トリヴィペディア運営報告2026年9月|PV7.6万・収益3.1万円と数字の裏側

AI自動化で運営している雑学メディア「トリヴィペディア」の運営データを、毎月すべて実数で公開しているシリーズです。今回は2026年9月分。6月に本格運用を始めてから、9月末でちょうど丸4ヶ月になりました。PVは前月比+39.8%、収益は+143%に伸びています。ただ今月は、数字そのものよりも「順位が高いのにクリックされないページ」や「計算が間違っていたツール」といった、表の数字の裏で起きていたことのほうに学びが多い月でした。伸びた数字も、見つけた不具合も、そのまま記録します。数字はGA4・Google Search Console・AdSenseから取得した1次データで、すべて2026年9月時点のものです。先月分はトリヴィペディア運営報告2026年8月にまとめています。

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2026年9月の数字まとめ

まず9月の主要指標です。すべて2026年9月(9/1〜9/30)の実数です。

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指標 2026年9月 前月(8月) 増減
PV(GA4) 76,585 54,786 +39.8%
ユーザー数 56,211 38,446 +46.2%
セッション数 66,391 48,427 +37.1%
Google検索の表示回数 714,030 609,248 +17.2%
検索クリック数 20,269 17,031 +19.0%
平均CTR 2.84% 2.80% ほぼ横ばい
平均掲載順位 7.1 7.3 改善
推定収益 31,499円 12,948円 +143%
PVあたり収益(RPM) 458円 225円 上昇
9月の公開記事数 207本 ― ―
累計公開記事数(9/30時点) 782本 575本(8月末) +207本

収益について注記します。9月の収益31,499円はすべてAdSenseです(noteの売上・アフィリエイトの発生はありませんでした)。比較に使った8月の12,948円は、AdSense 11,255円に、noteの有料キット売上の控除後1,693円を足した公開値です。収益源の内訳が月によって違うので、前月比を見るときはこの点を踏まえてください。

公開本数についても注記します。今月から公開本数の集計をWordPress(投稿日)基準に統一しました。これまでは公開ログから重複行を除く方式で数えていましたが、過去分を取りこぼすことがあったためです。8月末の累計も同じWordPress基準で数え直すと575本で、8月報告に載せた560本は旧方式で約15本少なく出ていました。本記事以降はWordPress基準の数字で揃えます。

伸びた理由と、伸びていない部分

今月の成長は、ほぼ検索流入の一本で説明がつきます。検索(Organic Search)からのセッションが前月比+50.9%と大きく伸び、流入全体に占める割合も84.3%から91.8%に上がりました。記事数の積み上げで検索に露出する母数が広がり、それがそのままPV増につながった形です。

一方で、伸びていない部分もはっきり書いておきます。8月にX・Threadsから一時的に増えていたSNS経由の流入(Organic Social)は、1,086から63へ落ちました。8月末に起きた一過性のバズが剥落し、元の水準に戻った格好です。検索以外の入口はまだ育っていません。

もう一つ、成長率そのものは鈍っています。8月はPVが前月比+91%でしたが、9月は+39.8%です。伸びてはいますが、倍々で増えていた局面は過ぎ、ペースは落ちています。ここは隠さずに書いておきます。記事の土台が広がりきったぶん、同じやり方での上積みは効きにくくなってきた、というのが実態に近い見立てです。

収益がPVの伸び(+39.8%)を超えて+143%になった点についても、正直に書きます。これは広告単価(1表示あたりの収益)が上がったためで、こちらの施策の成果ではありません。広告の配置や設定は変えていません。市場側の要因で単価が上がった月だった、というだけです。RPM(PVあたり収益)は225円から458円に上がりましたが、これは外部要因なので、来月も続く保証はないものとして見ています。

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デスクトップが6割を超えている

意外だったのがデバイスの内訳です。デスクトップからのアクセスが、8月の57.3%から9月は63.1%まで上がりました。一般的なWebサイトはモバイルが多数派のことがほとんどで、当初はモバイル主流を前提に設計を進めていました。ところが実際は、8月の時点ですでにデスクトップが過半数で、9月はさらにその傾向が強まっています。

理由は、サイトの性質で説明がつきます。トリヴィペディアは辞典・一覧・まとめ系の記事が多く、「調べ物をしてテーブルをじっくり見る」使い方が中心です。こうした用途は、スマホの画面より、腰を据えて読めるデスクトップと相性が良い。想定と逆の結果でしたが、データが示す事実なので、テーブルの見やすさなどはデスクトップでの読みやすさも引き続き意識していきます。

順位が高いのに、クリックされないページがある

今月いちばんの発見がこれです。検索順位ごとのページ数は、10位以内が1,231ページから2,009ページへ、30位以内が1,430ページから2,379ページへと大きく増えました。順位は全体として改善しています。

ところが個別のページを見ていくと、平均掲載順位が3〜5番手なのに、クリックがほとんど発生していないページがいくつもありました。順位が高ければクリックされる、という直感に反する数字です。最初は集計のミスを疑って、ページ単位で数え直し、Search Consoleの管理画面とも突き合わせました。結果、集計は正しく、本当にクリックが付いていないことが確認できました。

