記号の名前・正式名称一覧【104種】|∫・™・§など数学から音楽, 商業まで総まとめ

普段から何気なく使っている記号たち。「&」はアンパサンド、「@」はアットマーク、「#」はシャープやハッシュと呼ばれますが、正式名称まで知っている人は意外と少ないものです。

この記事では、句読点・括弧・商業記号・通貨記号・数学記号・音楽記号など、日常で目にする記号を10カテゴリ・104種にわたって網羅しています。各記号の日本語名・英語名・語源をセットで掲載しているので、英語で記号名を調べたいときや「この記号、なんて名前?」という疑問をすぐ解決できます。

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句読点・文章符号

文章を読み書きするうえで欠かせない記号たちです。正式名称は意外と知られていないものが多くあります。

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記号 日本語名 英語名 語源・補足
句点(くてん) Period / Full stop 文の終わりを示す記号。英語圏では「period」(時代・区切り)と呼ぶ
読点(とうてん) Comma 文の途中で息継ぎや区切りを示す。英語「comma」はギリシャ語「komma(切り取ったもの)」由来
感嘆符(かんたんふ) Exclamation mark 感情や強調を示す。ラテン語の感嘆詞「io(喜びの表現)」を縦書きして変形したとされる説が有名だが、諸説あり
疑問符(ぎもんふ) Question mark ラテン語で「問い」を意味する「quaestio」の頭文字「q」と末尾「o」が重なって変形したのが起源とされる
三点リーダー・省略符 Ellipsis ギリシャ語「elleipsis(欠如)」が語源。3点で省略・余韻を表す
二点リーダー Two-dot leader 日本語特有の省略符号。三点リーダーの二点版
中黒(なかぐろ) Middle dot / Interpunct 並列する語を並べるときに使う。古代ローマの文章にも同様の区切り点が存在した
ダッシュ Em dash 「em」は活版印刷での「M字幅」の単位。日本語の「ダッシュ(—)」に相当
波ダッシュ・チルダ Tilde / Wave dash スペイン語の「~(ニョロ)」はラテン語「titulus(表題)」が由来

括弧類

括弧は種類によって正式名称が異なります。特に丸括弧・角括弧・波括弧は混同されがちです。

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記号 日本語名 英語名 語源・補足
() 丸括弧(まるかっこ)・パーレン Parenthesis / Round brackets ギリシャ語「parentithenai(傍らに置く)」が語源
[] 角括弧(かくかっこ)・スクエアブラケット Square brackets / Brackets 引用内の挿入や注釈に使う。英語では単に「brackets」ともいう
{} 波括弧(なみかっこ)・カーリーブレース Curly braces / Braces プログラミングでコードブロックを示すのに多用
〈〉 山括弧(やまかっこ)・アングルブラケット Angle brackets / Chevrons フランス語「chevron(山形)」が英語名の語源
「」 鉤括弧(かぎかっこ) Japanese quotation marks 日本語の会話文や引用に使う。鉤(かぎ)の形に由来
『』 二重鉤括弧 Double Japanese quotation marks 書名・強調・引用内引用などに使う
【】 隅付き括弧(すみつきかっこ)・黒括弧 Lenticular brackets 見出しや強調に多用。日本語特有の括弧
〔〕 亀甲括弧(きっこうかっこ) Tortoise shell brackets 亀の甲羅(六角形)に形が似ているため「亀甲」と呼ばれる
<> 不等号・小なり大なり Less-than / Greater-than signs 数学では大小比較に、HTMLでは「タグ」として使われる
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商業・特殊記号

