虫偏の漢字 181種類 の読み方一覧|昆虫の名前の漢字まとめ|どんな生き物かも解説

虫偏の漢字には、昆虫・貝・クモ・蛇など、さまざまな「生き物」が漢字に込められています。「蚊(か)」は虫偏に文(ぶん)と書き、飛ぶときの「ブ〜ン」という音が由来とされます。そして血を吸うのはメスだけ——字の成り立ちと生き物の豆知識、その両方が虫の漢字に隠されています。本記事では、虫偏の漢字181種類を「どんな生き物か」の説明・部首構成つきであいうえお順に一覧化しました。難読漢字の読み方確認にも、虫の豆知識集めにも、ぜひご活用ください。

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虫偏の漢字・昆虫の名前の漢字一覧

あいうえお順に181種類の虫偏漢字を一覧で紹介します。漢字・読み・どんな生き物か・部首構成(虫偏に〇)を一度に確認できます。

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漢字・当て字 読み どんな生き物か・豆知識 部首構成(虫偏に〇)
揚羽蝶・鳳蝶 アゲハチョウ 幼虫が柑橘の葉を食べる大型チョウ 虫偏に枼
アサリ 潮干狩りで親しまれる二枚貝 虫偏に利
蠨蛸 アシタカグモ・アシナガグモ ゴキブリを食べる大型の徘徊性クモ 虫偏に蕭、虫偏に肖
油虫・蚜虫 アブラムシ 甘い蜜でアリに守ってもらう植物害虫 虫偏に牙
虻・蝱 アブ メスのみ吸血しオスは花蜜を食べる 虫偏に亡
水黽・水馬・飴坊 アメンボ・ミズスマシ 脚の毛と表面張力で水面を滑走する
蟻・螘 アリ 女王アリを中心に社会を形成する昆虫 虫偏に義、虫偏に豈
アワビ 岩礁に張りつく大型の一枚貝 虫偏に包
糸娘 イトトンボ 胴体が糸のように細い小型トンボ
螽・蝗虫 イナゴ 稲を食い荒らすバッタの仲間・食用にも 虫偏に皇
水蝋樹蝋虫・水蠟樹蠟虫 イボタロウムシ 白いロウ状物質を分泌するカイガラムシ
芋虫 イモムシ 芋のような太く丸い蛾や蝶の幼虫
ウジ ハエの幼虫で腐敗物に発生する 虫偏に且
薄翅蜉蝣 ウスバカゲロウ 幼虫はアリジゴクで砂地に罠を掘る 虫偏に孚、虫偏に斿
エビ 甲殻類で脱皮しながら成長する水生動物 虫偏に老
油葫蘆 エンマコオロギ コオロギ最大種で秋に力強く鳴く
蚍蜉 オオアリ 大型のアリを指す漢語由来の表記 虫偏に比、虫偏に孚
螻蛄 オケラ シャベル状の前脚で土中を掘る昆虫 虫偏に婁、虫偏に古
歩行虫 オサムシ 地表を走りミミズや昆虫を捕食する
蝌蚪 オタマジャクシ カエルの幼生で尾が退化して上陸する 虫偏に科、虫偏に斗
馬大頭・鬼蜻蜓 オニヤンマ 日本最大のトンボで体長10cm超にもなる
血を吸うのはメスだけ・産卵に必要 虫偏に文
夜行性が多く光に集まりやすい鱗翅目 虫偏に我
大蚊 ガガンボ 蚊に似た大型の飛翔昆虫・吸血しない
蚕・蠶 カイコ 絹糸を紡ぐ人類最古の家畜昆虫の一つ 虫偏に天
蛎・牡蛎・牡蠣 カキ 岩や貝殻に付着して育つ二枚貝 虫偏に厉、虫偏に厲
蜉蝣・蜻蛉 カゲロウ 幼虫は水中で育ち成虫の命が数時間の昆虫 虫偏に靑、虫偏に令
蝸牛 カタツムリ 殻を持つ陸生巻貝でカタツムリは和語 虫偏に咼
蟹・蠏 カニ 横歩きする甲殻類・10本の脚を持つ 虫偏に解
兜虫・甲虫・独角仙 カブトムシ オスだけ角を持ち木の樹液に集まる甲虫
竈馬 カマドウマ 翅なしで高く跳ぶコオロギの仲間
蟷螂・螳螂・鎌切 カマキリ 前脚が鎌状でオスを食べることもある 虫偏に當、虫偏に朗、虫偏に堂
蠰・天牛・髪切虫 カミキリムシ 長い触角と強い顎を持つ木食い甲虫 虫偏に襄
椿象・亀虫 カメムシ 臭腺から強烈な臭いを出して身を守る
蝤蠐・蠹 キクイムシ 木材内部に穴をあける褐色の小甲虫 虫偏に酋、虫偏に齊
螽斯・蟋蟀・螽蟖・叫哥哥 キリギリス ジージーと鳴く草原の直翅目昆虫 虫偏に冬、虫偏に斯、虫偏に悉、虫偏に率
轡虫 クツワムシ 大音量で鳴くキリギリスの仲間
蜘蛛・蛛 クモ 糸で巣を張り昆虫を捕らえる節足動物 虫偏に知、虫偏に朱
鍬形虫 クワガタムシ 大アゴが鍬形の兜に似た甲虫
蚰蜒 ゲジ 脚が計30本あり家に出ることもある 虫偏に由、虫偏に延
出尾虫 ケシキスイ 腐果やキノコに集まる小型甲虫
螻蛄・蛄 ケラ 土中で生活するコオロギの近縁種 虫偏に婁、虫偏に古
源五郎・竜蝨・龍蝨 ゲンゴロウ 日本最大の水生甲虫・絶滅危惧種 虫偏に卂
穀象虫 コウゾウムシ 米や小麦を食い荒らすゾウムシ