原因は「検索意図のミスマッチ」でした。例を2つ挙げます。

  • 親族の呼称をまとめた一覧ページが、「はとこは何親等か」のような即答がほしいクエリで表示されていました。読者はひと言の答えを求めているのに、こちらは一覧表なので、開くより先に検索結果の抜粋で済んでしまう。
  • 封筒のサイズ一覧ページが、「A判 用紙サイズ」のような用紙(封筒ではない)のサイズを探すクエリで表示されていました。そもそも求めているものが違うので、順位が高くてもクリックされません。

つまり、順位が高くても、タイトルや内容が検索意図と噛み合っていなければクリックは生まれないということです。順位だけ見ていると見落とす、いい教訓になりました。これらは10月のリライト対象にします。

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記事どうしのつながりを立て直した(内部リンクの改善)

数字で成果が出た施策もあります。サイト内でどこからもリンクされていない「孤立した記事」を減らす取り組みです。

9月の中頃に調べたところ、被リンクが0〜1本しかない孤立記事が358件・全体の52%もありました。半分以上の記事が、サイト内でほとんど他の記事とつながっていない状態です。これはクロール効率でも回遊でも不利になります。関連する記事どうしを自動でつなぐ仕組みを孤立記事に優先適用した結果、孤立記事は117件・14.8%まで下がりました。リンクが1本もない記事も、183件から50件まで減っています。記事数はむしろ増えているなかでの減少なので、つながりの密度は確実に上がりました。

9月に作ったもの

今月も裏側の仕組みを増やしました。主なものだけ挙げます。

  • ブラウザ内で動くツール・計算機を48件追加しました。面積や速度・天文単位の換算、住宅ローン、偏差値、印紙税、吉日カレンダー、色の混色シミュレーターなど、記事の中でその場で使える道具です。
  • 記事末尾の「腕試しクイズ」を248件追加しました。既存記事への後付けと、新しい記事への自動付与の両方です。読んだ内容をその場で試せるようにして、滞在時間と回遊につなげる狙いです。
  • その日のニュースにその日に反応する枠(trend-collect)を作りました。時事性の高い話題を毎日ひとつだけ拾う仕組みです。ただし誤報を防ぐため、自動公開はオフにして、まず下書きを作って人が確認してから出す運用にしています。
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見つけた不具合と、直したこと

今月も「動いているように見えて、実は間違っていた」不具合が見つかりました。同じ失敗を避けられるよう、原因と対処をセットで記録します。

  • 色の混色ツールの計算モデルが間違っていた:絵の具の三原色を混ぜるツールで、本文の説明は「オレンジ」なのに、ツールの出力は「赤」になっていました。原因は、光の混ぜ方(加法混色)で絵の具の混色を計算していたことです。絵の具向けのモデル(RYB)に作り直しました。あわせて、本文の説明とツールの出力を機械的に突き合わせて、食い違っていたら公開前に止める検証を追加しました。表示と計算が別々に書かれていると、片方だけ間違っても気づけない、という教訓です。
  • クイズに事実の誤りが4件あった:ソウルの時差(UTC表記)や、ある国の改名年などで、正しくない選択肢・解説が混じっていました。クイズは本文とは別に作られるため、本文が正しくてもクイズ側で誤る余地があった、というのが構造的な原因です。クイズにも本文と同じ事実確認の工程を通すようにしました。
  • 惑星の大きさ比較ツールに計算のバグがあり、比率が正しく出ない状態でした。描画方法ごと作り直して修正しました。
  • 原稿とサイトの内容がずれた記事が267件あった:公開後にサイト側だけ手を入れた結果、手元の原稿(下書き)とサイトの中身が食い違っていた記事が、全体の棚卸しで267件見つかりました。このまま原稿から作り直すと、サイト側の修正が消えてしまう状態です。どちらが正か(サイトが正)を決め、ずれを生まない書き込み方法に改めたうえで、149件を原稿に反映して直しました。残りは10月に続けます。

これらに共通するのは、8月から引き続き、「エラーが出ていない=正しい」ではないという点です。自動化は、間違ったまま静かに動き続けます。だから「表示」と「計算」、「本文」と「クイズ」のように、別々に作られたものどうしを突き合わせて検証する——この地味な作業が、自動運用ではいちばん効きます。この手の話は、noteの連載側でも掘り下げていく予定です。

10月に向けて+まとめ

2026年10月の方針は3つです。

  • 伸び悩みページのリライト:順位は高いのにクリックされていないページを、検索意図に合わせてタイトルと内容から見直します。新しく書くより、すでに順位が付いているページを噛み合わせるほうが、拾えるクリックは大きいと見ています。
  • 原稿とサイトのずれの解消:9月に直しきれなかった残り116件(9月末時点)を、編集が必要になったものから順に原稿へ反映します。
  • 手元に温めているネタの消化:まだ書けていないネタが12件あります。10月はここも進めます。

振り返ると、9月は「数字は順調に伸びたが、順位やツールの中身を一つずつ見ると、直すべき点がいくつも見つかった」月でした。それでも、6月に本格運用を始めてから丸4ヶ月で、月間PV7.6万・累計782記事・収益月3.1万円まで到達しています。短期間でここまで来られたのは、方向としては悪くありません。この運営報告は毎月続けます。伸びた月も、つまずいた月も、そのまま記録していきます。先月分は2026年8月の運営報告からどうぞ。

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