コーヒーの種類・用語まとめ|豆・焙煎・抽出方法・メニューを網羅

コーヒーの種類と専門用語を一覧表で徹底網羅。豆の品種(3種)・主要産地(15か国)・精製方法(5種)・焙煎度(8段階)・挽き方(5種)・抽出方法(15種)・定番メニュー(20種)・専門用語(18語)をまとめています。

カフェメニューの意味が気になったとき、豆を選ぶとき、ホームコーヒーの道具を検討するとき——辞典代わりに使ってください。

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コーヒー豆の種類と分類

品種(3種)

コーヒーの木の品種は大きく3種に分類されます。市場に流通するほぼすべてのコーヒーはアラビカ種かロブスタ種(カネフォラ種)のどちらかです。

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品種 学名 特徴
アラビカ種 Coffea arabica 全生産量の約60〜70%を占める。甘み・酸味・香りのバランスがよく、スペシャルティコーヒーの主流
ロブスタ種(カネフォラ種) Coffea canephora 苦みが強くカフェイン量はアラビカの約2倍。病害虫に強く安価。インスタントコーヒーやブレンドに使用
リベリカ種 Coffea liberica 全生産量の1%未満で希少。独特の強い香りと苦みが特徴。西アフリカや東南アジアの一部で消費される

主な産地(15か国)

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産地 代表的な地域 味の特徴
ブラジル ミナスジェライス州、サンパウロ州 マイルドでバランスがよい。ナッツやチョコレートの風味
コロンビア アンデス山脈沿いのナリーニョ、ウイラ まろやかな酸味と甘み。クリーンな後味
エチオピア イルガチェフェ、シダモ、ハラー フルーティーな酸味と花のような香り。コーヒー発祥の地とされる
グアテマラ アンティグア、フエウエテナンゴ 酸味と甘みのバランスがよい。チョコレートのような後味
コスタリカ タラス、ドータ クリーンでバランスのとれた味わい。高品質なウォッシュドが有名
パナマ ボケテ、ポケリージョ ゲイシャ種の原産地のひとつ。フローラルで上品な香りと風味
ジャマイカ ブルーマウンテン地区 マイルドで甘みと苦みのバランスが完璧とされる。世界三大コーヒーのひとつ(諸説あり)
インドネシア スマトラ(マンデリン)、スラウェシ(トラジャ) 低酸味でどっしりとしたコク。スマトラ式精製による独特の風味
ベトナム 中部高原(ダラット周辺) ロブスタ種が主体。濃厚で苦みが強め。コンデンスミルクと合わせるのが定番
イエメン モカ港近郊(マタリ、サナニ) 独特のワインのような香り。歴史的なコーヒー交易の中心地
ハワイ コナ地区(ハワイ島西部) 北米唯一のコーヒー産地。マイルドな甘みと香り。高級品として知られる
ケニア ニエリ、キリニャガ フルーティーな酸味と複雑な甘み。AA豆など等級管理が厳格
タンザニア キリマンジャロ周辺、ムベヤ フルーティーな酸味。キリマンジャロコーヒーが有名。世界三大コーヒーのひとつ(諸説あり)
メキシコ チアパス州、オアハカ州 マイルドで飲みやすい。軽い酸味とやさしい香り
ペルー アンデス高地(カハマルカ、プーノ) スペシャルティコーヒーの産地として注目。マイルドで穏やかな風味

精製(加工)方法(5種)

精製とは収穫したコーヒーチェリーから種子(豆)を取り出す工程です。方法によって風味が大きく変わります。

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方法 別名 特徴
ウォッシュド 水洗式 果肉を除去し水で洗浄してから乾燥。クリーンで明るい酸味が出やすい
ナチュラル 乾燥式・非水洗式 果実ごと天日乾燥。甘みやフルーティーさが強く出る。エチオピア産などで定番
ハニープロセス パルプドナチュラル 果肉を取り除き粘液質(ミューシレージ)を残したまま乾燥。ウォッシュドとナチュラルの中間的な風味
スマトラ式 ウェットハル(ギリン・バサー) 湿った状態で脱穀してから乾燥。インドネシアのマンデリンに使われ、どっしりとした独特のコクが生まれる
アナエロビック 嫌気性発酵 密閉容器で酸素を遮断した環境で発酵。複雑な風味とワインのような香りが特徴のスペシャルティ向け手法
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焙煎度と挽き方の種類

焙煎度(8段階)