沙蚕 ゴカイ 砂泥底にすむ環形動物の多毛類
塵芥虫 ゴミムシ 地表を歩き回る肉食の小型甲虫
叩頭虫 コメツキムシ 仰向けでもパチンと跳ねて起き上がる甲虫
蟋蟀・蛬 コオロギ 秋の夜にリーリーと鳴く昆虫 虫偏に悉、虫偏に率、虫偏に共
黄金虫・金亀子 コガネムシ 金緑色に輝く甲虫・植物の葉を食べる
サナギ 幼虫から成虫へ変態する静止段階 虫偏に甬
絛虫 サナダムシ 腸内に寄生し数mにもなる扁形動物
蠍・蝎 サソリ 尾に毒針を持つ節足動物・クモに近縁 虫偏に歇、虫偏に曷
シジミ 河川や汽水湖に生息する小型二枚貝 虫偏に見
衣魚・紙魚・蠹魚 シミ 本や衣類を食い荒らす銀白色の昆虫
尺取虫 シャクトリムシ 体を曲げ伸ばして進む蛾の幼虫
虱・蝨・半風子 シラミ 毛や衣類に寄生して血を吸う小型虫 虫偏に卂
螟虫 ズイムシ 稲の茎に潜り込む農業害虫の幼虫 虫偏に冥
蜾蠃 スガル 万葉集に詠まれたジガバチの古名 虫偏に果
天蛾 スズメガ・テンガ 時速50kmで飛ぶ大型の蛾
雀蜂・胡蜂・鴴蠭 スズメバチ 強力な毒針を持つ攻撃的な社会性ハチ 虫偏に夆
蝉・蟬・宮魂 セミ 土中で数年過ごし地上で鳴く昆虫 虫偏に単、虫偏に單
水爬虫・田鼈 タガメ 魚やカエルも捕食する大型水生昆虫
蛺蝶 タテハチョウ 前脚が退化し4本脚に見える蝶 虫偏に夾、虫偏に葉
玉虫・吉丁虫 タマムシ 構造色で虹色に輝く美麗な甲虫
壁蝨・蟎 ダニ 昆虫でなくクモに近縁の8本脚の節足動物 虫偏に卂、虫偏に㒼
チョウ 鱗粉をまとった昼行性の美しい昆虫 虫偏に枼
ツクツクボウシ 晩夏にツクツクボーシと鳴くセミ 虫偏に兒
ツチグモ 地中に巣穴を作る原始的な大型クモ 虫偏に易
瓢虫・天道虫・紅娘 テントウムシ アブラムシを食べる赤い丸い益虫
蚌・蛤 ドブガイ・カラスガイ・ハマグリ 河川や干潟に生息する二枚貝の総称 虫偏に合
蜻蛉・蜻蜓 トンボ 複眼で360度見渡せる肉食の昆虫 虫偏に靑、虫偏に令、虫偏に廷
七節・竹節虫 ナナフシ 枝に擬態して天敵から身を守る昆虫
蛞蝓・蛞 ナメクジ 殻を持たない陸生の巻貝・塩に弱い 虫偏に舌、虫偏に兪
ニジ 古代中国で龍が天を渡る姿とされた 虫偏に工
蜷・螺 ニナ 螺旋状の殻を持つ巻貝・磯に多い 虫偏に卷、虫偏に巻、虫偏に累
ヌケガラ・モヌケ 虫や蛇の脱皮後の殻を表す字 虫偏に兌
根蟊 ネキリムシ 夜に苗の根元を切断する蛾の幼虫 虫偏に矛
ノミ 後脚が発達し跳躍力が高い寄生昆虫 虫偏に叉
蠝・蝿 ハエ 腐敗物に産卵し病原菌を運ぶ衛生害虫 虫偏に黽
蠼螋・鋏虫 ハサミムシ 腹端のはさみで卵を守る昆虫 虫偏に矍、虫偏に叟
ハチ 毒針を持ち受粉も担う膜翅目昆虫 虫偏に夆
飛蝗・蝗 バッタ 後脚で高く跳ぶ直翅目・大発生で蝗害も 虫偏に皇
ハリネズミ 背中に約5000本の針を持つ小型哺乳類 虫偏に胃
斑猫・螌蝥 ハンミョウ 素早く獲物を追う肉食の甲虫 虫偏に般、虫偏に敄
蟾蜍・蟾・蟇 ヒキガエル 皮膚に毒腺を持つ大型のカエル 虫偏に余
蜩・日本夜蝉 ヒグラシ 夕暮れにカナカナと鳴く哀愁あるセミ 虫偏に周
ヒル 吸盤を持つ吸血性の環形動物 虫偏に至
蟆子・蚋 ブヨ・ブユ 皮膚を噛みちぎる痛い吸血昆虫 虫偏に莫、虫偏に内
ヘビ 四肢なく脱皮で成長する爬虫類 虫偏に它
孑孑・棒振 ボウフラ 蚊の幼虫で水中をうねって泳ぐ
蛍・照夜淸 ホタル 化学反応で発光する夏の甲虫
マムシ 日本に生息する毒蛇・出血毒を持つ 虫偏に复
鼓豆虫 ミズスマシ 水面を高速旋回する水生甲虫
蛟・螭・虬・虯 ミズチ 蛇に似た毒を吐く水の霊獣 虫偏に交、虫偏に离、虫偏に丩
蚯蚓・螾・蟺・赤龍・鳴砌 ミミズ 土を食べ排泄することで土壌を豊かにする 虫偏に丘、虫偏に引、虫偏に寅、虫偏に亶
蓑虫 ミノムシ 枝や葉で蓑状の巣を作る蛾の幼虫
蛁蟟 ミンミンゼミ ミーンミンと透き通った声で鳴くセミ 虫偏に召、虫偏に尞
百足・蜈蜙・蜈蚣・蝍蛆・蚣 ムカデ 毒顎で獲物を捕らえる多足類の節足動物 虫偏に呉、虫偏に松、虫偏に公
蟲・虫 ムシ・チュウ 三つの虫が集まった繁体字が原字 虫3つ、虫へん
紋白蝶 モンシロチョウ 白い翅に黒い紋を持つ身近な蝶 虫偏に葉
水蠆 ヤゴ トンボの水生幼虫・エラで呼吸する 虫偏に萬
馬陸・円座蟲 ヤスデ 毒の顎なく腐葉土を食べる分解者
豹脚蚊 ヤブカ 脚に白い縞模様がある藪に多い蚊
ワダカマ 蛇や龍のとぐろを巻く状態を表す 虫偏に番
草鞋虫 ワラジムシ 丸まれない甲殻類のダンゴムシ近縁種

