気象予報用語一覧|夏日・猛暑日・酷暑日の違いと天気の言葉まとめ

気象予報用語とは、気象庁が正式に定めた天気予報の言葉のことです。「猛暑日と真夏日って何℃から違うの?」「激しい雨と非常に激しい雨は何が違う?」——毎日の天気予報でよく耳にするのに、正確な基準を知らない言葉は意外と多いものです。

気象庁は気温・雨・風・雪・波・視程などの言葉の定義を公式に定めています。たとえば夏日は25℃以上、猛暑日は35℃以上、2026年4月に正式採用された酷暑日は40℃以上と、それぞれ明確な数値基準があります。この記事では、気象庁の公式定義に基づいた気象予報用語を分野別に一覧化しました。天気予報をもっと正確に読み取りたい方、ぜひ参考にしてください。

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気温に関する予報用語

気温の予報用語は、日最高気温または日最低気温を基準にして定められています。「日最高気温」はその日に観測された最も高い気温、「日最低気温」は最も低い気温のことです。

夏の気温用語(夏日・真夏日・猛暑日・酷暑日・熱帯夜)

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用語 基準 ポイント
夏日 日最高気温 25℃以上 初夏の訪れを告げる目安。5〜6月頃から増え始める
真夏日 日最高気温 30℃以上 屋外での活動に熱中症の注意が必要になる水準
猛暑日 日最高気温 35℃以上 2007年に気象庁が新設。国民に危機感を伝えるために作られた
酷暑日 日最高気温 40℃以上 2026年4月に気象庁が正式採用した最新の用語。40℃超えの記録が相次いだことが背景
熱帯夜 夜間の最低気温 25℃以上 「夜間」は夕方から翌朝(18時〜翌朝6時頃)が基準とされる
超熱帯夜 夜間の最低気温 30℃以上 ※気象庁の正式用語ではなく、報道・研究機関が使用する俗称

熱帯夜の正確な定義:「夕方から翌朝(18時〜翌朝6時頃)の最低気温が25℃以上」が気象庁の定義です。単に「夜の最低気温」とは異なるため注意が必要です。「超熱帯夜」は気象庁の正式用語ではなく、近年の猛暑報道で使われるようになった呼び方です。

冬の気温用語(冬日・真冬日)

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用語 基準 ポイント
冬日 日最低気温 0℃未満 水が凍る水準。霜・路面凍結が発生しやすい
真冬日 日最高気温 0℃未満 一日中氷点下の厳しい寒さ。北海道などの厳冬期に多い
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雨の強さに関する予報用語

雨の強さは1時間あたりの降水量(mm/h)で区分されています。「激しい雨」「猛烈な雨」は正式な予報用語であり、気象庁が使い方を定めています。

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予報用語 雨量(mm/h) 状況の目安
やや強い雨 10〜20未満 ザーザー降り。傘を差していても濡れる
強い雨 20〜30未満 どしゃ降り。短時間で道路に水が溜まり始める
激しい雨 30〜50未満 バケツをひっくり返したような雨。傘が役に立たない
非常に激しい雨 50〜80未満 滝のような雨。視界が遮られ、ひどい音が続く
猛烈な雨 80以上 息苦しさを感じるほどの圧迫感。土砂災害の危険が高まる

「大雨」との違い:「大雨」は1時間や24時間の降水量が警報基準を超えたときに用いる言葉で、上表の「雨の強さの区分」とは別の概念です。

風の強さに関する予報用語

風の強さは10分間の平均風速(m/s)で表します。「暴風」「烈風」などの表現も気象庁が定義しています。

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予報用語 風速(m/s) 状況の目安
やや強い風 10〜15未満 風に向かって歩きにくく、傘が差しにくい
強い風 15〜20未満 転倒する人が出始める。電線が鳴り響く
非常に強い風 20〜30未満 立っていられない。速度を出した車がハンドルを取られる
猛烈な風 30〜50未満 住家の壁が崩れ、木が根こそぎ倒れることがある
暴風 風速25m/s以上(陸上)/ 風速28m/s以上(海上) 暴風警報の基準。台風・低気圧の接近時に使われる

瞬間風速と平均風速の違い:天気予報で「最大風速〇〇m/s」と言うときは10分間平均、「最大瞬間風速」は3秒間の平均値です。一般に瞬間風速は平均風速の1.5〜2倍になります。

