
普段の生活で当たり前のように使っているモノたち。でも「正式名称は?」と聞かれると、意外と答えられないものが多いことに気づきます。「コロコロ」の本当の名前は「粘着カーペットクリーナー」、非常口の走る人は「ピクトさん」、食パンの袋の留め具は「バッグクロージャー」——そんな「知らなかった!」が詰まった正式名称を103件、カテゴリ別にまとめました。
なお、&・@・#などの記号の正式名称は記号の名前・正式名称一覧【104種】で別途まとめています。
文具・事務用品の正式名称
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| よく使う呼び方 | 正式名称 | 補足・メモ |
|---|---|---|
| ホチキス | ステープラー | 米E.H. Hotchkiss社の製品名が定着したもの。英語でもstapler |
| シャチハタ(はんこ) | 浸透印(スタンプ印) | 「シヤチハタ株式会社」の登録商標。正式社名は「シヤ」チハタ(ヤは大文字) |
| マジック(油性ペン) | 油性フェルトペン | 寺西化学工業「マジックインキ」の商標から。正式は油性マーキングペン |
| チャック | スライドファスナー | 「巾着(きんちゃく)」の末尾音節「ちゃく」から1927年に「チャック印」という商標が登場し一般名称に定着。英語ではzipper |
| ガムテープ | 布粘着テープ | gum(糊)テープの略。正確には布テープ・OPPテープ・クラフトテープで種類が異なる |
| ポスト・イット | 粘着メモ紙 | 3M社の登録商標。汎称は付箋紙 |
| セロテープ | セロハン粘着テープ | ニチバン株式会社の登録商標。英語ではadhesive tape(米ではScotch tape) |
| クリアファイル | クリアホルダー(ポケットファイル) | 日本独自の和製英語。英語ではdocument sleeve / clear pocket |
| えんぴつ消しゴムの金属リング | フェルール(ferrule) | えんぴつ先端の消しゴムを固定する金属部品。ラテン語viria(腕輪)が語源 |
| コピー機 | 複写機(PPC) | Plain Paper Copierの略。英語ではphotocopierまたはcopier |
| コピー機の原稿台 | プラテン(platen) | 原稿を置くガラス面の正式名称。印刷・製版の業界用語 |
| ホワイトボードマーカー | 乾式消去マーカー | 英語ではdry-erase marker。ホワイトボードは和製英語で正式は白板(はくばん) |
生活用品・日用雑貨の正式名称
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| よく使う呼び方 | 正式名称 | 補足・メモ |
|---|---|---|
| コロコロ | 粘着カーペットクリーナー | ニトムズ株式会社の登録商標「コロコロ®」から。粘着ローラーとも |
| バンドエイド | 救急絆創膏 | ジョンソン・エンド・ジョンソン社の登録商標。英語でも Band-Aid が広く通じる |
| サランラップ | 食品用ラップフィルム(PVDC系) | 旭化成の登録商標。クレラップ(クレハ)も同様の商品名 |
| テフロン加工 | フッ素樹脂加工 | デュポン社(現ケマーズ)の登録商標「Teflon」から定着 |
| プチプチ(緩衝材) | 気泡緩衝材 | 川上産業株式会社(2026年10月に「プチプチ株式会社」へ社名変更予定)の登録商標。英語ではbubble wrap |
| マジックテープ | 面ファスナー | クラレ株式会社の登録商標。ベルクロ(Velcro)はVelcro社の商標 |
| 食パンの袋の留め具 | バッグクロージャー | 1952年に発明者Floyd Paxtonが機内で原型を考案。Kwik Lok Corporationを1954年に設立して量産化 |
| 洗濯機の糸くずとりネット | リントフィルター(糸くずフィルター) | lint(繊維くず)をとるフィルターの正式名称 |
| スポンジの硬い研磨面 | 研磨スポンジ(アブレッシブパッド) | 食器洗いスポンジの緑・茶色側。研磨材を含む不織布パッド |
| 湯たんぽ | 湯湯婆(ゆたんぽ) | 「湯(ゆ)」を入れた「湯婆(たんぽ)」。もともとは中国語「湯婆子」 |
| 絆創膏の端のギザギザ部分 | 耳(ミミ)/サイドノッチ | 絆創膏を貼ったあとの両端の切り込み部分。メーカーによって呼び方が異なる |
