部首の名前一覧|へん・つくり・かんむりなど7種の呼び方と主要部首まとめ

「にんべん」「さんずい」「くさかんむり」——漢字を学ぶとき、誰もが一度は耳にした部首の名前。でも「なぜその名前なのか」「正式な呼び方はある?」と疑問に感じたことはありませんか?本記事では、部首の位置分類(へん・つくり・かんむりなど7種)の意味から、主要78種の部首名称・読み方・意味・代表例字まで一覧にまとめました。漢字検定の学習や漢字の調べ物にぜひ役立てください。

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部首とは?位置によって名前が変わる7種類

部首とは、漢字を分類するときの基準となる構成要素のことです。「氵(さんずい)」があれば水に関係する字、「亻(にんべん)」があれば人に関係する字——このように、部首を見るだけでその漢字のおおよその意味を推測できます。

さらに、同じ「水」の字でも、漢字のどの位置にあるかによって呼び方が変わります。左側にあれば「さんずい(氵)」、下側にあれば「したみず」と呼ばれるのはこのためです。部首の位置による分類は全7種類あります。

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種類 読み 漢字の位置 代表例
へん 左側 にんべん・さんずい・きへん
つくり 右側 りっとう・おおざと・おおがい
かんむり 上側 くさかんむり・うかんむり・あめかんむり
あし 下側 れっか・こころ・ひとあし
かまえ 外側を囲む くにがまえ・もんがまえ
たれ 上から左へ やまいだれ・まだれ・しかばねだれ
にょう 左から下へ しんにょう・えんにょう

偏(へん)の部首名前一覧

偏は漢字の左側に位置する部首で、7種類の中で最も種類が多く、日常的によく使われます。元となる漢字の意味がそのまま部首の意味になっているものがほとんどです。

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字形 名前 元の字・意味 代表例字
にんべん 人に関する 仕・作・体・仲
さんずい 水に関する 海・洗・泳・湖
てへん 手の動作 持・押・打・投
りっしんべん 心・感情 情・悩・快・怖
きへん 木・植物 板・机・柱・林
ごんべん 言葉・話す 語・話・読・記
にちへん(ひへん) 日・時間 時・晴・明・暗
つきへん(にくづき) 月・肉体 肌・脂・腕・胸
いとへん 糸・布 絵・細・約・紙
かねへん 金属・お金 銀・鉄・銅・鋼
つちへん 土・地面 地・坂・場・塩
おんなへん 女性 姉・妹・嫁・姫
くちへん 口・声 唱・吹・吐・吸
めへん 目・視覚 眼・眠・瞳・眉
たへん 田・農業 町・男・留・界
いしへん 石・硬いもの 砂・確・硬・碑
みみへん 耳・聴覚 聞・聴・聡・聾
ゆみへん 弓・張る 弦・張・弩・強
ころもへん 衣類 補・袖・裏・襟
のぎへん 禾(稲の茎) 種・秋・私・税
しめすへん(ねへん) 示・神を示す 祈・礼・神・福
うしへん 牛・家畜 特・物・牧・牲
うまへん 駅・駆・騎・験
さかなへん(うおへん) 鮮・鮭・鯨・鱗
とりへん 鴉・鴨・鶴・鳶
かいへん 貝(古代の貨幣) 財・費・賛・購
くるまへん 車・乗り物 軌・軽・輪・転
王/玉 おうへん(たまへん) 玉・宝石 珠・瑠・璃・理
むしへん 虫・生き物 蛇・蝶・蜂・蟻
こめへん 米・穀物 粒・粉・精・糧
ふねへん 舟・船 舵・舶・艇・舷
足/⻊ あしへん(そくへん) 足・歩行 跡・踊・距・蹴
食/飠 しょくへん(たへん) 食・食べ物 飯・飲・餅・餌
つのへん 角・突き出る 解・触・觴・觯
ひよみのとり 酉・酒の壺 酒・酔・醸・酢
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旁(つくり)の部首名前一覧

旁は漢字の右側に位置する部首です。偏と組み合わさって漢字の意味を形成します。

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字形 名前 元の字・意味 代表例字
りっとう 刀(縦に立った刀) 刷・剣・割・刺
攵/攴 ぼくにょう(のぶん) 打つ・叩く 教・政・救・数
ちからづくり 力・努める 動・勝・助・努
あくびづくり(けつ) 欠・あくび 欲・歌・欺・款
さんづくり 毛・飾り・模様 形・彩・彬・影
おおざと(むらのぶ) 邑・村・集落 部・郡・都・郷
すんづくり 寸・法度 射・尉・尊・封
おおがい 頭・首 頭・顔・額・頸
おのづくり(きんづくり) 斧・切る 断・新・斬・斥
るまた(ほこづくり) 武器で打つ 段・投・殴・毅
ほうへん(かたへん) 方向・旗竿 旅・族・旗・旋
ぶんづくり 文字・模様 斑・斎・斐・斌

