毒を持つ生き物87種一覧|動物・植物・キノコを分類別まとめ

本記事では、毒を持つ生き物87種を陸上動物(哺乳類・爬虫類・両生類・昆虫・クモ・サソリ)・海洋生物(クラゲ・タコ・魚類・ウミヘビ)・植物・キノコの11カテゴリに分けて一覧で紹介します。毒の種類(神経毒・出血毒・接触毒など)と主な危険性を合わせて掲載しています。毒生物に遭遇・接触した場合は自己判断せず、必ず医療機関へご相談ください。

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毒を持つ生き物87種一覧

哺乳類(4種)

哺乳類で毒を持つ種は世界でもごくわずかです。カモノハシのように毒棘を持つものや、唾液に毒素を含むものが確認されています。

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生き物名(読み) 毒の種類 特徴・危険性
カモノハシ(かものはし) タンパク毒 オスの後足に毒棘。刺傷による痛みは数ヶ月続くこともある。哺乳類の毒棘は非常に珍しい
スローロリス(すろーろりす) タンパク毒(BMP様物質) 肘の分泌腺から毒を出し毛に塗布。咬まれるとアナフィラキシーショックの危険がある
キタトガリネズミ(きたとがりねずみ) 毒唾液(神経毒) 唾液で小動物を麻痺させて捕食する。北米・ユーラシアの草地に生息
ソレノドン(それのどん) 毒唾液 ハイチ・キューバ固有の希少種。歯の溝から神経毒を含む唾液を獲物に注入する

毒ヘビ・毒トカゲ(14種)

世界の毒ヘビは約600種。そのうち人間に致命的な危害を与えるのは約200種とされています。日本にも固有の毒ヘビが生息しています。

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生き物名(読み・別名) 毒の種類 特徴・危険性
キングコブラ 神経毒 世界最大の毒ヘビ(最大5.7m・記録個体)。1回の咬傷でゾウを倒すほどの毒量を注入できる
ブラックマンバ 神経毒 陸生最速クラスの毒ヘビ(最大約18km/h)。無処置の致死率はほぼ100%とされる
内陸タイパン(うちりくたいぱん) 神経毒・筋肉毒 陸生最強クラスのLD50。オーストラリア固有種。攻撃性は低く人的事故は少ない
インドコブラ 神経毒 インド亜大陸で年間多数の咬傷死の原因。毒を眼に噴射するスピットコブラも近縁
ラッセルクサリヘビ 出血毒・神経毒 アジアで最も多くの咬傷死亡者を出す種のひとつ。腎不全・DICを引き起こす
ガボンバイパー 出血毒 世界最長の牙(約5cm)を持つ。アフリカ最大のクサリヘビ
ガラガラヘビ(がらがらへび・各種) 出血毒・神経毒 北米で最多の咬傷事故を起こす毒ヘビ群。尾の角質でガラガラと警告音を出す
エフサクサリヘビ(ノコギリウロコヘビ) 出血毒・凝固異常 サブサハラアフリカで最多の咬傷死の原因。砂漠・草地に広く分布
チェーンバイパー 出血毒・腎毒 ミャンマー・タイ・インドで多発。咬傷後の腎不全が特徴。死亡率が高い
ハブ(はぶ) 出血毒 沖縄・奄美諸島固有種。夜行性で攻撃的。咬傷部位の組織壊死を引き起こす
マムシ(まむし) 出血毒 日本で最も咬傷事故が多い毒ヘビ。年間推定2,000〜3,000件が報告される
ヤマカガシ(やまかがし) 出血毒・頚腺毒 無害に見えるが強力な後牙毒蛇。頸腺にはヒキガエル由来の毒液も蓄積している
アメリカドクトカゲ(ヒラモンスター) 毒唾液(神経毒) 世界で最初に確認された毒トカゲ。アメリカ南西部〜メキシコの乾燥地帯に生息
コモドドラゴン 出血毒(毒腺) 毒腺の存在が科学的に確認されており、咬傷後の重症化に寄与するとされる
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両生類(7種)