食品・台所まわりの正式名称
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| よく使う呼び方 | 正式名称 | 補足・メモ |
|---|---|---|
| 弁当の緑の葉っぱ型仕切り | バラン | 植物「馬蘭(バラン)」の葉を模したもの。正式な業界名称はバラン |
| 醤油の魚型容器 | タレびん(タレビン) | 正式名称はタレびん。魚形は形状バリエーションのひとつ |
| 缶のプルタブ(とれないタイプ) | ステイオンタブ(SOT) | Stay-On-Tabの略。古い取り外し型はプルトップ。現行の多くはSOT方式 |
| ストローの蛇腹部分 | フレキシブル部 | 折り曲げ可能なアコーディオン状のストロー部品。フレキシブルストローと総称 |
| ラーメン丼の縁のギザギザ模様 | 雷紋(らいもん) | 古代中国由来の稲妻形幾何学模様。日本のラーメン丼への応用は大正末期が起源 |
| お菓子の袋の中の気体 | 食品充填用窒素ガス | 酸化防止・破損防止のため封入。食品グレード窒素(純度99.99%以上)が正式 |
| お刺身の下の白い大根千切り | 大根のつま(褄・妻) | 千切り大根。「つま(褄・妻)」は料理の傍らに添える薬味・装飾の総称 |
| チョコレートの白い粉のにじみ | ブルーム(bloom) | 表面に浮き出る白い霧状の現象。脂肪ブルームと砂糖ブルームの2種がある |
| かまぼこの下の板 | 台板(かまぼこ台) | 「台板」または「底板」が業界の正式名称。白樺やモミ材製が多い |
| アイスの棒 | アイスクリームスティック | 平たい白樺製の木製スティック。バー型アイスに使用される |
| 鍋を置くガスコンロの格子 | 五徳(ごとく) | 三本または四本脚の鍋受け部品。茶道では炉・風炉の中に置く器具も同名 |
建物・公共空間の正式名称
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| よく使う呼び方 | 正式名称 | 補足・メモ |
|---|---|---|
| 非常口の走る人 | ピクトさん(ピクトグラム) | 1979年コンペを経て太田幸夫がデザインを完成。1982年日本で正式採用、ISO 7010 E001として国際規格化 |
| テトラポット(テトラポッド) | 消波ブロック | 不動テトラ株式会社の登録商標「テトラポッド®」。一般名称は消波ブロック |
| キャタピラ | 無限軌道(クローラー) | キャタピラー社(Caterpillar Inc.)の登録商標。正式名称は無限軌道 |
| 交差点の斜線ゾーン | ゼブラゾーン(導流帯) | 道路交通法では「導流帯」。走行は禁止されないが通行は避けることが望ましい |
| 視力検査のC字の輪 | ランドルト環(Landolt ring) | 1888年スイス生まれのフランスの眼科医エドムンド・ランドルトが考案。1909年国際眼科学会で採用 |
| 工事現場のオレンジのコーン | カラーコーン(ロードコーン) | 正式名称はロードコーンまたはセーフティコーン。パイロンとも呼ばれる |
| 電柱の横に出た棒 | 腕金(うでがね) | 電力線や通信線を支持する横腕木。電気工事の正式名称は腕金 |
| 点字ブロック | 視覚障害者誘導用ブロック | JIS T 9251準拠。1967年三宅精一が岡山市で初めて設置した |
| ガードレールの波型の板 | ガードビーム(W形ビーム) | 車両が路外に逸脱するのを防ぐ防護柵のビーム部分。W形断面が標準 |
| 道路の端の白い実線 | 車道外側線(路側線) | 道路交通法上の名称。ガードレールがない区間で車道と歩道・路肩を区切る |
| 道路の小さな反射板(白いポコポコ) | 視線誘導標(デリネーター) | 夜間に車のヘッドライトを反射して道路形状を示す保安用標識 |
| 歩道の角を斜めに切った部分 | 隅切り(すみきり) | 交差点コーナーの見通し確保と曲がりやすさのために設けるカット |
衣類・ファッションの正式名称
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| よく使う呼び方 | 正式名称 | 補足・メモ |
|---|---|---|
| ファスナーの引っ張る部分 | スライダー(slider) | ジッパーの可動部品の正式名称。スライダーを動かしチェーンを噛み合わせる |
| ジーンズの金属の鋲 | リベット(rivet) | ポケット口などを補強する金属鋲。リーバイス社が1873年に特許取得 |
