系外惑星の種類一覧|ホットジュピターから流浪惑星まで24種まとめ

系外惑星(太陽系外惑星)は2026年時点で6,300個以上が確認されており、その種類は実に多彩です。太陽のような恒星を周回するものから、宇宙を単独で漂うものまで、地球の常識を超えた惑星が次々と発見されています。本記事では、NASAや天文学者が用いる分類を網羅し、ホットジュピター・スーパーアース・流浪惑星など24種類を英語名・特徴・代表例つきで完全解説します。

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系外惑星とは

系外惑星(太陽系外惑星・英語:Exoplanet)とは、太陽以外の恒星の重力に束縛されて公転する惑星のことです。

1992年にポーランドの天文学者ウォルシュカンとフレイルが中性子星(パルサー)を周回する惑星を初めて確認しました。続く1995年には、スイスの天文学者マイヨールとケローが主系列星(ペガスス座51番星)を周回するホットジュピター「ペガスス座51番星b」を発見。この功績が2019年のノーベル物理学賞に繋がりました。

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が2022年に本格稼働して以来、系外惑星の大気成分を前例のない精度で分析できるようになり、惑星の種類はますます細かく定義されるようになっています。

系外惑星の種類一覧(全24種)

サイズ・組成で分ける分類(12種)

サイズや主成分による分類はもっとも基本的な枠組みです。NASAは主要4分類(地球型・スーパーアース・ネプチューン類似型・ガスジャイアント)を使いますが、より詳細には12種類に分けられます。

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種類名 英語名・別名 主な特徴 代表例
地球型惑星 Terrestrial / テラ 半径が地球の1.5倍以下。岩石と金属でできた固体惑星 TRAPPIST-1e、LHS 1140b
サブアース Sub-Earth 地球よりも小さい岩石惑星。火星・水星サイズ以下で検出が困難 ケプラー37b(月サイズに近い)
スーパーアース Super-Earth 地球の1.25〜2倍の半径を持つ岩石質主体の惑星。生命が存在しうる可能性も グリーゼ667Cc、ケプラー62e
メガアース Mega-Earth / 巨大地球型 地球の数倍以上の質量を持ちながら岩石質の惑星。ガスで覆われていない点がミニネプチューンと異なる 確認例は少ない(ケプラー10cは当初メガアースとされたが2017年の再解析で揮発性組成のミニネプチューンに再分類)
ミニネプチューン Mini-Neptune / サブネプチューン 地球の1.5〜4倍の半径を持つ惑星。岩石核に水氷・水素ヘリウムのガス層が混在 ケプラー22b、TOI-270d
ネプチューン類似型 Neptune-like 海王星に似た大きさ(地球の約4倍の半径)。厚い大気と氷の核を持つ GJ 3470b
ホットジュピター Hot Jupiter 木星サイズのガス惑星で恒星から0.05AU以内の近軌道を周回。表面温度は1,000〜2,000K超 ペガスス座51番星b、HD 209458b(オサイリスとも)
ウルトラホットジュピター Ultra-hot Jupiter 表面温度が2,000K以上のホットジュピター。鉄が蒸発し金属蒸気の大気を持つ KELT-9b(昼側約4,600K・確認された系外惑星で最高温)
ウォームジュピター Warm Jupiter 恒星から0.05〜1AUを周回するガス巨星。形成過程や移動のメカニズムが謎とされる HAT-P-17b
コールドジュピター Cold Jupiter 1AU以上を周回する木星型惑星。太陽系の木星に近い存在で比較的発見が難しい HR 8799b(4惑星系の1つ)
スーパージュピター Super-Jupiter 木星の数倍の質量を持つ巨大ガス惑星。質量が大きすぎると褐色矮星との境界域に近づく κ アンドロメダ座b(木星質量の約13倍)
ホットネプチューン Hot Neptune 海王星サイズで恒星に近い軌道を周回する惑星。0.04AU以内にはほぼ存在しない「ネプチューンの砂漠」がある GJ 436b
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環境・表面で分ける分類(6種)

表面の状態や主な環境によって分類する方法もあります。JWSTの大気分析技術の進歩で急速に研究が進んでいる分野です。

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種類名 英語名・別名 主な特徴 代表例
水惑星 Ocean World / 海洋惑星 表面の大部分が液体の水で覆われた惑星。水蒸気を多く含む大気を持つと推測される ケプラー22b(ハビタブルゾーン内)、TOI-1452b
ハイシアン惑星 Hycean Planet 水素(Hydrogen)と海洋(Ocean)の造語。水素主成分の厚い大気と広大な液体の海を合わせ持つミニネプチューン相当の惑星 K2-18b(JWSTが炭素化合物を検出・ハイシアン惑星の有力候補)
溶岩世界 Lava World / Magma Ocean World 恒星との距離が極端に近く、表面が溶岩で覆われた岩石惑星。表面温度は数千Kに達することも 55 キャンクリ座e、CoRoT-7b
砂漠惑星 Desert Planet / Dry Super-Earth 水分をほとんど持たない乾燥した岩石惑星。蒸発により水を失ったか、もとから水分が少ない ケプラー10b(高温で極端に乾燥)
炭素惑星 Carbon Planet 酸素より炭素が豊富な組成を持つ惑星。核にダイヤモンドが大量に存在する可能性が理論的に示されている 55 キャンクリ座(主星の炭素組成に関連)
鉄惑星 Iron Planet / Metal World 地殻・マントルが薄く、惑星のほぼ全体が金属鉄でできた高密度惑星。通常の岩石惑星より密度が高い HD 137496b(異常な高密度を示す)

