再生可能エネルギーの種類一覧|太陽光・風力・地熱・海洋など27種まとめ

再生可能エネルギーとは、太陽・風・水・地熱など自然界から繰り返し得られ、利用しても枯渇しないエネルギー源の総称です。化石燃料に依存しないエネルギー供給を実現し、気候変動対策の柱として世界中で急速に普及が進んでいます。この記事では、再生可能エネルギーの種類を太陽エネルギー・風力・水力・地熱・バイオマス・海洋エネルギーなど8カテゴリ・全27種類に分類して解説します。競合サイトが9種類しか掲載していないなか、本記事ではOTECや浸透圧発電、EGSなどニッチな種類まで網羅しました。

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再生可能エネルギーとは

再生可能エネルギー(Renewable Energy)は、自然の力で補充・再生されるエネルギー源で、使い切っても枯渇しない点が化石燃料と根本的に異なります。日本の「再生可能エネルギー電気の利用の促進に関する特別措置法」(FIT/FIP法)は、太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスを主要5種として定義しています。

国際再生可能エネルギー機関(IRENA)の定義ではさらに広く、海洋エネルギー・地中熱利用なども含む多様な種類が体系化されています。発電時にCO₂をほぼ排出しないことから、2050年カーボンニュートラルの実現において中核的な役割を担います。

再生可能エネルギーの種類一覧

太陽エネルギー系(3種類)

太陽から降り注ぐエネルギーを電気または熱として利用する方式。日本で最も普及した再生可能エネルギー群です。

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種類 仕組みの概要 主な特徴・課題
太陽光発電(PV) ソーラーパネルに光を当て、光電効果により直接電気を生み出す 住宅屋根から大規模メガソーラーまで幅広く普及。夜間・悪天候は発電不可
太陽熱発電(CSP) 反射鏡で太陽光を一点に集めて高温の熱を作り、蒸気タービンで発電する 蓄熱が可能で夜間も発電できる。スペイン・米国・モロッコで大規模運用
太陽熱利用 集熱器で太陽の熱エネルギーを集め、給湯・暖房・産業熱源として直接活用する 発電せず「熱」をそのまま使うため変換効率40〜60%と高い。電力不要の給湯に最適
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風力エネルギー系(3種類)

風の運動エネルギーで風車タービンを回して電気を生み出す方式。世界的に急拡大している再生可能エネルギーです。

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種類 仕組みの概要 主な特徴・課題
陸上風力発電 陸地に設置した風力タービン(高さ100〜150m規模)で風のエネルギーを電気に変換 発電コストが再エネ最安水準の一つ。騒音・景観・適地の制限が課題
洋上風力発電(着床式) 海底に基礎杭を打って固定したタービンで発電。水深50m程度まで設置可能 陸上より強く安定した風が得られる。北海道東部沖など日本での開発が加速中
洋上風力発電(浮体式) 浮体構造物にタービンを乗せ、係留索で海底に固定。水深制限なし 沿岸部が急深な日本に適した次世代型。コスト低下が普及の鍵

水力エネルギー系(3種類)

水の落差や流れのエネルギーでタービンを回す発電方式。現在も世界の再生可能エネルギー発電量のうち最大シェアを占めます。

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種類 仕組みの概要 主な特徴・課題
大規模水力発電 ダムに水をせき止め、高い落差を使って水車タービンを回す 安定した大容量発電が可能。生態系・地域環境への影響・適地の制限が課題
小水力発電 農業用水路・中小河川の流れを利用した小規模水力発電(出力1,000kW未満が多い) 既存の水路・堰を活用できる。環境負荷が小さく山間・農村地帯への適性が高い
揚水発電 余剰電力でダム上池に水をポンプアップし、電力需要が高まった時に放水して発電 大規模な「電力の貯蔵装置」として電力系統の安定化に貢献。純粋な発電源ではなく調整弁の役割

地熱エネルギー系(3種類)

