世界のパンの種類76選|国・地域別まとめ

世界のパンの種類は、実に多彩です。この記事では世界のパンを76選、国・地域別テーブルで網羅しました。バゲットやナンのような定番から、タンドール窯で焼くコーカサスの石焼きパン、テフ粉で作るエチオピアのインジェラまで、小麦以外の穀物を使うフラットブレッドも含め、世界のパン文化を一覧でご紹介します。

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ヨーロッパのパン

フランスのパン

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パン名 特徴
バゲット(Baguette) フランスを代表する細長いハードパン。外皮が香ばしく内側は気泡が多い
クロワッサン(Croissant) オーストリア発祥のキプフェルをもとにフランスで発展した三日月形のバター層パン
ブリオッシュ(Brioche) 卵とバターをたっぷり使ったリッチなやわらかパン。フランス菓子パンの代表
パン・ド・カンパーニュ(Pain de campagne) 全粒粉やライ麦を混ぜた「田舎パン」。大きな丸形が特徴
エピ(Épi) 麦の穂の形に切り込みを入れたバゲット変形版。テーブルで引き裂いて食べる
パン・ド・ミ(Pain de mie) 型に入れて焼いた角形食パン。日本の食パンのルーツ
フーガス(Fougasse) 南フランス発祥の平焼きパン。オリーブや香草を練り込むことが多い

イタリアのパン

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パン名 特徴
フォカッチャ(Focaccia) オリーブオイルとハーブを効かせた平焼きパン。リグーリア州が本場
チャバタ(Ciabatta) 「スリッパ」形のソフトなハードパン。気泡が大きくモチモチした食感
グリッシーニ(Grissini) トリノ発祥の細長い棒状クリスパーブレッド。パスタに見立てた形
パネットーネ(Panettone) ミラノのクリスマスケーキパン。ドライフルーツ入りで発酵に数日かける
パン・ドーロ(Pandoro) ヴェローナのクリスマスパン。星形で砂糖粉まぶし。卵黄が豊富
ピアディーナ(Piadina) エミリア=ロマーニャ州の薄焼きパン。生地を焼いてハムや野菜を挟む
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ドイツ・オーストリアのパン

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パン名 特徴
プレッツェル(Pretzel) 炭酸ソーダ液に浸してから焼く、独特のハート形。外皮が黒っぽく塩気がある
プンパーニッケル(Pumpernickel) ライ麦100%の黒パン。密度が高く酸味が強い。ウェストファリア発祥
カイザー・ゼンメル(Kaiser semmel) オーストリア発祥の丸型小形パン。放射状の切れ込みが特徴
シュトーレン(Stollen) ドイツのクリスマスパン。ドライフルーツとスパイスを練り込み砂糖粉で覆う
ベルリーナー(Berliner) 揚げて砂糖粉をかけたドイツのドーナツ型パン。ジャムやクリーム入り
ランゲンシュトリーメル(Langenstrimmel) 細長い棒状のドイツパン。ライ麦とキャラウェイシードが香ばしい

イギリス・アイルランドのパン

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パン名 特徴
イングリッシュマフィン(English muffin) 厚みがある丸形の発酵パン。表面をグリドルで焼く。朝食の定番
コテージローフ(Cottage loaf) 大小2球を積み重ねた不思議な形のイギリスパン。小麦の香りが豊か
スコーン(Scone) バターと牛乳のビスケット的パン。クロテッドクリームと食べるアフタヌーンティーの定番
バノック(Bannock) スコットランド・北アメリカ先住民のオート麦フラットブレッド
ソーダブレッド(Soda bread) 重曹で膨らませるアイルランドの素朴なパン。イーストを使わず手軽に作れる
ホットクロスバンズ(Hot cross buns) イースターに食べる甘い丸型パン。上面に十字の白い模様が入る

北欧のパン

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パン名 特徴
ルグブロッド(Rugbrød) デンマークの真っ黒なライ麦発酵パン。スモーブロー(オープンサンド)の土台
クネッケブロード(Knäckebröd) スウェーデンのクリスプブレッド(乾燥薄焼き)。長期保存可能
レフセ(Lefse) ノルウェーのポテトを混ぜた薄焼きフラットブレッド。柔らかくバターを塗って食べる
レイカレイパ(Laufabrauð) アイスランドの薄いフライパン焼き花模様パン。クリスマスの伝統食

