日本語の表現 入門ことのは図鑑日本語文学 物の哀れ(もののあわれ)とは|侘び寂びでは届かない、万物への「共感の感受性」——宣長が源氏物語から掘り起こした日本人の心【ことのは図鑑】 「物の哀れ」という言葉を聞いたことはあっても、侘び寂びや幽玄と混同していませんか? 実はこの三つ、似て非なるものです。物の哀れは「美しいものや悲しいものに心が動く、その感受性そのもの」——つまり感動する力の名前です。18世紀の国学者・本居宣... 2026-10-28 トリヴィ編集長
日本語の表現 入門ことのは図鑑日本語万葉集 不知火(しらぬい)とは|有明海の謎の光——万葉の枕詞から科学的正体まで【ことのは図鑑】 九州の沿岸に、旧暦八月朔日の夜だけ現れる。無数の光が横一列に並んでゆらめき、見る間に広がり、また消える——。 それが「不知火(しらぬい)」です。古代から日本人がこの光に感じてきたのは、美しさだけではなく、深い畏れでした。その名前が示すとおり... 2026-10-27 トリヴィ編集長
生物 入門科学・自然新種両生類 海で一生を過ごした両生類|三畳紀の装甲化石ゲロトラックスとは 「海で一生を過ごした両生類」が、世界で初めて確認されました。約2億3700万年前(三畳紀後期)の中国・貴州省の地層から見つかった化石を調べたところ、これまで知られていなかった完全な海生の両生類だったことがわかり、新種「ゲロトラックス・マリテ... 2026-10-27 トリヴィ編集長
世界の言葉 入門ことのは図鑑世界の言葉翻訳できない言葉 Litost(リトスト)とは|自分の惨めさを突きつけられる苦悩——クンデラが解剖したチェコ語の複雑な感情【ことのは図鑑】 「惨めだ」という感情を、あなたは知っている。でも、その惨めさがふいに誰かによって浮かび上がったとき——悲しみと怒りと自己嫌悪が一気に押し寄せてくるあの独特な苦しさには、日本語に名前がない。 チェコ語にはある。Litost(リトスト)。ミラン... 2026-10-26 トリヴィ編集長
語源 入門ことのは図鑑伝統色平安文化 麹塵(きくじん)とは|山鳩色とも呼ばれた天皇の禁色【ことのは図鑑】 「麹塵」と書いて「きくじん」と読む——この読み方を知っている人はそう多くないでしょう。平安時代、この色は天皇が纏うとされた禁色のひとつでした。黄褐色の「黄櫨染」が「晴れ」の色なら、麹塵は「褻(け)」、すなわち日常の色。コウジカビの青みがかっ... 2026-10-25 トリヴィ編集長
世界の言葉 入門ことのは図鑑世界の言葉哲学 Filotimo(フィロティモ)とは|「どう説明しても足りない」——ギリシャ人の行動原理に宿る名誉と誇りの哲学【ことのは図鑑】 Filotimo(フィロティモ)——ギリシャ語でこう言います。「フィロティモなしにギリシャ人はギリシャ人ではない」と。しかし、いざ外国語で説明しようとすると言葉に詰まる。英語で "honor" や "pride" と訳しても何かが抜け落ちる... 2026-10-24 トリヴィ編集長
健康 入門健康睡眠障害神経疾患 ナルコレプシーとは|突然眠りに落ちる過眠症の仕組みとオレキシン 会話の途中や食事中に突然意識が遠のき、眠ってしまう——。そんな経験が繰り返されるとしたら、それは単なる「夜更かし」の問題ではないかもしれません。 ナルコレプシーは、脳内の覚醒維持に関わる神経伝達物質「オレキシン」の欠乏によって引き起こされる... 2026-10-23 トリヴィ編集長
日本語の表現 入門ことのは図鑑日本語語源 虎落笛(もがりぶえ)とは|冬の烈風が柵を鳴らす音に名を与えた——日本語が聴いた「風の笛」【ことのは図鑑】 冬の夜、外からかすかに届くヒューヒューという高い音を聞いたことがあるだろうか。電線や竹垣、木の枝を烈風が擦り抜けるとき、まるで笛を吹くように空気が鳴る。日本語はこの「音」に、ひとつの名前を与えた——虎落笛(もがりぶえ)。冬の季語として俳句・... 2026-10-23 トリヴィ編集長
制度・法律 入門暮らし・社会制度・法律タクシー ライドシェアとは|日本での規制緩和の経緯と全面解禁への見通し タクシーアプリで呼んだ車が、タクシー会社のドライバーではなく「一般の人」だったら——そんな体験が、ようやく日本でも始まりつつあります。 ライドシェアとは、一般のドライバーが自家用車を使って乗客を有償で輸送するサービスです。米国発のUberや... 2026-10-22 トリヴィ編集長
世界の言葉 入門ことのは図鑑世界の言葉心理 Voorpret(フォールプレット)とは|楽しみの「前」が最も輝く——オランダ語が教える「事前の喜び」の科学【ことのは図鑑】 Voorpret(フォールプレット)というオランダ語をご存じですか。旅行の計画を立てながら感じる高揚感、プレゼントを選ぶときの胸の躍り、コンサートの開演を待つあの独特の喜び——誰もが経験するのに、日本語にはこの感覚を表す一語がありません。オ... 2026-10-22 トリヴィ編集長
日本語の表現 入門ことのは図鑑大和言葉難読漢字 漣(さざなみ)とは|万葉集が詠んだ琵琶湖の難読語【ことのは図鑑】 水面をそっと撫でるような、細かくて穏やかな波——「漣」。この漢字、正しく読めますか? 「れん」「ちょうろう」と読んでしまう方も多いですが、正しくは「さざなみ」。字面からは想像もつかない読みをもつ難読漢字のひとつです。 ただの波の名前ではあり... 2026-10-21 トリヴィ編集長
神話・伝承 入門歴史・文化神話古事記 日本神話の神様と物語まとめ|古事記・日本書紀を分かりやすく解説 天照大御神(アマテラス)・スサノオ・イザナギ・イザナミ——日本神話には、個性豊かな神々が数多く登場します。古事記と日本書紀に記されたその物語は、日本人の自然観・世界観の根底をなしてきた文化的遺産です。本記事では、古事記・日本書紀の違いから天... 2026-10-21 トリヴィ編集長