生豆を加熱して香りと風味を引き出すのが焙煎です。浅煎りほど酸味が強く、深煎りほど苦みとコクが増します。

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焙煎度 豆の色 味の傾向
ライトロースト 薄い黄褐色 最も浅い。草っぽい青みのある香りと強い酸味。一般的な飲用には向かない
シナモンロースト シナモン色 強い酸味と軽い甘み。スペシャルティコーヒーの浅煎りに近い
ミディアムロースト 明るい茶色 酸味と苦みのバランスがとれ始める。アメリカンコーヒー向き
ハイロースト 標準的な茶色 酸味と苦みがほどよくバランス。日本で最もよく飲まれる焙煎度
シティロースト やや濃い茶色 甘みが出てきて苦みが増す。ペーパードリップに最適とされる
フルシティロースト 濃い茶色 苦みとコクが増し、豆の表面に油が出始める。エスプレッソにも使用
フレンチロースト 黒褐色 強い苦みと深いコク。アイスコーヒーにも使われる
イタリアンロースト ほぼ黒 最も深い焙煎。カラメルのような苦みと独特のスモーキーさ。エスプレッソに使用

挽き方(5種類)

豆を挽く粒度は抽出方法と密接に関係しています。細かいほど抽出効率が上がり、粗いほど抽出速度が落ちます。

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挽き方 粒度の目安 主な用途
極細挽き 小麦粉に近い細かさ エスプレッソ、モカポット
細挽き 上白糖程度 ウォータードリップ(滴下式水出し)、トルココーヒー
中細挽き グラニュー糖程度 ペーパードリップ、コーヒーメーカー
中挽き 粗塩〜ざらめ糖程度 フレンチプレス、サイフォン
粗挽き 荒塩程度 パーコレーター、水出し(浸漬式)
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コーヒーの抽出方法一覧(15種)

抽出方法は「湯の通し方」によって3つに大別されます。伝統・地域固有の方法を加えると、世界では多様ないれ方が存在します。

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方法 分類 特徴
ペーパードリップ 透過式 紙フィルターを通してお湯を注ぐ。最も普及した手法。クリーンでクリアな味わい
ネルドリップ 透過式 布製フィルターを使用。紙より目が粗くオイルが通り、まろやかでコクのある味わい
金属フィルタードリップ 透過式 ステンレス等の金属フィルター使用。コーヒーオイルがそのまま出てフルーティーな風味が際立つ
コーヒーメーカー 透過式 自動でお湯を注ぐ家庭向け電気機器。安定した品質と手軽さが特徴
ウォータードリップ 透過式 水を1滴ずつ点滴式に落とす水出し。低温抽出で雑味が出にくく、まろやかな甘み
フレンチプレス 浸漬式 コーヒー粉をお湯に浸し、金属プレスで分離。オイル分が豊かでコクが出やすい
サイフォン 浸漬式 蒸気圧でお湯を上部フラスコへ移動させて抽出。クリアな味わいで演出効果も高い
水出し(浸漬式) 浸漬式 コーヒー粉を水に8〜12時間漬ける。低温でまろやかな甘みが生まれる
クレバードリッパー 浸漬式 底弁で浸漬後に開放して透過させる構造。フレンチプレスとドリップの中間的な風味
エスプレッソマシン 加圧式 約9気圧の高圧で短時間(20〜30秒)抽出。濃厚でクレマ(泡)が特徴
モカポット 加圧式 マキネッタとも呼ぶ直火式機器。2〜3気圧で抽出。エスプレッソに近い濃厚な味
エアロプレス 加圧式 空気圧を利用した手動加圧器具。短時間でクリーンかつ多彩な味わいを作れる
トルココーヒー 伝統 イブリックという小鍋で極細挽きの粉を砂糖とともに煮出す。2013年ユネスコ無形文化遺産登録
ベトナムコーヒー 伝統 フィンと呼ぶ専用フィルターを使う浸漬式。コンデンスミルクと合わせて飲むことが多い
パーコレーター その他 沸騰したお湯がパイプを通じてコーヒー粉の上に循環する仕組み。アウトドアや大量抽出向き

コーヒーメニューと専門用語

定番メニュー一覧(20種)