東欧・ロシアのパン

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パン名 特徴
ラーンゴシュ(Lángos) ハンガリーの揚げパン。ニンニクをこすりつけてサワークリームをかける
ボロディンスキーパン(Borodinsky bread) ロシアのダークなライ麦パン。コリアンダーシードが入り独特の香り
ヴァノチカ(Vánočka) チェコのクリスマス三つ編みパン。レーズンとアーモンドが入った甘いパン
チャラー(Challah) ユダヤ安息日用の編み込みパン。卵と蜂蜜で甘く黄金色に仕上がる
ツォウレキ(Tsoureki) ギリシャの復活祭用三つ編みパン。マスティックとマーレップが香る
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アジア・中東のパン

インドのパン

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パン名 特徴
ナン(Naan) タンドール窯で焼いたインドの発酵フラットブレッド。小麦粉・ヨーグルト生地
チャパティ(Chapati) 全粒粉(アタ粉)の薄焼き無発酵パン。鉄板で焼く毎食の主食
パラタ(Paratha) バターまたはギーを塗って何層にも折り畳んだインドのフラットブレッド
バトゥーラ(Bhatura) 揚げたインドのふっくらパン。チャナマサラ(ひよこ豆カレー)と定番セット
プーリー(Puri) 小麦粉を揚げた小さな膨らみパン。油で揚げると風船のように膨らむ
アッパム(Appam) 南インド・スリランカの米粉フラットブレッド。外が薄くカリッとした円形

中東・コーカサス・中央アジアのパン

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パン名 特徴
ピタ(Pita) 中東全域の薄型丸パン。高温で焼くと膨らんでポケットができる
ラバシュ(Lavash) アルメニア・イラン・コーカサスの超薄型フラットブレッド。UNESCOに登録
バルバリパン(Barbari) イランの細長い主食パン。表面をサフランと卵液で仕上げ格子状に切り込み
マナキッシュ(Manakish) レバノンの平焼きパン。ザータル(タイム・ゴマ混合)やチーズを塗って焼く
オビノン(Obi non) ウズベキスタンのタンドール(タヌール)窯で焼く丸型パン。縁が厚く中央は薄い
ショティスプリ(Shotis puri) ジョージアの葉形または舟形のタンドールパン。長さ60cm超になることも
バズラマ(Bazlama) トルコの厚手の無発酵フラットブレッド。鉄板で焼く家庭パン
エキメッキ(Ekmek) トルコの白い丸形食事パン。どの食事にも添えられる最も身近なパン

東アジア・東南アジアのパン

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パン名 特徴
マントウ(饅頭・Mantou) 小麦粉を蒸した中国の白い蒸しパン。甘みがなくおかずと食べる
バオ(包子・Baozi) 肉や餡を包んだ中国の蒸しパン。日本の肉まんのルーツ
バインミー(Bánh mì) ベトナムのフランスパン系バゲット。コリアンダー・なます・肉を挟む
パン・デ・サル(Pan de sal) フィリピンの小型ロールパン。「塩のパン」の意。ブレッドクラムで覆う
ロティ・カナイ(Roti canai) マレーシアのインド系フラットブレッド。薄く伸ばしてパリパリに焼く
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南北アメリカのパン

北アメリカのパン

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パン名 特徴
ベーグル(Bagel) 茹でてから焼くユダヤ系移民発祥の穴あき環状パン。もっちりした食感が特徴
コーンブレッド(Cornbread) トウモロコシ粉を使ったアメリカ南部の素朴なパン。型に入れたり鉄板で焼く
サワードウブレッド(Sourdough bread) 天然酵母で発酵させたサンフランシスコ発祥のハードパン。独特の酸味
ビスケット(Biscuit) バターと牛乳で作るアメリカ南部の柔らかく層のある小型パン。スコーンに似る
シナモンロール(Cinnamon roll) シナモンシュガーを巻いた渦巻き型甘いパン。スカンジナビアとアメリカで発展

