どんぐりの種類一覧|クヌギ・コナラ・マテバシイなど20種の見分け方

日本のどんぐりは20種類。落葉樹のコナラ・クヌギ・ミズナラ・カシワ・アベマキ・ナラガシワ、ブナ属のブナ・イヌブナ、常緑のシラカシ・アラカシ・ウバメガシ・ウラジロガシなど8種のカシ類、そして渋みなく食べられるスダジイ・マテバシイ・ツブラジイ・シリブカガシまで、ブナ科の各グループをまとめて紹介します。見分けのカギは「殻斗(帽子)の形」と「実の形・大きさ」。本記事では全20種を落葉・常緑・シイ類に分けて一覧表で網羅し、採れる時期・食用可否も解説します。

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どんぐりとは

どんぐりとはブナ科(Fagaceae)の植物が実らせる堅果(けんか)の俗称です。植物学上「ドングリ」という分類はなく、コナラ属・マテバシイ属・シイ属・ブナ属などが実らせる堅い木の実を総称してどんぐりと呼びます。

共通の特徴は「殻斗(かくと)」と呼ばれる帽子のような器官に覆われていること。この殻斗の形が樹種ごとに異なり、見分けの最大のヒントになります。

日本には20種類のどんぐりが自生しています。大きく分けると次の4グループです。

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グループ 代表例 葉の落ち方 種数
コナラ亜属 コナラ・クヌギ・カシワ 落葉 6種
ブナ属 ブナ・イヌブナ 落葉 2種
アカガシ亜属(カシ類) シラカシ・アラカシ・ウバメガシ 常緑 8種
シイ属・マテバシイ属 スダジイ・マテバシイ 常緑 4種

殻斗(帽子)の4タイプ

どんぐりの見分け方で最も役立つのが殻斗(帽子)の形です。4タイプに分けられます。

  • 碗型・鱗片状:コナラ・ミズナラ・カシワ等。浅い椀型で、表面に整然と鱗片( うろこ)が並ぶ
  • たわし型(ひも状鱗片):クヌギ・アベマキ等。長いひも状の鱗片が四方に広がりたわしのように見える
  • 横縞模様:常緑のカシ類全般(シラカシ・アラカシ・ウバメガシ等)。規則正しい横縞が刻まれた碗型
  • 全体を包む型:スダジイ・ツブラジイ等。殻斗が実全体をすっぽり覆い、熟すと割れて実が出てくる
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落葉どんぐりの種類一覧

コナラ亜属(落葉6種)

里山・雑木林でよく見られる落葉樹のどんぐりです。秋に葉が黄〜褐色に色づく時期に実を落とします。

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名前 実の形・大きさ 殻斗(帽子) ポイント
コナラ 卵形・中(15〜20mm) 碗型・薄い鱗片 里山で最もよく見かける定番。日本全土に分布
ミズナラ 卵形・大(20〜30mm) 碗型・鱗片 山地〜亜高山帯に多く、コナラより標高が高い場所に生育
クヌギ 球形・大(直径20〜25mm) たわし型(ひも状) 丸みのある大粒と特徴的なたわし帽子で一目でわかる
アベマキ 球形・大(クヌギに似る) たわし型(ひも状) クヌギに酷似するが、樹皮がコルク質で厚くざらつく
カシワ 卵形〜楕円形・大(20〜25mm) 碗型・鱗片が反り返る 柏餅を包む葉の木。東日本の山地に多い
ナラガシワ 卵形・大 碗型・大きめの鱗片 カシワに似るが葉の鋸歯が鋭い。西日本の低山に多い

ブナ属(落葉2種)

ブナ属の実も「どんぐり」の仲間ですが、形が三角形で他とは異なる雰囲気があります。

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名前 実の形・大きさ 殻斗(帽子) ポイント
ブナ 三角錐形・小(10〜15mm) イガ型(4つ割れ) ブナ林を代表する木。実は「ブナの実」と呼ばれ食べられる
イヌブナ 三角錐形・極小(8〜10mm) イガ型(4つ割れ) ブナよりさらに小さい。葉はブナに似るが主脈の側脈が多い
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常緑どんぐりの種類一覧(カシ類)

アカガシ亜属(常緑8種)