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メニュー名 原語・別名 概要
エスプレッソ espresso(伊) 高圧抽出の濃縮コーヒー。1ショット約30ml。エスプレッソベースメニューの基礎
ドッピオ doppio(伊) エスプレッソのダブルショット(約60ml)。「2」を意味するイタリア語
リストレット ristretto(伊) 通常エスプレッソより少量の湯で短く抽出。より濃厚で甘みが強い
ルンゴ lungo(伊) エスプレッソより多い湯で長く抽出。薄めだが苦みが増す
アメリカーノ americano エスプレッソにお湯を加えて希釈。ブラックドリップコーヒーに近い味わい
ロングブラック long black お湯のカップにエスプレッソを注ぐ。クレマが残りやすい。主にオーストラリア・NZの呼び名
カフェラテ caffe latte(伊) エスプレッソ+スチームミルク多め。ミルクたっぷりのマイルドな味わい
カプチーノ cappuccino(伊) エスプレッソ+スチームミルク+フォームミルクが約1:1:1。濃いめで泡が特徴
マキアート macchiato(伊) エスプレッソに少量のフォームミルクを乗せる。「染みついた」の意味
ラテマキアート latte macchiato(伊) ミルクにエスプレッソを注ぐ。カフェラテより層が分かれやすく見た目が美しい
フラットホワイト flat white ダブルショット+少量のスチームミルク。カフェラテよりエスプレッソの風味が強い。オーストラリア・NZ発(諸説あり)
コルタード cortado(西) エスプレッソとスチームミルクが約1:1。「切る」の意味(ミルクで酸味を和らげる)
カフェモカ caffe mocha エスプレッソ+チョコレートシロップ+ミルク。甘さとほろ苦さが特徴
アフォガート affogato(伊) バニラアイスクリームに熱いエスプレッソを注いだデザートコーヒー
コン・パンナ con panna(伊) エスプレッソにホイップクリームを乗せる。「クリーム入り」の意
カフェオレ café au lait(仏) ドリップコーヒー+温めたミルクをほぼ1:1で混ぜる。フランス流の朝食コーヒー
ウィンナーコーヒー Wiener Kaffee(独) ドリップコーヒーにホイップクリームをのせる。オーストリア・ウィーン発祥
アイスコーヒー iced coffee 冷やしたコーヒー。急冷法(熱いコーヒーを氷で急冷)またはコールドブリューで作る
コールドブリュー cold brew 低温(常温〜冷蔵)で8〜24時間かけてゆっくり抽出。まろやかな甘みと低酸味が特徴
ダルゴナコーヒー dalgona coffee インスタントコーヒー・砂糖・湯を泡立てたコーヒームースをミルクに浮かべる。韓国発。2020年にSNSで世界的に流行

コーヒー専門用語(18語)

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用語 意味
クレマ エスプレッソ表面にできる黄金色〜茶色の細かい泡。新鮮な豆で適切に抽出できた証とされる
ショット エスプレッソ1杯分(約30ml)の単位。ダブルショットは約60ml
タンピング エスプレッソ抽出前にコーヒー粉をタンパーで押し固める作業。均一な密度が安定した抽出につながる
チャネリング 抽出時にお湯が粉の特定箇所だけを流れてしまう失敗状態。苦みや酸味が過度に出る原因になる
プレインフュージョン エスプレッソマシンの機能。低圧で粉を事前に濡らして膨らませてから本抽出する工程
ブルーム(蒸らし) ドリップの最初に少量のお湯を注ぎ、炭酸ガスを逃がしてコーヒー粉を膨らませる工程
ストレート 単一産地の豆のみを使用したコーヒー。産地ごとの個性をそのまま楽しめる
ブレンド 複数の産地・品種の豆を混ぜ合わせてバランスよく調整したコーヒー
シングルオリジン 特定の農園・産地・ロットから得られた豆のみを使用。産地の個性を最大限に生かす考え方
スペシャルティコーヒー SCA(スペシャルティコーヒー協会)の評価基準で80点以上を獲得した高品質なコーヒー
サードウェーブコーヒー 2000年代以降の潮流。産地・品種・精製方法・焙煎を重視し、コーヒーを工芸品として楽しむ考え方
バリスタ エスプレッソマシンを操作しコーヒーを提供する専門職。ラテアートの技術を持つことも多い
カッピング コーヒーの品質を評価するプロの官能検査。産地・品種・焙煎度の特性を点数化する
グリーンビーン 焙煎前の生豆。薄緑色をしている。コーヒーの品質は生豆の段階でほぼ決まるとされる
ファーストクラック 焙煎中に豆が膨らんで弾ける最初の音(約196〜205℃)。浅煎りの目安となる
セカンドクラック 焙煎中の2回目のひび割れ音(約224〜230℃)。深煎りの目安。豆表面に油が出始める
レシオ 豆の量に対する抽出液量の比率。例:1:2はエスプレッソ(豆18gから液体36g)
テロワール ワインと同様に、土壌・気候・標高などの生育環境がコーヒーの風味に与える影響を指す概念
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まとめ

コーヒーは豆の品種・産地・精製・焙煎・挽き方・抽出方法・メニューと、多くの軸で種類が変わる奥深い飲み物です。「苦みが強い」「酸っぱい」と感じるときは、焙煎度や抽出方法を変えるだけで印象が大きく変わります。気になる用語があれば、この一覧を手がかりに試してみてください。

コーヒーと並んで飲まれるお茶についてはこちらもどうぞ:紅茶の種類一覧/日本茶の種類一覧

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