地球内部の熱を利用する発電方式。日本は世界第3位の地熱資源量を持ちながら開発が遅れている分野です。

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種類 仕組みの概要 主な特徴・課題
蒸気フラッシュ式地熱発電 地下から150℃以上の蒸気・熱水を取り出し、分離した蒸気で直接タービンを回す 最も普及した地熱発電方式。高温資源が得られる火山地帯に適する
バイナリー式地熱発電 地熱流体の熱で沸点の低い媒体(ペンタン・アンモニア等)を蒸発させてタービンを回す 100℃以下の低温地熱資源でも発電可能。温泉地の小規模利用に向き、日本でも普及が進む
増強地熱システム(EGS) 高温の地下岩盤に水を注入して人工的に亀裂を作り、回収した熱水で発電する 地表付近に地熱資源がない場所でも発電できる次世代技術。米国・欧州・オーストラリアで研究中
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バイオマス・廃棄物エネルギー系(4種類)

植物・動物・廃棄物などの有機物(バイオマス)を燃料として利用するエネルギー系統。日本のFIT認定容量は再エネ全体の中でも大きな割合を占めます。

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種類 仕組みの概要 主な特徴・課題
木質バイオマス発電 木材・間伐材・木材加工残材を燃焼させた熱で蒸気タービンを回して発電 植林・伐採サイクルの範囲内ならカーボンニュートラル。持続可能な森林管理が前提
バイオガス発電 生ごみ・家畜ふん尿・下水汚泥を嫌気発酵させてメタンガスを取り出し、発電に利用 廃棄物処理と発電を同時に実現。農村・食品工場・水処理場などに適する
液体バイオ燃料 サトウキビ・トウモロコシ等の発酵によるバイオエタノール、廃食油からのバイオディーゼルを燃料として使用 輸送機器・航空機の脱炭素に直接貢献。食料との競合問題や土地利用の課題がある
廃棄物発電(WtE) 一般ごみ・産業廃棄物を焼却した熱を利用して蒸気タービンを回して発電(Waste to Energy) 廃棄物の減量・資源回収も同時実現。日本全国に約380施設あり広く実用化されている

海洋エネルギー系(6種類)

海洋に存在するさまざまなエネルギーを利用する発電方式。まだ実証・商用化段階のものも多いですが、日本の周辺海域は世界有数のポテンシャルを持ちます。

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種類 仕組みの概要 主な特徴・課題
潮汐力発電 月・太陽の引力による潮の満ち引きで生じる水位差を利用してタービンを回す 発電時刻が天文学的に予測可能で計画性が高い。フランス・ランス川河口の施設が世界最大級
潮流発電 海峡・水道に発生する速い海流(潮流)に水中タービンを設置して発電する 陸上の風力発電と仕組みが類似。設置可能な海峡が限られるが安定した発電が可能
波力発電 海面の波の上下運動・振動エネルギーを機械的変換装置を介して電気エネルギーに変換 エネルギー密度が高い。塩害・暴風への耐久性確保と設置コスト低下が課題
海洋温度差発電(OTEC) 表層の温かい海水(25〜28℃)と深層の冷たい海水(5〜7℃)の温度差でアンモニア等を蒸発させてタービンを回す 昼夜・天候を問わず安定発電が可能。沖縄県久米島で日本が世界をリードする実証実験を推進
浸透圧発電 河川の淡水と海水を半透膜で隔てた際に生じる浸透圧差をエネルギーとして取り出す 河口部で活用できる新興技術。高性能半透膜の開発がコスト低減の鍵
海流発電 黒潮・親潮などの大規模な定常海流に水中タービンを設置して発電 安定した流れで継続発電が期待できる。日本近海には世界最大規模の黒潮が流れており開発ポテンシャルが高い

熱利用系(3種類)

地中・雪・水・大気の熱エネルギーを建物の冷暖房や給湯に直接利用するシステム。電力を発電するのではなく「熱そのもの」を活用します。

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種類 仕組みの概要 主な特徴・課題
地中熱利用 地下数十mの安定した温度(年間を通じて約15℃前後)をヒートポンプで冷暖房・給湯に活用 気温変動に左右されない安定した熱源。初期の掘削・配管設置コストが高い
雪氷熱利用 冬季に降り積もった雪・氷を断熱倉庫などに貯蔵し、夏場の冷房・農産物の冷蔵に利用 北海道などの積雪地帯ならではの資源活用。冷凍コスト削減・食品の品質保持に有効
温度差熱利用 河川水・湖水・海水と大気の温度差をヒートポンプシステムで冷暖房に利用(下水熱利用も含む) 都市の地域冷暖房システムへの応用が進む。省エネ性が高く大規模ビル・地区への導入例が増加