1年を通じて葉を保つカシ類です。公園の生垣や暖地の森でよく見られます。殻斗はすべて横縞模様の碗型です。

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名前 実の形・大きさ 採れる時期 ポイント
シラカシ 楕円形〜卵形・小〜中(15〜20mm) 10〜11月 公園や生垣に多い。葉の裏面に毛が残る
アラカシ 楕円形・小(12〜18mm) 10〜11月 関東以西の平地に最も多い常緑ガシ。葉の上半に鋸歯
ウバメガシ 楕円形・小(10〜15mm) 11〜12月 備長炭の原料木。海岸沿いの岩場に多く葉が硬い
ウラジロガシ 長楕円形・中 11月 葉の裏が白〜銀白色。本州中部以西の山地に分布
ツクバネガシ 細長楕円形・中 10〜11月 葉が細くて先端が尖る。近畿以西に多い
イチイガシ 卵形・大(20〜25mm) 10〜11月 カシ類では実が大きめ。西日本の温暖な森に多い
アカガシ 球形〜楕円形・大(20〜25mm) 10〜11月 幹の赤みが名前の由来。葉は大きくつやがある
ハナガシ 楕円形・中(18〜22mm) 10〜11月 関東〜九州に分布。アラカシに似るが葉先が長く尖る
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シイ類・マテバシイ類(食べられるどんぐり)

シイ属・マテバシイ属(常緑4種)

この4種は渋みが少なくそのまま食べられるどんぐりとして知られています。縄文時代から食料として利用されてきた歴史があります。

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名前 実の形・大きさ 殻斗(帽子) 食用
スダジイ 球形〜卵形・小〜中(10〜15mm) 全体を包む(熟すと割れる) ○ 甘みあり・炒って食べる
ツブラジイ 球形・小(8〜12mm) 全体を包む(熟すと割れる) ○ スダジイより小さい・西日本中心
マテバシイ 長楕円形・大(20〜30mm) 浅い皿型 ○ アクが最も少なく食べやすい
シリブカガシ 球形・中(15〜20mm) 浅い碗型・横縞 ○ 底部がへこむのが名前の由来

食べられるどんぐりの豆知識

スダジイ・ツブラジイ・マテバシイ・シリブカガシはタンニン(渋み成分)が少なく、炒ったり蒸したりして食べられます。なかでもマテバシイはアクが最も少なく、軽く炒るだけで食べやすい実です。

⚠️ コナラ・クヌギ・カシワなど多くのどんぐりはタンニンが多く渋みが強いため、生食は避けましょう。食べる場合は十分なアク抜き(水にさらす)が必要です。

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1年熟成と2年熟成

どんぐりには「1年熟成」と「2年熟成」があります。

  • 1年熟成(多数派):春に花が咲き、同じ年の秋(10〜11月)に実が熟す。コナラ・クヌギ・スダジイ・マテバシイ等
  • 2年熟成:春に花が咲き、翌年の秋に実が熟す。ウバメガシなど一部のカシ類。同じ枝に大きさの違う2世代の実がなる

この違いを知っておくと、同じ木でも毎年同じ時期に実が落ちるわけではない仕組みが理解しやすくなります。

腕試しクイズ(全5問)|どんぐりの種類
全5問。どんぐりの見分け方・食用可否・備長炭の知識を試してみましょう。
第1問 クヌギの殻斗(帽子)の形は?

第2問 次のうち、渋みが少なくそのまま食べられるどんぐりはどれ?

第3問 備長炭の原料として知られるどんぐりの木は?

第4問 日本に自生するどんぐり(ブナ科)は何種類?

第5問 実の形が「三角錐形」なのは、どのグループ?

まとめ

日本に自生するどんぐりは20種類。見分けの第一歩は「殻斗(帽子)の形」で、碗型の鱗片状(コナラ類)、たわし型(クヌギ・アベマキ)、横縞の碗型(カシ類)、全体を包む型(シイ類)の4タイプに大別できます。秋の雑木林や公園でどんぐりを拾ったときは、帽子の形と実の形を観察して種類を探してみてください。

どんぐりを含む木の実についてさらに詳しく知りたい方は木の実の一覧|どんぐり・栗・とちの実など47種もご覧ください。

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