冠(かんむり)の部首名前一覧

冠は漢字の上部に位置する部首です。屋根のように上にのっかる形から「かんむり」と呼ばれます。

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字形 名前 元の字・意味 代表例字
艹/⺾ くさかんむり 草・植物 花・草・葉・茎
あめかんむり 雨・気象 雪・雷・霜・霧
うかんむり 家・屋根 家・室・宿・宮
あなかんむり 穴・空洞 空・窓・究・窮
竹/⺮ たけかんむり 竹・竹製品 箱・笑・算・笛
爫/爪 つめかんむり(そうにょう) 爪・つかむ 受・采・爬・爵
わかんむり(べき) 覆い・かぶせる 冠・冗・冥・写
なべぶた(けいさんかんむり) 蓋・覆い 京・亭・亮・享
老/耂 おいかんむり(おいがしら) 老・年老いる 考・者・耆・孝
やまかんむり 嵐・嶋・嵩・崇
小/⺌ しょうかんむり 小・細かい 尚・当・党・堂
𠆢/人 ひとやね 人の形 今・会・合・念
八/ハ はちかんむり(はのかんむり) 八・分かれる 共・典・兼・兵
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脚・垂・繞・構の部首名前一覧

脚(あし)——漢字の下側に位置する

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字形 名前 元の字・意味 代表例字
れっか(れんが) 火が4点になった形 点・熱・煮・然
心/⺗ こころ(こころあし) 心・感情 思・想・忘・念
さら 皿・容器 盆・益・盛・盤
ひとあし(にんにょう) 人・歩く 先・光・見・兄
おんなあし 女性 妻・婆・嬰・安

垂(たれ)——上から左へ伸びる

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字形 名前 元の字・意味 代表例字
广 まだれ 広い建物・廊下 店・庭・府・廊
しかばねだれ(かばねだれ) 屍・横になる 居・屋・展・層
やまいだれ 病気 病・痛・癒・疲
とらだれ(とらかんむり) 虎・虚・虐・虜
がんだれ(かんだれ) 崖・岸壁 原・厚・厳・厄
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繞(にょう)——左から下へ伸びる

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字形 名前 元の字・意味 代表例字
辶/辵 しんにょう(しんにゅう) 進む・歩く 道・通・追・近
えんにょう 延びる・進む 延・建・廷
そうにょう(はしるにょう) 走る 起・超・越・赴

構(かまえ)——外側を囲む

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字形 名前 元の字・意味 代表例字
くにがまえ 囲む・領域 国・図・困・囚
もんがまえ 門・入口 間・開・閉・関
つつみがまえ 包む・抱える 包・勾・旬・句
はこがまえ 箱・容れもの 匹・匠・匿・区
ぎょうがまえ(ゆきがまえ) 行く・道 街・術・衝・衡
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部首にまつわる豆知識

「月」は2種類の意味がある

「月」が部首として使われるとき、2種類の語源があります。本来の「月(つき)」が語源の漢字(朝・望・朗など)と、「肉」が変化した「月(にくづき)」が語源の漢字(胸・脂・肌など)の2パターンです。見た目は同じですが、「にくづき」は体・肉体に関係する漢字に多く使われています。

「阝」は左と右で意味が変わる

「阝」はどちら側にあるかで全く意味が異なります。左(こざとへん)は「阜(丘・段丘)」を表し、陸・院・降などに使われます。右(おおざと)は「邑(村・集落)」を表し、部・郡・都などに使われます。形は同じでも、位置で意味が変わる珍しい部首です。

「くさかんむり」の画数には3画説と4画説がある

「艹」(くさかんむり)は日本の漢字検定では「3画」が正解とされています。ただし、もともとは草の形を象った「艸」という6画の字形が変化してきたもので、古典的な漢和辞典では4画が標準とされてきた歴史もあります。「昔は4画で当用漢字制定時に3画になった」とよく言われますが、実際には日本の一般的な活字では制定以前から3画が主流でした(漢字文化資料館調べ)。台湾・香港では現在も4画に近い形が使われています。

国字(日本で作られた漢字)にも独自の部首の組み合わせがあります。くわしくは国字(和製漢字)一覧もご覧ください。

まとめ

部首は位置によって偏・旁・冠・脚・構・垂・繞の7種類に分類され、それぞれの呼び方が変わります。「にんべん」「さんずい」「くさかんむり」といった名前は、元の漢字の意味や形に由来するものがほとんどです。部首を意識して漢字を見ると、意味のつながりが見えてきて、漢字学習の効率が格段に上がります。動物に関する漢字の部首と読み方は動物を表す漢字157選もあわせてどうぞ。

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参考・出典

  • 漢字文化資料館(公益財団法人 日本漢字能力検定協会)「「くさかんむり」が4画になっている漢字を見かけることがありますが、これを3画で書くと、間違いですか?」 https://kanjibunka.com/kanji-faq/jitai/q0189/ (2026-08-15参照)

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