次世代エネルギーキャリア系(2種類)

再生可能エネルギーで製造されるエネルギーの「運び屋」。発電そのものではなく、再エネ電力を別の物質に変換して貯蔵・輸送するシステムです。

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種類 仕組みの概要 主な特徴・課題
グリーン水素 太陽光・風力などの再エネ電力を使って水を電気分解し、水素を製造する 燃焼しても水しか発生しない究極のクリーン燃料。製造・貯蔵・輸送のコスト低減が普及の鍵
グリーンアンモニア 再エネ由来の水素と空気中の窒素からアンモニア(NH₃)を合成し、燃料・水素キャリアとして利用 石炭火力との混焼・燃料電池船の燃料として注目。常温で液化でき水素より輸送しやすい
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日本の再生可能エネルギーの現状

日本政府は第6次エネルギー基本計画で、2030年度の電源構成における再生可能エネルギー比率を36〜38%に設定しています。

  • 太陽光発電:電源構成比で再エネ最大シェアを占め、FIT制度導入以降に急拡大
  • 水力発電:歴史的に日本の主力再エネ。大規模ダムを含めると電源構成の約7〜8%
  • 風力発電:欧州に比べ遅れていたが、2030年目標に向けて洋上風力の整備が加速
  • 地熱発電:世界3位の資源量を持ちながら国立公園の規制等で開発が限定的。今後の開放が期待される

豆知識①:日本は世界第3位の地熱大国

日本の地熱資源量は約2,350万kW(23.5GW)でアメリカ・インドネシアに次ぐ世界第3位です。しかし現在の開発量は資源量の約1〜2%程度に留まっています。2019年の国立・国定公園内での地熱開発規制緩和を機に、東北・九州地方での開発が少しずつ進んでいます。

豆知識②:OTECの先進地・沖縄久米島

沖縄県久米島では2013年から陸上型海洋温度差発電(OTEC)の実証運転が続いており、日本はOTEC技術の世界的リーダーの一つです。久米島沖は表層水が25〜28℃、水深600m以上の深層水が5〜7℃と温度差が大きく、OTECの好適地です。深層水は栄養豊富なため、発電後の冷却水を養殖や農業に活用する「海洋深層水ビジネス」とも組み合わせられています。

豆知識③:浮体式洋上風力は日本のブルーオーシャン

日本の排他的経済水域(EEZ)面積は世界第6位の広さですが、沿岸部の海底は急深なため着床式洋上風力の適地が限られます。一方、浮体式なら水深制限がなく、国内外の複数調査機関による試算では数百GWから3,000GW超に及ぶポテンシャルがあるとされています。コスト低下が実現すれば、日本のエネルギー問題を大きく変えうる技術です。

さまざまな物理の法則が、これら再生可能エネルギーの発電原理に応用されています。熱力学・電磁誘導・流体力学など、基礎物理学の知識があると各方式の仕組みをより深く理解できます。

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まとめ

再生可能エネルギーは太陽エネルギー・風力・水力・地熱・バイオマス・海洋エネルギー・熱利用・次世代キャリアの8カテゴリに分類され、多様な種類があります。多くのサイトが紹介する9種類に対して、本記事ではOTEC・浸透圧発電・EGS・グリーンアンモニアを含む全27種類を網羅しました。再エネの普及はCO₂削減だけでなく、エネルギー安全保障の向上にもつながります。特に地熱・海洋エネルギーで豊富なポテンシャルを持つ日本にとって、これらの技術開発は今後の重要な国策です。

腕試しクイズ(全5問)|再生可能エネルギーの種類
全5問。「採点する」で正解数と解説が表示されます。
第1問 揚水発電の主な役割として最も正しいのはどれ?

第2問 海の表層水(温水)と深層水(冷水)の温度差を利用する発電方式は?

第3問 バイナリー式地熱発電の最大の特徴は?

第4問 増強地熱システム(EGS)が実現することは?

第5問 「グリーン水素」の製造方法として正しいのはどれ?

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参考・出典

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