中南アメリカのパン

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パン名 特徴
トルティーヤ(Tortilla) メキシコのトウモロコシ粉または小麦粉の薄焼き無発酵パン。タコスの土台
コンチャ(Concha) メキシコの甘い丸型パン。上に貝殻模様のクッキー生地をのせて焼く
パン・デ・ムエルト(Pan de muerto) メキシコの死者の日(11月)用の甘いパン。骸骨の骨を表した模様が特徴
ポンデケージョ(Pão de queijo) ブラジルのキャッサバ粉とチーズの小丸パン。グルテンフリーでもちもち食感
マラケタ(Marraqueta) チリ・南米各地の小型ハードロール。表面がパリッとして中はエアリー
アレパ(Arepa) コロンビア・ベネズエラのトウモロコシ粉の丸型パン。半分に割って具を詰める
バミー(Bammy) ジャマイカのキャッサバフラットブレッド。揚げるまたは蒸して食べる
セミータ(Cemita) メキシコ・プエブラ州のゴマのせバンズ。アボカド・チポトレを挟む
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アフリカ・オセアニアのパン

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パン名 原産地域 特徴
インジェラ(Injera) エチオピア・エリトリア テフ粉を発酵させた薄く大きいスポンジ状クレープ。皿代わりに料理をのせる
ホブス(Khobz) モロッコ・北アフリカ セモリナと小麦を混ぜた丸い平焼きパン。毎食テーブルに出る主食
エイシュ・バラディ(Aish baladi) エジプト 全粒粉の薄いピタ型パン。「生命のパン」の意。真っ黒に焦げた窯でコクが出る
ダンパー(Damper) オーストラリア アウトバック(荒野)で焚き火の灰の中で焼いたオーストラリア先住民由来パン

日本発祥のパン

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パン名 特徴
あんパン 1874年木村屋総本店が発明した、つぶ餡・こし餡を入れた日本オリジナルパン
コッペパン 学校給食の代名詞。ソフトな小判形パン。中にジャムやサンドフィリングを入れる
メロンパン 表面に甘いクッキー生地をかぶせた丸形パン。メロン果汁は入っていない
カレーパン カレーフィリングをパン生地で包んで揚げた日本発祥のパン。昭和初期(1927年頃)に誕生
クリームパン カスタードクリームを詰めたソフトなパン。グローブ(手袋)形のものが有名
焼きそばパン コッペパンに焼きそばを挟んだ学生食堂・駄菓子屋の定番
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豆知識

リーン系とリッチ系の違い

パンは材料の豊かさで大きく2種類に分けられます。リーン系は小麦粉・水・塩・酵母だけの引き算の味。バゲット・フォカッチャがその代表です。リッチ系はバター・卵・砂糖・牛乳を加えた柔らかくコクのあるパン。ブリオッシュ・パネットーネ・日本の菓子パンがこの系統です。

小麦以外のパン

インジェラ(テフ)、コーンブレッド(トウモロコシ)、ポンデケージョ(キャッサバ粉)、アレパ(トウモロコシ)のように、小麦を使わないパンも世界中に存在します。グルテンが少ない独特の食感が生まれ、地域の気候と農業に密着した食文化を反映しています。

窯・焼き方がパンの個性を決める

ナン・バルバリパン・オビノンのようにタンドール(炭火土窯) で焼くと焦げ目と香ばしさが出ます。インジェラは鉄板(ミタッド) で蒸し焼きにしてスポンジ状に。ダンパーは焚き火の灰 の中で焼くという、道具もユニーク。焼き方の違いがそのままパンの個性になります。

腕試しクイズ

腕試しクイズ(全5問)|世界のパン
全5問。世界各地のパンの特徴・原料・起源を問います。
第1問 フランスのパン「バゲット」の名前の意味は次のうちどれ?

第2問 エチオピアのパン「インジェラ」の主原料として正しいものは?

第3問 ブラジルの「ポンデケージョ」の材料として欠かせないものは?

第4問 「ラバシュ(Lavash)」は2014年にUNESCOの無形文化遺産に登録された。この薄いパンの本場として最も有名な国は?

第5問 コロンビア・ベネズエラの「アレパ(Arepa)」の主原料は?

まとめ

世界のパンの種類を76選、地域別に一覧でまとめました。バゲットやナンのようなよく知られたパンから、エジプトのエイシュ・バラディやコーカサスのショティスプリまで、穀物と気候と文化から生まれた多彩なパンが存在します。旅行先や輸入食品店で見かけたときに、ぜひ手に取ってみてください。

世界のローカルフードについてはこちらもどうぞ:世界のローカルフード一覧|各国の郷土料理・名物110選まとめ

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