ヤドクガエルの毒は食べた毒昆虫を体内で蓄積・変換したもの。飼育個体には毒がないとされています。

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生き物名(読み・別名) 毒の種類 特徴・危険性
モウドクフキヤガエル(もうどくふきやがえる) バトラコトキシン(神経毒) 世界最強クラスの天然毒。1匹が成人数人〜10人分の致死量とされるバトラコトキシンを皮膚に蓄積
マダラヤドクガエル バトラコトキシン(神経毒) コロンビア・エクアドル産。皮膚の毒を先住民が吹き矢の毒として使用してきた
ツマグロヤドクガエル ポンピロトキシン(神経毒) 鮮やかな青と黒の体色が警告色。中南米の熱帯雨林に生息する小型ガエル
イチゴヤドクガエル ポンピロトキシン(神経毒) 赤い体色が鮮やかな小型カエル。コスタリカ・パナマに分布
カリフォルニアイモリ テトロドトキシン(神経毒) フグと同じテトロドトキシンを皮膚に保有する。北米西海岸に生息
アカハライモリ(あかはらいもり) テトロドトキシン(神経毒) 日本固有種。皮膚と内臓に微量のテトロドトキシンを含む。食べると危険
オオヒキガエル(おおひきがえる・ミヤコヒキガエル) ブファジエノリド(心臓毒) 南米原産の外来種。日本にも侵入済み。ペットの犬・猫の死亡事故が多発

昆虫(6種)

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生き物名(読み・別名) 毒の種類 特徴・危険性
オオスズメバチ(おおすずめばち) タンパク毒(マンダラトキシン等) 日本最大のスズメバチ。国内の毒虫による死亡者数では長年最多を記録
キラービー(アフリカ化ミツバチ) アピトキシン 通常のミツバチより攻撃性が格段に高く群れで追い続ける。南北米で問題
ヒアリ(ひあり) ソレノプシン(アルカロイド) 日本にも侵入確認済みの特定外来生物。刺されると灼熱感・アナフィラキシーの危険
アカカミアリ(あかかみあり) アルカロイド毒 ヒアリより先に日本に侵入した外来種。何度でも刺せる。皮膚に水疱が残る
サシハリアリ(バレットアント) ポネラトキシン(神経毒) 「弾丸アリ」とも呼ばれる。Schmidt疼痛指数レベル4(最高クラス)で全虫類最高レベルの痛みとされる
ドクガ(どくが・各種) 接触毒(毒毛) 毒毛が皮膚に刺さり強いかゆみ・皮疹を引き起こす。風で飛散した毛でも被害が出る

クモ(4種)

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生き物名(読み・別名) 毒の種類 特徴・危険性
セアカゴケグモ(せあかごけぐも) α-ラトロトキシン(神経毒) オーストラリア原産の特定外来生物。日本全国で確認。メスのみ強い毒を持つ
クロゴケグモ(くろごけぐも) α-ラトロトキシン(神経毒) 北米原産のゴケグモ。筋肉痙攣・高血圧・腹部硬直が特徴的な症状
ブラジルワンダリングスパイダー 神経毒 バナナの房に潜り込み世界へ輸出される事例あり。攻撃性が高い
ロクソスケレス(ブラウンリクルース) 壊死毒 咬まれた部位の皮膚が壊死する。北米・南米に分布するヒメグモ科のクモ
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サソリ・ムカデ(3種)

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生き物名(読み・別名) 毒の種類 特徴・危険性
デスストーカー(ですすとーかー) 神経毒(クロロトキシン等) 北アフリカ・中東に生息。サソリの中で最強クラスの毒とされ死亡例もある
アンドロクトヌス属(ファットテール) 神経毒 サハラ砂漠に生息するサソリ。北アフリカにおける咬傷死の主な原因のひとつ
オオムカデ(アジアオオムカデ等) タンパク毒 日本にも分布。体長20cm超の個体も。咬まれると激しい痛みと腫れが数日続く

クラゲ・刺胞動物(5種)

