojak / Feels Guy(ウォジャク) 悲しげな棒人間のキャラクター。「Feels Bad Man」など感情系ミームの元祖 2010年 4chan
Keyboard Cat キーボードを弾く猫のGIF。失敗・失態動画の締めとして「Play him off」と付けて使用 2007年撮影→2009年ミーム化 YouTube
Nyan Cat(ニャンキャット) ポップタルト胴体の猫が虹を放ちながら飛ぶGIF+オリジナルBGM。2011年YouTubeで爆発 2011年 YouTube
Gangnam Style(カンナムスタイル) 韓国・PSYの楽曲とポニー乗りダンス。YouTube史上初の10億再生を達成 2012年 YouTube
Grumpy Cat(グランピーキャット) 常に不満げな表情の猫・Tardar Sauceの写真。ネガティブな発言テンプレに多用 2012年 Reddit・Twitter
Harlem Shake(ハーレムシェイク) 最初は1人が踊り、曲の盛り上がりとともに全員が踊り出す動画フォーマット 2013年 YouTube
This Is Fine(ゾのコーヒー) 炎上する家でコーヒーを飲む犬の2コマ漫画。現実逃避・諦め・崩壊を表現 2013年漫画→2016年大流行 Twitter
Doge(ドージュ) 日本の柴犬かぼすちゃんの写真+Comic Sans英語が世界的ミームに(詳細は後述) 2013年 Reddit・Tumblr
Ice Bucket Challenge ALS啓発のため氷水をかぶる動画を投稿・次の人を指名するチャレンジ 2014年 Facebook・YouTube
Drake Hotline Bling ドレイクのMV2コマ「嫌なもの→好きなもの」の比較テンプレ。汎用性が高い 2015年 Twitter・Reddit
Pepe the Frog(ペペ) Webコミック発のカエルキャラ。多様な表情バリエーションで感情表現に使用 2005年漫画→2016年ピーク 4chan・Twitter
Mannequin Challenge 全員が動きを止めた状態の空間を1台のカメラが動き回る動画フォーマット 2016年 Twitter・YouTube
Crying Jordan(泣くジョーダン) マイケル・ジョーダンの号泣する写真。「負け・失態・恥ずかしい場面」に合成 2016年 Twitter
Dat Boi(だぼい) 一輪車に乗るカエルの3DCGモデル+「here come dat boi」キャプション 2016年 Tumblr・Twitter
Harambe(ハランベ) 2016年に射殺された西ローランドゴリラ。「R.I.P. Harambe」として梗子化・追悼ミームに 2016年 Twitter
Salt Bae(ソルトベイ) 塩を指先から振りかける独特のポーズをするトルコのシェフ・Nusret Gökçeの動画 2017年 Instagram・Twitter
Distracted Boyfriend(よそ見する彼氏) 彼女がいるのに他の女性を振り返る男性の写真。「旧〇〇 vs 新〇〇 vs 自分」テンプレ 2017年 Twitter
Coffin Dance(棺桶ダンス) ガーナの「陽気な葬儀屋」チームが棺桶を持って踊る動画。コロナ禍で世界的に流行 2017年動画→2020年大流行 TikTok・YouTube
OK Boomer 年配世代の価値観・発言に対する「それはどうも(世代が違いますね)」的な返答フレーズ 2019年 TikTok・Twitter
Woman Yelling at a Cat(女性と困惑する猫) TVリアリティショーの女性+食卓に座る白猫Smudgeの2枚合成。対立・食い違いを表現 2019年 Twitter
SpiderMan Pointing(スパイダーマンの指差し) 2人のスパイダーマンが互いを指差す場面。「どちらも同じもの」の比較に使用 1967年TV→2011年ミーム化 Twitter・Reddit
Bernie Sanders Mittens 2021年就任式でミトン手袋・ズタ袋姿のバーニー・サンダースを様々な場所に合成 2021年 Twitter

海外:合計27件

海外ミームの代表作・元ネタ詳細

Rickroll(リックロール)

