早口言葉の一覧|定番から難しいものまで難易度別73選

「生麦生米生卵」や「東京特許許可局」——誰もが一度は試したことがある早口言葉。スラスラ言えそうで意外と言えない不思議な言葉の組み合わせです。早口言葉は発音練習・脳トレ・遊びとして幅広く活用されています。本記事では、子どもから大人まで楽しめる定番73選を難易度別にまとめました。外郎売(ういろううり)をはじめ、アナウンサーの練習でも使われる本格的なものまで収録しています。

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早口言葉とは

早口言葉とは、特定の音が連続・交互に並んだ言葉や文章を、素早く正確に言うことを目指す言葉遊びです。日本語では「同音の連続(アリタレーション)」「似た音の切り替え」「濁音・清音の交互」が組み合わさり、脳が混乱しやすい仕掛けになっています。

一般的な遊び方のルールは「噛まずに3回連続して言えたら成功」。滑舌(かつぜつ)練習としてアナウンサーや声優、落語家などプロの話し手も取り入れています。脳と口のトレーニングとして高齢者施設でも人気です。

初級編(入門・子ども向け)20選

口慣らしにちょうどよい、比較的言いやすい早口言葉です。リズムが単純なので子どもから始められます。

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No. 早口言葉 読み ポイント
1 生麦生米生卵 なまむぎなまごめなまたまご 「な・ま」と「た」の連続が鍵
2 竹やぶ焼けた たけやぶやけた 短いが「け」「や」の交互が難しい
3 赤巻紙青巻紙黄巻紙 あかまきがみあおまきがみきまきがみ 3色の交互切り替え
4 赤パジャマ青パジャマ黄パジャマ あかぱじゃまあおぱじゃまきぱじゃま 「ぱ・じゃ・ま」を3回繰り返す
5 すももも桃も桃のうち すもももももももものうち 「も」が9回連続
6 庭には二羽ニワトリがいる にわにはにわにわとりがいる 「にわ」と「には」の混乱
7 親亀子亀孫亀 おやがめこがめまごがめ 「め」の連続
8 三尺三寸の柱 さんじゃくさんずんのはしら 「さん・じゃく・ずん」の繰り返し
9 老若男女 ろうにゃくなんにょ 「にゃく」「にょ」の並び
10 バスガス爆発 ばすがすばくはつ 短いが「ば」「が」「は」の濁音清音が難しい
11 竹やぶに竹立てかけた竹立てかけたのは竹立てかけたかったから たけやぶに... 繰り返しのリズム練習に最適
12 蛙ぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ合わせてぴょこぴょこ六ぴょこぴょこ かえるぴょこぴょこみぴょこぴょこあわせてぴょこぴょこむぴょこぴょこ 「ぴょこ」の繰り返し
13 小坊主小僧こ小坊主 こぼうずこぞうここぼうず 「こ」が続く短縮型
14 赤トンボ青トンボ あかとんぼあおとんぼ 色と「とんぼ」の繰り返し
15 牛も馬も馬も牛も食う草 うしもうまもうまもうしもくうくさ 「うし」「うま」の入れ替え
16 お綾や親にお謝り おあやや おやに おあやまり 「お・あ・や」の音が交互に混乱
17 瓜売りが瓜売りに来て瓜売り残し売り売り帰る うりうりがうりうりにきて... 「うり」の変奏
18 骨粗しょう症 こつそしょうしょう 医療用語だが短い
19 にゃんこ子にゃんこ孫にゃんこ にゃんここにゃんこまごにゃんこ 親亀系の変奏・子どもに人気
20 隣の竹垣に竹立てかけた となりのたけがきにたけたてかけた 「竹やぶ」系の定番
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中級編(定番・よく知られた)28選

