
コピー用紙は「A4」、ノートは「B5」、封筒は「長3」「角2」——なんとなく使い分けているこれらのサイズには、すべて明確な規格があります。この記事では、A判・B判の用紙サイズ(各11規格)、長形・角形・洋形の封筒(主要18種)、定形・定形外の郵便規格(4区分)、さらに海外規格や写真・名刺サイズまでを、寸法(mm)の一覧表で網羅します。「A4が入る封筒はどれ?」「B判はなぜ日本だけ?」といった疑問も、この早見表ひとつで解決できます。
紙のサイズ規格の基礎知識
用紙サイズには大きく分けて、国際規格のA判と、日本独自のB判があります。どちらも縦横比が 1:√2(約1:1.414)の「白銀比(はくぎんひ)」 に統一されているのが特徴です。
この比率には便利な性質があります。半分に折っても縦横比が変わらないため、A判を半分にするとA判、B判を半分にするとB判になります。A4を2枚並べるとA3、A3を2枚並べるとA2、という具合に、番号が1つ小さくなるたびに面積は2倍になります。
- A判:国際規格(ISO 216)。A0の面積がちょうど 1平方メートルになるよう設計され、A0=841×1189mmを基準に半分ずつ小さくなる
- B判:日本独自の規格(JIS)。B0の面積が 1.5平方メートルになるよう設計され、B0=1030×1456mm。同じ番号ならA判より一回り大きい
なお、B判には日本のJIS規格とは別に、B0=1000×1414mmとするISO(国際)のB判も存在します。日本で「B5ノート」などと呼ぶときのB判は、原則としてJIS規格を指します。
A判・B判の寸法一覧
A判のサイズ(A0〜A10)
コピー用紙・ビジネス文書・チラシなど、最も身近な規格です。A4(210×297mm) が事務用紙の世界標準になっています。
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| 規格 | 寸法(mm) | 主な用途 |
|---|---|---|
| A0 | 841×1189 | ポスター・図面 |
| A1 | 594×841 | ポスター・製図 |
| A2 | 420×594 | ポスター・カレンダー |
| A3 | 297×420 | 図面・大判資料・新聞見開き |
| A4 | 210×297 | コピー用紙・書類(事務の標準) |
| A5 | 148×210 | ノート・教科書・書籍 |
| A6 | 105×148 | 文庫本・はがき大 |
| A7 | 74×105 | メモ帳・カード |
| A8 | 52×74 | 小型カード・切符大 |
| A9 | 37×52 | 豆本・小型ラベル |
| A10 | 26×37 | 極小ラベル |
B判のサイズ(B0〜B10・JIS規格)
雑誌・週刊誌・ポスター・ノートなどに使われます。B5(182×257mm) の大学ノートや、B4(257×364mm) のプリントでおなじみです。
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| 規格 | 寸法(mm) | 主な用途 |
|---|---|---|
| B0 | 1030×1456 | 大型ポスター |
| B1 | 728×1030 | ポスター・電車内広告 |
| B2 | 515×728 | ポスター |
| B3 | 364×515 | ポスター・掲示物 |
| B4 | 257×364 | プリント・週刊誌見開き |
| B5 | 182×257 | 大学ノート・雑誌・教科書 |
| B6 | 128×182 | 単行本・手帳 |
| B7 | 91×128 | 手帳・メモ |
| B8 | 64×91 | 小型カード |
| B9 | 45×64 | ラベル |
| B10 | 32×45 | 極小ラベル |
JIS B判とISO B判の違い
同じ「B判」でも、日本のJIS規格と国際のISO規格では寸法が異なります。JISのほうがやや大きめです。日本国内の印刷・文具はJIS B判が主流のため、海外規格のノートを買うとサイズ感が違うことがあります。
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| 規格 | JIS B判(mm) | ISO B判(mm) |
|---|---|---|
| B0 | 1030×1456 | 1000×1414 |
| B1 | 728×1030 | 707×1000 |
| B4 | 257×364 | 250×353 |
| B5 | 182×257 | 176×250 |
封筒のサイズ一覧
封筒は形状によって長形(なががた)・角形(かくがた)・洋形(ようがた)の3系統に分かれます。「入る用紙」を基準に選ぶと失敗しません。
長形封筒(縦長・和封筒)
短い辺に封入口があるタテ長の封筒。ビジネス文書を三つ折り・四つ折りにして入れる、最も一般的なタイプです。
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| 名称 | 寸法(mm) | 入る用紙 | 郵便区分 |
|---|---|---|---|
| 長形1号 | 142×332 | B4三つ折り | 定形外 |
| 長形2号 | 119×277 | A4三つ折り | 定形外 |
| 長形3号 | 120×235 | A4三つ折り | 定形 |
| 長形4号 | 90×205 | B5三つ折り | 定形 |
| 長形30号 | 92×235 | A4四つ折り | 定形 |
| 長形40号 | 90×225 | A4四つ折り | 定形 |
角形封筒(正方形に近い・大型)