クラゲの「毒」は刺糸細胞から分泌されるタンパク毒です。キロネックスは最も危険な海洋生物のひとつに数えられます。

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生き物名(読み・別名) 毒の種類 特徴・危険性
キロネックス(ハブクラゲ・オーストラリアウンブレラクラゲ) タンパク毒(心臓毒) 世界最危険のクラゲ。触手に刺されると数分で心停止の危険がある
イルカンジクラゲ タンパク毒 親指の爪ほどの超小型クラゲ。「イルカンジ症候群」と呼ばれる全身症状を引き起こす
カツオノエボシ(かつおのえぼし) タンパク毒 本体はクラゲではなく群体生物。日本の海岸でも漂着し被害が出る
アンドンクラゲ(あんどんくらげ) タンパク毒 日本近海に生息。夏の海水浴シーズンに最も多い刺傷被害の原因
ポルトガルカツオノエボシ タンパク毒 カツオノエボシに似た群体生物。大西洋・地中海・インド洋に分布

タコ・貝類(3種)

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生き物名(読み・別名) 毒の種類 特徴・危険性
ヒョウモンダコ(ひょうもんだこ) テトロドトキシン(神経毒) 体長15cmの小型タコ。フグと同じ毒を唾液に持ち、咬まれると呼吸麻痺の危険
アンボイナ(あんぼいな・コウダカイモガイ) コノトキシン(神経毒) イモガイの中で最も危険な種。「死の刺し傷」と呼ばれ刺されると死亡することがある
テキスタイルコーン(てきすたいるこーん) コノトキシン(神経毒) インド洋・太平洋に広く分布するイモガイ。コレクターが採取中に刺される事故が多い
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毒魚・毒エイ(10種)

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生き物名(読み・別名) 毒の種類 特徴・危険性
オニダルマオコゼ(おにだるまおこぜ) タンパク毒 世界で最も毒が強い魚のひとつ。砂や岩に擬態し踏みつけると猛烈な痛みと腫れ
ミノカサゴ(みのかさご) タンパク毒 背鰭の棘に毒。美しい見た目に反して強い毒棘を持つ。世界の熱帯・温帯海域に分布
ハオコゼ(はおこぜ) タンパク毒 体長10cm程度の小型魚。日本の岩礁に多く、素手で扱うと刺さる危険がある
トラフグ(各種フグ) テトロドトキシン(神経毒) 肝臓・卵巣に猛毒を含む。調理師免許が必要なのはこの毒のため
ツムギハゼ(つむぎはぜ) テトロドトキシン(神経毒) 全身にフグと同じ毒を持つハゼ。食べて死亡した事例が報告されている
ソウシハギ(そうしはぎ) パリトキシン(細胞毒) 肝臓に猛毒のパリトキシンを含む。外来種として日本近海でも増加中
アカエイ(あかえい) タンパク毒 尾部の棘に毒腺。踏みつけや素手での取り扱いで刺傷事故が多い
ゴンズイ(ごんずい) タンパク毒 日本近海に生息。背鰭・胸鰭の棘に毒。釣り上げた際に刺傷事故が多発
アイゴ(あいご) タンパク毒 背鰭・腹鰭・尻鰭の棘すべてに毒腺を持つ。沖縄・本州南部の磯で多い
バラフエダイ(ばらふえだい) シガテラ毒(神経毒) 魚自体は無毒だが食物連鎖でシガトキシンを蓄積。食べると神経症状が出る

ウミヘビ・その他(5種)

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生き物名(読み・別名) 毒の種類 特徴・危険性
エラブウミヘビ(えらぶうみへび) 神経毒 沖縄・鹿児島の島嶼部に生息。泳ぎが達者で海中・陸上両方を移動する
アオマダラウミヘビ 神経毒・筋肉毒 太平洋・インド洋に広く分布する外洋性ウミヘビ。毒は強力
ビークドシースネーク 神経毒 インド洋・西太平洋沿岸に生息。漁網にかかり漁師の咬傷事故の原因になる
タイワンウミヘビ 神経毒 日本南部の海域でも確認される。陸上移動能力が低く、性格はおとなしい
ガンガゼ(がんがぜ) 棘毒(タンパク毒) ウニの一種。長い棘が皮膚に刺さり折れると取り除きにくい。沖縄・本州南部の岩礁