「そういえばこれ知ってる」という定番から、実は案外難しいものまで。友達同士での遊びに最適です。

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No. 早口言葉 読み ポイント
21 東京特許許可局 とうきょうとっきょきょかきょく 「きょ」「きょく」の交互
22 隣の客はよく柿食う客だ となりのきゃくはよくかきくうきゃくだ 「きゃく」「かき」「く」の連続
23 坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた ぼうずがびょうぶにじょうずにぼうずのえをかいた 「ぼうず」「びょうぶ」「じょうず」
24 この釘は引き抜きにくい釘だ このくぎはひきぬきにくいくぎだ 「くぎ」「ぬきにくい」の絡み
25 新人歌手新春シャンソンショー しんじんかしゅしんしゅんしゃんそんしょー 「しん」「しゅん」「しゃん」「しょ」
26 貴社の記者が汽車で帰社した きしゃのきしゃがきしゃできしゃした 4種の「きしゃ」(貴社・記者・汽車・帰社)
27 三尺三寸の蝶番 さんじゃくさんずんのちょうつがい 「さん」の連続+「ちょうつがい」
28 新設診察室視察中 しんせつしんさつしつしさつちゅう 「しん・さつ・し・さつ」の連続
29 炙りカルビ あぶりかるび 「あ・う・い」の母音切り替えと「び」「る」の混乱
30 右耳にミニニキビ みぎみみにみにきび 「み」が6回連続
31 魔術師魔術修行中 まじゅつしまじゅつしゅぎょうちゅう 「まじゅつ」「しゅ」の連続
32 あれはアンドロメダ座だ あれはあんどろめだざだ 語感で笑いを誘う定番
33 生なまず生なまこ生なめこ なまなまずなまなまこなまなめこ 「なま」+似た食材3種
34 摘出手術 てきしゅつしゅじゅつ 「しゅ」「じゅ」の難しさ
35 この菊は菊葉の菊 このきくはきくばのきく 「きく」の繰り返し
36 第一著者第二著者第三著者 だいいちちょしゃだいにちょしゃだいさんちょしゃ 「ちょしゃ」の繰り返し
37 赤い柿は渋柿だ あかいかきはしぶがきだ 「か」「き」「し」「が」の並び
38 坊主が屏風にジョーズの絵を描いた ぼうずがびょうぶにじょーずのえをかいた 元ネタのユーモア改変版
39 シチュー死守しつつ試食し視聴中 しちゅうししゅしつつししょくしすちょうちゅう 「し」の嵐
40 品川女子学院正門前 しながわじょしがくいんせいもんまえ 地名系の定番
41 キャラメルむしゃむしゃ きゃらめるむしゃむしゃ 「むしゃ」「きゃ」の組み合わせ
42 春夏冬二升五合 はるなつふゆにますごごう(=あきないますますはんじょう) 判じ物(なぞかけ)型。春夏冬=秋なし=商い、二升=升ます×2=ますます、五合=半升=繁盛
43 草津温泉で温泉津温泉を思い出した くさつおんせんでゆのつおんせんをおもいだした 「おんせん」「ゆのつ」の難しさ
44 隣の長屋の長崎の長男の長靴 となりのながやのながさきのちょうなんのながぐつ 「なが」「なが」「ちょう」「なが」の変奏
45 肩たたき器 かたたたきき 短いが「た」の連続
46 客が柿食や飛脚が柿食う きゃくがかきくやひきゃくがかきくう 「客」「柿食う」の交互
47 派出所で手術中 はしゅつじょでしゅじゅつちゅう 「しゅ」の連続
48 高架下の柿渋塗り師 こうかかのかきしぶぬりし 「か」「し」の交互

上級編(アナウンサーも使う・難しい)25選

プロの滑舌練習でも使われる、高難易度の早口言葉です。言えたら本物の滑舌の持ち主です。

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No. 早口言葉 読み なぜ難しいか
49 東京特許許可局特許局長が許可可否決定をするよ とうきょうとっきょきょかきょくとっきょきょくちょうがきょかかひけっていをするよ 定番の長い発展版
50 隣の竹垣に竹立てかけた竹立てかけたかったから竹立てかけた となりのたけがきにたけたてかけたたけたてかけたかったからたけたてかけた 「たけ」「た」の嵐
51 坊主が屏風に坊主の絵を描かず屏風に坊主の絵を描いた ぼうずがびょうぶにぼうずのえをかかずびょうぶにぼうずのえをかいた 長文版・「か」「が」の交互
52 三尺の尺八を三本借りた さんしゃくのしゃくはちをさんぼんかりた 「さん・しゃ・く・はち」の絡み
53 豚がぶた豚ぶたを打った ぶたがぶたぶたぶたをぶった 「ぶた」「ぶった」の混乱
54 魔術師麻酔師魔術修業中 まじゅつしますいしまじゅつしゅぎょうちゅう 「まじゅつし」「ますいし」の区別が難
55 須磨に住む相撲取りのスムーズな相撲 すまにすむすもうとりのすむーずなすもう 「す・む・す・も」の連続
56 新設診察室での視察中の副室長 しんせつしんさつしつでのしさつちゅうのふくしつちょう 長い「し」の嵐
57 ジャズシンガーが上海に上陸 じゃずしんがーがしゃんはいにじょうりく 「じゃ・し・しゃ・じょ」の難しさ
58 七人の侍が七日間七十七里を走った しちにんのさむらいがなのかかんしちじゅうしちりをはしった 「しち・七」の連発
59 徹夜でてっちり食べ、てっさを食べてみた てつやでてっちりたべてっさをたべてみた 「て」「てっ」の連続
60 第一種中高層住居専用地域 だいいっしゅちゅうこうそうじゅうきょせんようちいき 法律用語系・音読みが混乱を呼ぶ
61 牛乳のんで転んだのに信念で乗り越えた ぎゅうにゅうのんでころんだのにしんねんでのりこえた 「ん」の連続とリズム崩し
62 赤い血管と青い血管が通る あかいけっかんとあおいけっかんがとおる 「けっかん」の清濁
63 竹垣の竹の節は角刈りの節 たけがきのたけのふしはかどがりのふし 「ふし」「の」の連続
64 手術手術また手術手術で手術が成功した しゅじゅつしゅじゅつまたしゅじゅつしゅじゅつでしゅじゅつがせいこうした 「しゅじゅつ」を何度も繰り返す
65 深川の神川上と神川下 ふかがわのかみかわかみとかみかわしも 「かみかわ」の方向で混乱
66 新春新設新診察室の視察日 しんしゅんしんせつしんしんさつしつのしさつひ 「しん」「し」が連続
67 特殊撮影術師が特許取得中 とくしゅさつえいじゅつしがとっきょしゅとくちゅう 「とく・しゅ・しゃ・じゅ・つ・し」
68 廻る廊下の端の錠前 まわるろうかのはしのじょうまえ 「ろうか」「らんか」に聞こえる
69 医師が意思を示し意志の意義を意地で医事に活かす いしがいしをしめしいしのいぎをいじでいじにいかす 「い・し」同音語の乱発
70 知事が地図地誌を手持ちの地図で逐次辿る ちじがちずちしをてもちのちずでちくじたどる 「ち」の嵐
71 夢主夢女夢夢主夢女夢 ゆめおとこゆめおんなゆめゆめおとこゆめおんなゆめ 「ゆめ・おとこ・おんな」の交互
72 旅路を走る汽車は途中途中で途切れ途切れに止まる たびじをはしるきしゃはとちゅうとちゅうでとぎれとぎれにとまる 「と」「き」の交互が長い
73 施主と施工者が施工主体を施工審査中 せしゅとせこうしゃがせこうしゅたいをせこうしんさちゅう 「せ・こう・し・しゅ」の嵐
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特別:外郎売(ういろううり)の一節