用紙を折らずにそのまま入れられる大型封筒。書類・冊子・写真の送付に使います。角形はいずれも定形外です。
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| 名称 | 寸法(mm) | 入る用紙 | 郵便区分 |
|---|---|---|---|
| 角形0号 | 287×382 | B4 | 定形外 |
| 角形1号 | 270×382 | B4 | 定形外 |
| 角形2号 | 240×332 | A4(折らず) | 定形外 |
| 角形20号 | 229×324 | A4(折らず) | 定形外 |
| 角形3号 | 216×277 | B5(折らず) | 定形外 |
| 角形4号 | 197×267 | B5 | 定形外 |
| 角形A4号 | 228×312 | A4(折らず) | 定形外 |
洋形封筒(横長・招待状用)
長い辺に封入口があるヨコ長の封筒。案内状・招待状・カードなど、横書きの用途に向きます。メーカーにより寸法が若干異なる場合があります。
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| 名称 | 寸法(mm) | 入る用紙 | 郵便区分 |
|---|---|---|---|
| 洋形1号 | 120×176 | カード・案内状 | 定形 |
| 洋形2号 | 114×162 | A4四つ折り・はがき | 定形 |
| 洋形3号 | 98×148 | B5四つ折り・はがき | 定形 |
| 洋形4号 | 105×235 | A4三つ折り | 定形 |
| 洋長3号 | 120×235 | A4三つ折り | 定形 |
郵便物の規格(定形・定形外・はがき)
封筒が「定形」か「定形外」かは料金に直結します。日本郵便の規格では、サイズと重さの両方が定形の範囲に収まって初めて「定形郵便物」として扱われます。
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| 区分 | サイズ | 重さ |
|---|---|---|
| 定形郵便物 | 長さ14〜23.5cm・幅9〜12cm・厚さ1cm以内 | 50g以内 |
| 定形外(規格内) | 長さ34cm・幅25cm・厚さ3cm以内 | 1kg以内 |
| 定形外(規格外) | 長辺60cm以内・長辺+幅+厚さ=90cm以内 | 4kg以内 |
| 通常はがき | 100×148mm(最大107×154mm) | 2〜6g |
長形3号(120×235mm)は、定形の上限(幅12cm・長さ23.5cm)ぴったりに収まるよう設計されています。だからA4を三つ折りにして定形料金で送れる、という仕組みです。
用紙サイズに関する豆知識
なぜコピー用紙は「A4」が標準なのか
A判はドイツで生まれた規格が国際標準(ISO 216)になったもので、世界中の役所・企業で使われています。A0の面積が1平方メートルという切りのよさと、半分に折っても比率が変わらない白銀比の便利さから、事務用紙の世界標準として定着しました。
一方、日本の官公庁はかつてB判(B5・B4)を多用していましたが、国際化にあわせて1990年代以降にA判(A4)へ統一が進みました。役所の書類がA4中心なのはこの名残です。
印刷に使う「原紙」のサイズ
私たちが手にするA判・B判は、実は大きな原紙(げんし)を裁断して作られます。印刷業界では、仕上がりより一回り大きい原紙を使い、断ち落とし分を確保します。
- 四六判(しろくばん):788×1091mm(B判系の書籍に対応)
- 菊判(きくばん):636×939mm(A判系の書籍に対応)
- A列本判:625×880mm / B列本判:765×1085mm
文庫本を「四六判」、単行本を「菊判」と呼ぶことがあるのは、この原紙の名前が由来です。
海外の用紙規格(レター・リーガル)
アメリカやカナダなどではA判・B判ではなく、インチ基準の独自規格が使われます。海外の書類やプリンタ設定で見かける名前です。
- レター(Letter):215.9×279.4mm(8.5×11インチ・A4より少し幅広で短い)
- リーガル(Legal):215.9×355.6mm(契約書などに使う縦長サイズ)
- タブロイド(Ledger):279.4×431.8mm(レターの2倍・大判資料用)
写真・名刺の身近なサイズ
- L判:89×127mm(一般的な写真プリント。最も普及したサイズ)
- 2L判:127×178mm(L判の2倍。記念写真向き)
- KGサイズ:102×152mm(はがきサイズの写真プリント)
- 名刺(一般):91×55mm(4号・日本で最も普及)
紙のサイズを扱う仕事では校正記号も一緒に覚えておくと、印刷やDTPの現場で役立ちます。
まとめ
紙と封筒のサイズは、一見バラバラに見えて、A判・B判の白銀比と「どの用紙が折らずに/折って入るか」という2つの軸で整理できます。ポイントを押さえておきましょう。
- A4は210×297mm、B判は日本独自でA判より一回り大きい
- 封筒は長形(折って入れる)・角形(折らず入れる)・洋形(横書き用)の3系統
- 長形3号はA4三つ折りが定形で送れる設計、A4を折らず送るなら角形2号
- 定形郵便は「長さ23.5cm・幅12cm・厚さ1cm・50g」がすべて上限
この早見表をブックマークしておけば、書類を送るときの封筒選びも、料金の見当も、もう迷いません。
参考・出典
- 日本郵便「手紙(定形・定形外)」 https://www.post.japanpost.jp/service/send/domestic/mail/letter/ (2026-08-15参照)