虫の漢字にまつわる豆知識

ゴキブリの正式名称は「御器噛(ゴキカブリ)」

ゴキブリの正式な語源は「御器噛(ゴキカブリ)」とされています。「御器(ごき)」とは食器のことで、食器をかじる(噛る)虫という意味から名付けられました。時代を経て「ゴキカブリ」が転訛し、現在の「ゴキブリ」という呼び方になったと考えられています(諸説あり)。

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「蛍(ホタル)」は光る虫を意味する

「蛍」は「虫偏に熒(けい)」と書き、「熒」は「ちらちらと光るさま」を表す漢字です。つまり蛍という字は、光りながら飛ぶ虫の姿をそのまま表現しているといえます。光の正体はルシフェリンという物質の化学反応で、エネルギーのほぼすべてが光に変換される効率的な発光です。

「蝶(チョウ)」の由来と「葉」との関係

「蝶」は「虫偏に枼(よう)」で、「枼」は木の葉を意味します。チョウが止まった姿が葉に似ていること、また花から花へと舞うように木の葉を連想させることから、この字が当てられたという説があります。蝶の優雅な飛び方と植物の葉との関係に、古人の鋭い観察眼が感じられます。

「蚕(カイコ)」はなぜ「天」の字を含むのか

「蚕」は「天(てん)」と「虫」が合わさった漢字です。古代中国では蚕は「天虫(てんちゅう)」と呼ばれ、絹糸をつむぐ神聖な生き物として扱われていました。絹は皇帝や貴族の衣服に使われた高級品であり、蚕が「天の虫」と称えられたことがこの漢字の成り立ちに残っています。

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まとめ

虫偏の漢字181種類を、それぞれどんな生き物かの説明つきで一覧化しました。「蚊」は血を吸うメスだけが由来、「蛍」は光るさまから、「蚕」は神聖な天の虫として——漢字ひとつひとつに、古代の人々の観察と知恵が込められています。難読漢字の確認にも、虫の豆知識集めにも、ぜひ繰り返し活用してください。

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