メールアドレスやSNSで日常的に使われる記号たちです。語源が面白いものが多いカテゴリです。

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記号 日本語名 英語名 語源・補足
アンパサンド Ampersand ラテン語の「et(英語のand)」の草書体が変形したもの。「and per se and(それ自体でandを意味するand)」が短縮されて「ampersand」になった
アットマーク・アット At sign 中世の商取引で「〜の値段で」を意味する前置詞「at」の略。イタリア語では「アルファカン(子羊の尻尾)」、ロシア語では「小犬」と呼ばれる
ハッシュ・シャープ・井桁(いげた) Hash / Pound sign / Number sign ラテン語「libra pondo(重さの単位)」の略「lb」が変形したのが起源とされる。音楽の「♯」とは別記号
パーセント Percent sign ラテン語「per centum(100につき)」が語源。15世紀の商業文書で「p/c」が変形して現在の形に
アスタリスク・米印(こめじるし) Asterisk ギリシャ語「asteriskos(小さな星)」が語源。注釈や強調のために使われる
ダガー・短剣符 Dagger / Obelus 剣(dagger)の形に由来。2番目の注釈や故人を示すのに使われる
ダブルダガー Double dagger ダガーの二重版。3番目の注釈マークとして使われる
§ セクション符号 Section sign 「S」を二重に重ねた形が変形したもの。ラテン語「sectio(区切り)」が語源
段落記号・ピルクロウ Pilcrow / Paragraph mark 中世の「C(capitulum=章)」が変形したもの。文書の段落始まりを示していた

通貨記号

世界各国の通貨を表す記号。それぞれに固有の由来があります。

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記号 日本語名 英語名 語源・補足
¥ 円記号(えんきごう)・円マーク Yen sign 「Y」にバーを引いた形。明治時代に「円」の英語表記「Yen」の頭文字から設計
ドル記号 Dollar sign 諸説あるが、スペインの「peso de ocho(8レアル銀貨)」の略「P」に「s」を重ねた説が有力
ユーロ記号 Euro sign ギリシャ文字「ε(イプシロン)」とヨーロッパの「E」を組み合わせたデザイン。1996年に欧州委員会が発表し、1999年に通貨として導入
£ ポンド記号 Pound sign ラテン語「libra(天秤)」の頭文字「L」に由来。重さの単位「ポンド」と同じ語源
¢ セント記号 Cent sign ラテン語「centum(100)」が語源。「cent」は1ドルの100分の1
ウォン記号 Won sign 韓国・朝鮮の通貨「원(ウォン)」の表記に二重バーを引いた形
ルピー記号 Rupee sign インドの通貨。デバナーガリー文字の「र(ラ)」をベースに2010年にデザインされた
ビットコイン記号 Bitcoin sign 「B」にバーを引いた形。2017年にUnicode 10.0に収録された
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著作権・商標記号

知的財産に関する記号です。ビジネス文書でよく使われます。

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記号 日本語名 英語名 語源・補足
© 著作権記号・コピーライト Copyright sign 「C」(Copyrightの頭文字)を丸で囲んだ形。1909年のアメリカ著作権法で法的根拠が整えられた
® 登録商標 Registered trademark 「R」(Registeredの頭文字)を丸で囲んだ形。登録済みの商標にのみ使用できる
商標 Trademark 「TM」(Trademarkの略)を組み合わせた形。登録未済の商標にも使える
録音著作権・フォノグラム Sound recording copyright 「P」(Phonorecordの頭文字)を丸で囲んだ形。音楽の録音物に使用

算術・数学記号

数学で使われる記号の多くは、古代ギリシャ語やラテン語を語源としています。

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記号 日本語名 英語名 語源・補足
プラス Plus sign ラテン語「plus(より多い)」が語源。15世紀に初めて算術記号として使われた
マイナス Minus sign ラテン語「minus(より少ない)」が語源。プラス記号と同時期に登場
× 乗算記号・かける Multiplication sign 17世紀にウィリアム・オートレッドが考案。斜めの十字形で「×(バツ)」とも呼ばれる
÷ 除算記号・わる Division sign / Obelus スイスの数学者ヨハン・ラーンが1659年に考案。ドット2つと横棒で「分数」を表す
等号・イコール Equals sign ウェールズの数学者ロバート・レコードが1557年に考案。「等しい」を意味する
不等号 Not equal to 等号に斜線を引いた形。「等しくない」を意味する
近似等号 Almost equal to 波線を重ねた形。「ほぼ等しい」「近似的に等しい」を意味する
以下 Less than or equal to 「<」の下に「=」を加えた形。「小さいか等しい」を意味する
以上 Greater than or equal to 「>」の下に「=」を加えた形。「大きいか等しい」を意味する
無限大 Infinity 17世紀にジョン・ウォリスが考案。横向きの「8」の形は終わりのないループを表す
ルート・根号 Square root / Radical sign ラテン語「radix(根・根源)」の「r」が変形した説が有力。2乗すると元の数になる値
シグマ・総和記号 Summation / Sigma ギリシャ文字「Σ(シグマ)」の大文字。オイラーが1755年に和の記号として導入し、19世紀以降に広く普及した
パイ・総積記号 Product / Pi ギリシャ文字「Π(パイ)」の大文字。積(かけ算の合計)を表す
インテグラル・積分記号 Integral sign ライプニッツが考案。「S」(Summaの頭文字)を引き伸ばした形
ラウンド・偏微分記号 Partial derivative 「∂」はcyrillicの「д」に似た形。変数が複数ある場合の微分に使う
インターセクション・共通部分 Intersection 集合論で「かつ(AND)」を表す。論理積とも呼ばれる
ユニオン・和集合 Union 集合論で「または(OR)」を表す。論理和とも呼ばれる
元素属于記号 Element of 集合に「属する」ことを示す。「epsilon(ε)」の変形とされる
全称記号 Universal quantifier 「すべての~に対して」を意味する。「A」を上下反転した形
存在記号 Existential quantifier 「〜が存在する」を意味する。「E」を左右反転した形
角度記号 Angle 角(かど)の形を抽象化した記号。幾何学で角度を表す
垂直記号 Perpendicular 上向きの「T」字形。二直線が直角に交わる関係を示す
平行記号 Parallel 2本の平行線で「平行な関係」を示す
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矢印記号