Rick Astleyの1987年のヒット曲「Never Gonna Give You Up」のMVへのリンクを、別の内容であると見せかけてクリックさせるドッキリ。2007〜2008年頃に英語圏の画像掲示板4chanで発生し、YouTube・Twitterへと拡散しました。「やられた!」という既視感と無害なユーモアが絶妙で、20年以上経った現在も現役のミームです。

Spotifyでは2024年にストリーミング数が過去最高を更新するなど、ミームによる拡散が本物の人気につながった稀有な事例でもあります。

Doge(ドージュ)

日本の幼稚園教諭・佐藤敦子さんが2010年2月13日に自身のブログに掲載した愛犬・柴犬「かぼす」の写真が元ネタ。「こんなに面白い顔で(笑)」という文脈で投稿した写真が、2013年に海外のReddit・Tumblrでミーム化しました。

Comic Sans体の「wow」「much cute」「very dog」といった独特の破格英語と組み合わさって爆発的に拡散。後に暗号通貨「Dogecoin」のシンボルにもなり、イーロン・マスクが繰り返し言及したことで2024年現在も影響力を持つ日本発のミームです。

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日本から世界へ広まったミーム

日本発のコンテンツが海外でミーム化した代表例です。

Doge/かぼすちゃん——日本の柴犬が世界的暗号通貨のシンボルに

前述のとおり、日本人が飼う柴犬の写真が世界最大級のミームのひとつになった事例。元のブログ投稿は日本語の日常日記だったにもかかわらず、写真1枚が国境を越えて拡散。「Dogecoin」を通じてかぼすちゃんは世界で最もよく知られた日本の犬として認識されています。

初音ミク——日本のVocaloidが世界の音楽文化へ

2007年にクリプトン・フューチャー・メディアがリリースしたVOCALOIDソフト「初音ミク」は、ニコニコ動画を中心に日本で急速に普及。その後YouTube・Twitterを通じて海外にも伝わり、ブラジルでは「ブラジリアンミク」と呼ばれる独自文化が生まれました。2024年にはワールドツアーを開催するグローバルなバーチャルアーティストとして確立しています。

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PPAP/ピコ太郎——Justin Bieberが火をつけた「1分未満」の世界バズ

2016年8月25日、ピコ太郎(小坂剛人)がYouTubeに投稿した「PPAP(Pen Pineapple Apple Pen)」の1分未満の動画。同年9月27日にJustin Bieberが「my fave video on the internet」とツイートしたことで世界中に拡散。最終的にYouTubeでの再生数は1億回を超え、「ビルボード・ホット100にチャートインした最も短い楽曲」としてギネス世界記録に認定されました。

モナー・Shift-JIS Art——2ch発のAA文化が4chanのASCII Art文化に

2ちゃんねるで生まれたAAキャラクター(アスキーアート)は、2000年代に英語圏の画像掲示板4chanへと伝わり、独自のASCII art文化として発展。日本独特の全角文字を使った「Shift-JIS Art」は4chanでも「Shift JIS Art」として保存・流通しており、日本のテキスト文化が海外ネット文化に影響を与えた事例として知られています。AA(アスキーアート)の文化史はこちらで詳しく解説しています。

東方Project——日本の同人ゲームが世界的ファンダムに

上海アリス幻樂団(ZUN)制作の同人弾幕シューティングゲーム「東方Project」は、ニコニコ動画での二次創作ブームを経て世界的なファンダム(Touhou Fandom)を形成。キャラクター・楽曲の二次創作が公式に許可されているため、YouTubeやSNSで数多くのリミックス・MAD動画・ミームが制作・拡散されています。海外では「Touhou」として独立した文化圏を持ちます。

まとめ

国内27件・海外27件、計54件のネットミームを年代順にまとめました。モナーや「ゆっくりしていってね!!!」のような2ch・ニコニコ動画期の遺産から、猫ミーム・エッホエッホといった2024〜2025年の最新トレンドまで、ネットミームはインターネット文化の縮図です。

関連情報として、2ちゃんねる・ネットスラング一覧現代ネットスラング119選もあわせてどうぞ。

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