軌道・特殊状況で分ける分類(6種)

軌道の形態や置かれた環境が特殊な惑星も数多く知られています。

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種類名 英語名・別名 主な特徴 代表例
流浪惑星 Rogue Planet / Free-floating Planet / ローグプラネット 恒星の重力圏を離れ宇宙空間を単独で漂う惑星。JWSTの観測で銀河系に数兆個以上存在すると推計 CFBDSIR 2149-0403、OGL-2016-BLG-1190Lb
パルサー惑星 Pulsar Planet 高速回転する中性子星(パルサー)を周回する惑星。強烈な放射線環境。1992年の系外惑星第1号 PSR 1257+12 b・c・d(最初に確認された系外惑星)
周連星惑星 Circumbinary Planet / タトゥーイン型 2つの恒星を同時に周回する惑星。空に2つの「太陽」が見えることから映画タトゥーインの実在版 ケプラー16b(史上初の周連星惑星確認)
ハビタブルゾーン惑星 Habitable Zone Planet 恒星から適切な距離(液体の水が表面に存在できる「居住可能圏」)を周回する惑星 TRAPPIST-1d・e・f、ケプラー452b
スーパーハビタブル惑星 Super-Habitable Planet 地球よりも生命が住みやすい条件を持つ可能性があるとされる惑星。適度に大きな惑星や、長寿命のK型矮星の周囲に候補が多い KOI-5715.01など24候補が提唱されている
タイダルロック惑星 Tidally Locked Planet 公転周期と自転周期が同期し、常に同じ面を恒星に向ける惑星。昼夜の温度差が極端になる TRAPPIST-1b・c・d、55 キャンクリ座e
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系外惑星の豆知識

発見方法:トランジット法とラジアルベロシティ法

系外惑星は恒星に比べて暗く小さいため、直接撮影することは非常に困難です。主な発見方法は次の2つです。

トランジット法(通過法):惑星が恒星の前を横切る際に恒星の光が一定周期でわずかに暗くなる変化を検出します。ケプラー宇宙望遠鏡はこの方法で2,600個以上の系外惑星を発見しました。

ラジアルベロシティ法(視線速度法):惑星の重力によって恒星がわずかに揺れる際の速度変化(ドップラー効果)を測定します。最初の主系列星周回の系外惑星「ペガスス座51番星b」はこの方法で発見されました。

「ネプチューンの砂漠」という謎の空白地帯

恒星から0.04AU以内には、海王星サイズの惑星がほとんど存在しないことが知られており、この領域は「ネプチューンの砂漠(Neptunian Desert)」と呼ばれています。恒星の強烈な紫外線でガス大気が剥ぎ取られるため、海王星程度の大きさの惑星がこの距離では生き残れないと考えられています。一方でホットジュピターはより厚いガス層を持つため生き残ることができます。

JWSTが変えた系外惑星研究

2022年に本格稼働したジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)は、系外惑星の大気成分を従来の望遠鏡とは比べものにならない精度で分析できます。K2-18bの大気から二酸化炭素・メタンを検出し(2023年)、ハイシアン惑星の有力候補として注目が高まりました。同時にジメチルサルファイド(DMS・生命活動と関連する化合物)の暫定シグナルも報告されましたが、その後の複数の独立解析(2024〜2025年)ではDMS/DMDSの存在は否定的とする結論が優勢になっています。TRAPPIST-1系の7惑星の大気詳細解析も引き続き進行中です。

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まとめ

系外惑星は2026年時点で6,300個以上が確認されており、本記事ではサイズ・組成・環境・軌道の4観点から24種類を一覧しました。ホットジュピターのような灼熱の巨大ガス惑星から、宇宙を単独で漂う流浪惑星、生命の存在が期待されるハビタブルゾーン惑星まで、銀河系には地球の常識を超えた惑星が無数に存在します。JWSTの活躍でその実態が次々と明らかになっており、系外惑星研究は宇宙生物学の最前線に直結した最注目分野のひとつです。

宇宙の天体全般に興味がある方は天体の種類一覧65種|恒星・惑星・銀河・ブラックホールまで完全網羅も、惑星の衛星について詳しく知りたい方は惑星の衛星一覧|月・タイタン・エウロパの名前の由来まとめもあわせてご覧ください。

腕試しクイズ(全5問)

系外惑星の種類について学んだところで、知識を試してみましょう。

腕試しクイズ(全5問)|系外惑星の種類
全5問。「採点する」で正解数と解説が表示されます。
第1問 恒星から0.05AU以内の近軌道を周回する巨大ガス惑星を何という?

第2問 恒星の重力圏を離れ、宇宙空間を単独で漂う惑星を何という?

第3問 水素を主成分とする厚い大気と広大な海洋を持つ、ミニネプチューン相当の惑星を何という?

第4問 2つの恒星を同時に周回する惑星を何という?(映画スター・ウォーズの惑星タトゥーインになぞらえた別名がある)

第5問 系外惑星の最初の確認された発見(1992年)は、どんな天体を周回する惑星だったか?

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