方向や流れを表す矢印記号。デジタル文書でよく使われます。

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記号 日本語名 英語名 語源・補足
右矢印 Right arrow 右方向への移動・変換・因果関係を示す
左矢印 Left arrow 左方向・逆方向を示す
上矢印 Up arrow 上昇・増加・上方向を示す
下矢印 Down arrow 下降・減少・下方向を示す
双方向矢印 Left-right arrow 双方向の関係・対応を示す
上下双方向矢印 Up-down arrow 上下両方向の移動・変動を示す
二重右矢印・論理包含 Rightwards double arrow 論理学で「ならば(ならば→ならば)」を示す。強い含意
二重双方向矢印・同値 Left-right double arrow 論理学で「同値(ならばかつならば)」を示す
左回り矢印 Counterclockwise arrow 反時計回りの回転・繰り返しを示す
右回り矢印 Clockwise arrow 時計回りの回転・繰り返しを示す

図形・シンボル記号

チェックや星印など、視覚的な意味を持つ記号のカテゴリです。

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記号 日本語名 英語名 語源・補足
白丸・マル Circle / White circle 「正しい」「あてはまる」を意味する。日本特有の○×文化
黒丸 Black circle 強調や箇条書きの点(bullet point)として使われる
三角形・白三角 White triangle 「どちらかといえば正しい」「注意」の意味でも使われる
黒三角 Black triangle 増加・上昇・注意を示すことが多い
白四角 White square チェックボックスや記入欄として使われる
黒四角 Black square 強調や選択済みのチェックボックスを示す
白菱形 White diamond トランプの「ダイヤ」と同じ形
黒菱形 Black diamond 箇条書きの点として使われることがある
白星 White star / Outline star 「お気に入り」「評価」のシンボルとして広く使われる
黒星・星印 Black star 重要度・評価の高さを示す。「デスターシャ」とも呼ばれる
チェックマーク・レ点 Check mark / Tick 確認済み・完了を意味する。ラテン文字「V」に似た形
バツ印・クロス Cross mark / X mark 不正解・却下・選択外を意味する
女性記号 Female sign / Venus 金星(ヴィーナス)の錬金術記号に由来。円と十字の組み合わせ
男性記号 Male sign / Mars 火星(マルス)の錬金術記号に由来。円と矢の組み合わせ
陰陽(いんよう) Yin-yang / Taijitu 中国の道教に由来する太極図のシンボル
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音楽記号

楽譜や音楽関連の文書で使われる記号です。

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記号 日本語名 英語名 語源・補足
四分音符 Quarter note 全音符を4分割した長さの音符
八分音符 Eighth note 全音符を8分割した長さの音符
連桁二音符 Beamed eighth notes 八分音符2つを連桁(れんばり)でつないだ形
連桁四音符 Beamed sixteenth notes 十六分音符を連桁でつないだ形
フラット Flat sign 半音下げることを指示する記号。英語「flat(平ら)」が語源
シャープ Sharp sign 半音上げることを指示する記号。「#(ハッシュ)」とは似て非なる別記号
ナチュラル Natural sign 変化記号(♭♯)をキャンセルして元の音に戻す