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雪・視程・天気の予報用語

雪の予報用語

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予報用語 定義 補足
小雪 雪が降るが、地面に積もりにくい程度 積雪量は微量
大雪 24時間降雪量が山間部12cm以上、平野部5cm以上が目安 地域により基準が異なる
風雪 風速10m/s未満の風を伴う雪 吹雪に至らない弱い風の雪
ふぶき 強い風(風速10m/s以上)を伴う雪で視程が500m未満 地吹雪と混同されやすい
猛ふぶき 激しい風(15〜25m/s以上・定義により異なる)で視程100m未満 北海道などで特に多い。基準は資料により違いがある
地ふぶき 降雪がなく、積雪が風で吹き上げられる現象 降雪ゼロでも視界ゼロになる
暴風雪 暴風(最大風速25m/s以上)を伴う大雪 暴風雪警報の対象

視程の予報用語(霧・靄)

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用語 視程 特徴
靄(もや) 1〜10km未満 水分が原因。湿度75〜100%で発生しやすい
1km未満 視界を著しく悪化させる。交通障害の原因に
濃霧 100m未満 濃霧注意報・警報の対象。運転・航行に危険

天気の表現

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用語 雲量(雲に覆われた割合) 補足
快晴 0〜1割以下 空の大部分が青空
晴れ 2〜8割 雲は多少あるが晴れている状態
曇り 9割以上 ほぼ雲に覆われた状態
薄曇り 9割以上(薄い雲) 太陽の輪郭が識別できる程度に薄い雲
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降水確率と波の高さの予報用語

降水確率の表し方

降水確率は10%刻みで表示します。「0%」とは「降水の確率が5%未満」であることを意味し、「まったく雨が降らない」とは限りません。「100%」でも必ず降るわけではなく、「降水の確率が95%以上」を意味します。

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降水確率 実際の意味
0% 降水確率が5%未満
10% 降水確率5〜14%
20% 降水確率15〜24%
50% 降水確率45〜54%
100% 降水確率95%以上

波の高さの予報用語

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用語 波の高さ(m) 状況
穏やか 0.5m未満 海水浴・釣りに適した状態
波がある 0.5〜1.25m 小型船舶に注意が必要
波がやや高い 1.25〜2.5m 初心者の遊泳・サーフィンに注意
波が高い 2.5〜4.0m 遊泳禁止水域が増加。小型船舶の出航は危険
しけ 4.0〜6.0m 大型船舶にも影響
大しけ 6.0m以上 猛烈な波。船舶の航行は危険
猛烈なしけ 9.0m以上 台風接近時など。極めて危険な海況
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豆知識:知っておきたい気象用語の背景

「酷暑日」はなぜ新設されたのか

気象庁が「酷暑日(日最高気温40℃以上)」を新たに定義したのは、40℃超えの記録が珍しくなくなったためです。1994年以前は40℃を超える観測はほぼなかったものの、2007年に猛暑日が新設された後も気温上昇が続き、2018年7月23日には埼玉県熊谷市で41.1℃が記録されました(国内最高記録はその後も更新が続いています)。「猛暑日(35℃以上)」だけでは気温上昇の深刻さを伝えきれなくなったことから、2026年4月に酷暑日が正式に設けられました。

「熱中症警戒アラート」と「熱中症特別警戒アラート」の違い

熱中症の危険度を伝えるアラートは2段階あります。

  • 熱中症警戒アラート:暑さ指数(WBGT)が33以上と予測されるとき(2020年から全国展開)
  • 熱中症特別警戒アラート:暑さ指数(WBGT)が35以上と予測され、都道府県内のすべての観測地点で基準を超えるとき(2024年4月から新設)

暑さ指数(WBGT)は気温・湿度・輻射熱を組み合わせた熱中症リスクの指標で、気温のみで判断するものとは異なります。

「大雨」「暴風」は警報と注意報で基準が変わる

「大雨」「暴風」などの言葉は、気象警報・注意報では地域ごとに異なる基準が設けられています。たとえば大雨警報の発令基準は、河川が多い地域と少ない地域では数値が異なります。台風の強さの区分(台風・ハリケーン・サイクロン・トルネードの違いも参考にしてください)も、最大風速をもとに定められています。

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まとめ

気象庁の予報用語は、気温・雨・風・雪・視程・天気・波に至るまで数値基準が明確に定められています。「夏日25℃以上・真夏日30℃以上・猛暑日35℃以上・酷暑日40℃以上」という気温の段階は特に覚えておくと便利です。天気予報のニュースを聞くとき、これらの定義を知っているだけで情報の重みが変わって見えてきます。ぜひ日常の天気チェックに役立ててください。

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