毒を持つ植物(15種)

植物の毒は動物の捕食から身を守るために発達したアルカロイドや配糖体などが主成分です。見た目が美しい植物でも猛毒を含む場合があります。

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植物名(読み・別名) 主な毒成分 特徴・危険性
トリカブト(とりかぶと) アコニチン(神経毒) 日本三大毒草のひとつ。全草が有毒で根が最も強い。摂取後30分で症状が出ることも
ドクニンジン(どくにんじん・ヘムロック) コニイン(神経毒) 古代ギリシャで哲学者ソクラテスが処刑に使われた毒。セリ科の植物
ベラドンナ アトロピン・スコポラミン(神経毒) ヨーロッパ・西アジア原産。古くは瞳孔散大のため化粧品に使われた歴史も
ジギタリス(きつねのてぶくろ) ジゴキシン(心臓毒) 心臓の拍動に影響する強心配糖体を含む。適量で薬になり過量で毒になる
スズラン(すずらん) コンバラトキシン(心臓毒) かわいい見た目に反し全草が有毒。活けた花の水を飲んでも中毒することがある
キョウチクトウ(きょうちくとう) オレアンドリン(心臓毒) 街路樹にも使われる。全草が有毒で煙を吸っても中毒の危険がある
ヒガンバナ(ひがんばな・曼珠沙華) リコリン(神経毒) 鱗茎に最も毒が多い。かつては田畑のモグラ・ネズミ除けとして植えられた
マンチニール(まんちにーる) ホルボール(接触毒・消化器毒) 「世界一危険な木」とも。触れると皮膚が爛れ、煙を吸うと失明の危険
ヒマ(ひま・トウゴマ) リシン(細胞毒) 種子に猛毒のリシンを含む。生物兵器や暗殺に使用された歴史がある
チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔・ダチュラ) アトロピン・スコポラミン(神経毒) 全草が有毒。幻覚・混迷・心拍増加。誤食・興味本位での摂取で事故が多い
ハシリドコロ(はしりどころ) アトロピン(神経毒) 名前の由来は「食べると走り回る(狂乱する)」から。山野に自生する日本の毒草
ドクウツギ(どくうつぎ) コリアミルチン(神経毒) 日本三大毒草のひとつ。赤い実が甘くみえるが猛毒。誤食事故が絶えない
ドクゼリ(どくぜり) シクトキシン(神経毒) 日本三大毒草のひとつ。セリと外見が酷似し誤食事故が多い水辺の植物
ヤマゴボウ(やまごぼう・ポケウィード) フィトラッカトキシン(消化器毒) ゴボウに似た根を誤食した事故がある。北米原産で日本に帰化
ナンヨウアブラギリ(なんようあぶらぎり・ジャトロファ) クルシン(消化器毒) バイオ燃料として注目されたが全草が有毒。種子・樹液・煙が皮膚を刺激

毒キノコ(11種)