区切り・その他の記号

文章や数式で使われるその他の記号カテゴリです。

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記号 日本語名 英語名 語源・補足
/ スラッシュ・斜線 Slash / Virgule ラテン語「virgula(小枝)」が語源。分数や「または」を表す
\ バックスラッシュ・逆スラッシュ Backslash コンピュータ用語として1960年代に誕生。ファイルパスの区切りに使われる
| 縦棒・パイプ・バーティカルバー Vertical bar / Pipe プログラミングでデータの受け渡しを意味する「パイプ」として使われる
^ キャレット・ハット Caret / Hat ラテン語「caret(〜がない)」が語源。プログラミングでは指数を表すことがある
_ アンダースコア・アンダーバー Underscore / Underline 下線の代わりとして使われてきた。プログラミングでは変数名に使われる
` バッククォート・グレーブ Backtick / Grave accent プログラミングでコマンド実行やテンプレートリテラルに使われる
' アポストロフィ・シングルクォート Apostrophe / Single quote ギリシャ語「apostrophos(向きを変える)」が語源。省略を示す
" ダブルクォート・引用符 Double quote / Quotation mark 発言や引用を囲む記号。日本語の「」に相当
: コロン Colon ギリシャ語「kolon(手足・節)」が語源。定義や列挙に使われる
; セミコロン Semicolon 「semi(半分)のcolon(コロン)」という意味。コロンより弱い区切り
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豆知識|語源が面白い記号6選

&(アンパサンド)の「and per se and」とは

アンパサンドは「et(ラテン語でand)」の草書体が変形したものです。英語のアルファベットを声に出して言うとき、昔は最後に「& per se and(それ自体でandを意味する&)」と付け加えました。この「and per se and」が長い年月をかけて「ampersand(アンパサンド)」に変化したのです。

@(アットマーク)の各国での呼び方

日本では「アットマーク」と呼ぶ「@」ですが、世界各国では動物や食べ物になぞらえた愛称が付いています。

  • ロシア:собачка(小犬)
  • イタリア:chiocciola(カタツムリ)
  • オランダ:aapstaartje(猿の尻尾)
  • デンマーク:grisehale(豚の尻尾)
  • タイ:วังหน้า(ゾウの前足)

#の「シャープ」は本当は別の記号

「#」をシャープと呼ぶ人も多いですが、音楽で使う「シャープ(♯)」とは異なる記号です。「#」は縦線が斜めになっていて横線が水平。「♯」は縦線が垂直で横線が少し斜めになっています。並べると違いがよくわかります。

÷(割り算記号)の由来

割り算を表す「÷(オベルス)」は、上下のドットと横棒を合わせた形が分数そのものを表しているといわれます。17世紀スイスの数学者ヨハン・ラーン(Rahn)が1659年に著書で初めて除算記号として使い、イギリスに伝わって普及しました。なおヨーロッパ大陸では「:(コロン)」を除算に使う国も多く、日本でも「÷」が使われるようになったのは近代以降です。

∞(無限大)が横向きの8の理由

無限大を示す「∞」は、17世紀イギリスの数学者ジョン・ウォリスが1655年に著書で初めて使いました。横向きの「8」の形については諸説あり、「終わりのないループを表す」「ローマ数字の1000(CIƆ)が変形した」などが知られています。アルファベットの「ω(オメガ)」から来たという説もあります。

♀(女性記号)と♂(男性記号)は惑星由来

女性を示す「♀」は金星(ヴィーナス)の惑星・錬金術記号、男性を示す「♂」は火星(マルス)の錬金術記号が起源です。♀は手鏡(または円と十字)を、♂は槍と盾を象徴しているとされます。生物学では「雌(♀)」「雄(♂)」の区別に今も広く使われており、記号としての歴史は16世紀の天文・錬金術文書にまでさかのぼります。

まとめ

今回は記号の正式名称と語源を104種、10カテゴリに分けてまとめました。日常的に使っている記号も、その名前や成り立ちを知ると一段と面白くなります。「アンパサンド」「ピルクロウ」「オベルス」など、ちょっと知っているだけで会話のネタになる知識がたくさんあります。気になった記号があれば、ぜひ調べてみてください。

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