歌舞伎十八番のひとつ「外郎売(ういろううり)」は、江戸時代から続く歴史ある滑舌練習として知られます。アナウンサーや俳優の稽古でも使われる、「早口言葉の王様」ともいえる長編です。特に有名な冒頭部分を紹介します。

拙者親方と申すは、お立会いのうちに、ご存じのお方もございましょうが、お江戸を発って二十里上方、相州小田原一色町をお過ぎなされて、青物町を登りへおいでなさるれば、欄干橋虎屋藤右衛門、只今は剃髪致して、円斎と名乗り申す。

特徴: は行・た行・か行が交互に連続し、長い文を息継ぎなく読むことが求められます。「剃髪致して(ていはつちうして)」や「欄干橋(らんかんばし)」など難読も多く、プロでも練習を積んで習得します。

なぜ早口言葉は言いにくいのか

早口言葉が難しい理由は、口と舌の使い方に共通のパターンがあります。

よく使われる「言いにくい仕掛け」:

  1. 同じ子音の繰り返し(「たけやぶ」の「た・け・た・け」)——同じ動作を高速で切り替えなければならない
  2. 似た音の連続(「きしゃ・きしゃ・きしゃ・きしゃ」)——脳が「もう同じ音だ」と先読みして詰まる
  3. 濁音・清音の交互(「た/だ」「ぱ/ば」)——声帯の振動ON/OFFを瞬時に切り替える必要がある
  4. 唇音と舌音の切り替え(「ぱ/た」「ま/な」)——唇と舌を交互に動かすので神経的な処理が追いつかない
  5. 速度と精度のトレードオフ——速くなるほど運動プログラムが崩れ、似た音に引きずられる

練習するほど「発音の自動化」が進み、声優・アナウンサーのように正確に言えるようになります。

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まとめ

早口言葉73選を難易度別にまとめました。初級の「生麦生米生卵」や「バスガス爆発」から、上級の「医師が意思を示し…」まで、難しさの仕掛けはそれぞれ異なります。「噛まずに3回言えたら成功」を目標に、友達や家族で楽しんでみてください。本格的に滑舌を鍛えたい場合は、外郎売の全文にも挑戦してみると効果的です。

腕試しクイズ(全5問)

読んだ内容の腕試しです。いくつ分かるでしょうか?

腕試しクイズ(全5問)|早口言葉の難しい読み
全5問。「採点する」で正解数と解説が表示されます。
第1問 早口言葉「春夏冬二升五合」はなぞかけ(判じ物)になっています。何という縁起の良い言葉を表している?

第2問 「草津温泉で温泉津温泉を思い出した」の『温泉津温泉』は何と読む?

第3問 「早口言葉の王様」とも呼ばれる歌舞伎十八番の長編「外郎売」は何と読む?

第4問 初級編にある「老若男女」の読みとして正しいものは?

第5問 外郎売の一節に登場する「欄干橋」は何と読む?

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