国内のキノコ中毒の多くは「毒キノコを食用と誤認した」ことが原因です。絶対に見た目や「虫が食べているから安全」という俗説を信じないでください。

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キノコ名(読み) 主な毒成分 特徴・危険性
ドクツルタケ(どくつるたけ) アマトキシン(肝毒) 「死の天使」の異名。少量で致死的。症状が遅れて出るため発見が遅れやすい
タマゴテングタケ(たまごてんぐたけ) アマトキシン(肝毒) ドクツルタケと並ぶ猛毒キノコ。テングタケ属全体でヨーロッパのキノコ中毒死の大部分を占める
シロタマゴテングタケ(しろたまごてんぐたけ) アマトキシン(肝毒) 食用キノコと誤認されやすい。摂取後2〜3日で肝不全・腎不全が進行する
カエンタケ(かえんたけ) トリコテセン(接触毒・神経毒) 触れただけで皮膚が爛れる。1〜2g程度で致死的とされる国内最凶の毒キノコ
ニセクロハツ(にせくろはつ) ポリポリン(細胞毒) 食用のクロハツとよく似ている。摂取後に筋肉が壊死する横紋筋融解症を引き起こす
ドクキシメジ(どくきしめじ・カキシメジ) イルジン(消化器毒・神経毒) 食用のシメジと誤認されやすい。国内のキノコ中毒件数で上位に常に入る
クサウラベニタケ(くさうらべにたけ) ムスカリン(神経毒) ウラベニホテイシメジと外見が酷似。毎年多数の中毒者を出す危険なキノコ
テングタケ(てんぐたけ) イボテン酸・ムシモール(神経毒) 摂取後に幻覚・興奮状態を引き起こす。シャーマン文化との関連も研究される
イボテングタケ(いぼてんぐたけ) イボテン酸・ムシモール(神経毒) テングタケと同族。誤食すると幻覚・錯乱・痙攣が起こる
ベニテングタケ(べにてんぐたけ) イボテン酸・ムシモール(神経毒) 赤に白い斑点の「キノコらしいキノコ」。毒は強いが致死量に達するほどの摂取は難しい
ツキヨタケ(つきよたけ) イルジン(消化器毒) 暗所で青白く光る。ヒラタケ・シイタケと誤認されやすく国内中毒件数が常に上位
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豆知識:毒の種類と作用のしくみ

毒の4つの主な作用タイプ

毒を持つ生き物の毒は作用の仕組みで大きく4種類に分けられます。

神経毒:神経細胞や神経接合部に作用し、筋肉麻痺・呼吸困難を引き起こします。テトロドトキシン(フグ・ヒョウモンダコ)、バトラコトキシン(モウドクフキヤガエル)、コノトキシン(イモガイ)などが代表例です。

出血毒(血液毒):血液凝固システムを破壊し、全身出血・臓器不全を招きます。多くのクサリヘビ・マムシ系の毒ヘビがこのタイプで、ハブやマムシも含まれます。

細胞毒(壊死毒):細胞を直接破壊します。カエンタケのトリコテセン、ヒマのリシン、一部のクモ毒がこれに該当します。咬傷・接触部位の組織が壊死します。

接触毒(皮膚刺激毒):触れるだけで皮膚や粘膜を傷めます。カエンタケ、マンチニール、ドクガの毒毛などがこのタイプです。

毒の強さの指標「LD50」

毒の強さは「LD50(半数致死量)」で比べます。これは「体重1kgあたり何mgで動物の半数が死亡するか」を示す値で、値が小さいほど毒が強いことを意味します。陸生最強は内陸タイパンの毒(マウスLD50 約0.025mg/kg)、植物毒ではリシン(約1〜10μg/kg)が最強クラスに入ります。

毒は医療にも使われる

ヒョウモンダコのテトロドトキシンは疼痛治療の研究対象に、コモドドラゴンの血液成分は抗菌薬の開発に、コノトキシン(イモガイの毒)はすでに鎮痛薬「ジコノチド(プリアルト)」として医療で承認されています。毒は使い方次第で薬になるのです。

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まとめ

毒を持つ生き物は、哺乳類からキノコまで生物界の広範な分類にわたっています。その毒は外敵から身を守るため、あるいは獲物を捕らえるために長い進化の中で獲得されたものです。今回紹介した87種はその一部にすぎず、世界には毒の研究が追いつかないほど多様な毒生物が存在します。

自然の中で見知らぬ生き物・植物・キノコに出会ったときは、むやみに触れたり食べたりしないことが最善の対策です。万が一接触・摂取した場合は自己判断せず、すぐに医療機関へご連絡ください。

日本の海に潜む毒生物については深海生物の一覧30選も参考にしてください。また、日本に侵入した毒を持つ外来種(ヒアリ・セアカゴケグモ・オオヒキガエルなど)は外来種73種一覧でもまとめています。

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