| セーターの毛玉 | ピリング(pilling) | 繊維がこすれて生じる球状の絡まり。繊維工業の正式用語 |
| 靴のつま先の硬い芯 | 先芯(つまさきしん)/トゥキャップ | 靴先端に入れる補強素材(革・プラスチック・スチール等)の正式名称 |
| Tシャツのブランドタグ | 織ネーム(ネームタグ) | 糸を織り込んで作ったラベルの業界正式名称。テキスタイルラベルとも |
| ズボンの縦の折り目 | センタークリース(プレスライン) | アイロンで入れる中央縦の折り線の正式名称。クリーズともいう |
| 靴下の口の伸縮部分 | リブ口(リブ編み部) | 縦横に伸縮するリブ編みで作られた靴下上部の正式名称 |
| スーツの胸元の折り返し部分 | ラペル(lapel) | 上着前身頃の折り返し部分の正式名称。ノッチドラペル・ピークドラペルなど形状で分類 |
| ベルトの金属の留め具 | バックル(buckle) | 古フランス語boucleから。もとはローマ兵の頬当て固定具の意味だったとも |
| 靴の内側の底板 | 中底(なかぞこ)/インソール | 足が直接触れる靴の内部底部分。補助用の入れ替え可能なものを中敷き(インソール)という |
| ネクタイの細い方の裏にある輪 | キーパー(keeper loop) | ネクタイの大剣が動かないよう小剣を通す輪状のループ。裏側に縫い付けられている |
| スーツの袖口に並ぶボタン | カフスボタン(cuff button) | 英語のcuff(袖口)が語源。フォーマルなスーツでは外すと開く「本切羽」仕様も |
電気・デジタル機器の正式名称
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| よく使う呼び方 | 正式名称 | 補足・メモ |
|---|---|---|
| コンセント | 配線用差込接続器(差込口) | 「コンセント」は和製英語(concentric plug)。英語ではoutletまたはsocket |
| テレビの砂嵐 | スノーノイズ(ランダムノイズ映像) | 電波受信不能時のランダムな映像ノイズ。ザーッという雑音はホワイトノイズ |
| ブラウン管(旧テレビ) | 陰極線管(CRT:Cathode Ray Tube) | 考案者カール・フェルディナント・ブラウンの名に由来 |
| スマホ画面の縁の黒い帯 | ベゼル(bezel) | ディスプレイを囲むフレーム部分の正式名称。薄型化競争で「狭額縁」が注目ワードに |
| USBのロゴマーク | トライデントマーク | 三叉(トライデント)状のUSBロゴ。1対多接続を象徴するデザイン |
| テレビのリモコン | リモートコントローラー(RC) | Remote Controllerの略。赤外線パルスで操作する機器の正式名称 |
| 電話の「ツー」という発信音 | ダイヤルトーン | 回線が使用可能であることを示す連続音。正式名称はdial tone |
| QRコード | QRコード(Quick Response Code) | 株式会社デンソーウェーブの登録商標。JIS X 0510にも規定される2次元バーコード |
| 商品のバーコード | JANコード(EANコード) | Japan Article Numberの略。国際的にはIANまたはEANコードと呼ぶ |
| ICカード(SuicaなどのタッチID)の技術 | 非接触IC(NFC / RFID) | Near Field Communication(近距離無線通信)または RFID(電波識別)が正式名称 |
| コネクタのプラスチック外側部分 | ハウジング(コネクタハウジング) | 電気コネクタを保護・整形するプラスチック成型品の正式名称 |
| マウスの中央にある回転する部品 | スクロールホイール(scroll wheel) | ページを縦スクロールするための回転式入力デバイス。1996年にマイクロソフトIntelliMouseで普及した |
| 電源コードの途中にある樽型の部品 | フェライトコア(ferrite core) | 電磁ノイズを吸収・低減するリング状部品。フェライト(酸化鉄主成分のセラミック)製 |
体の部位の正式名称
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| よく使う呼び方 | 正式名称 | 補足・メモ |
|---|---|---|
| 鼻の下の縦溝 | 人中(じんちゅう)/フィルトラム | 鼻と上唇の間の縦の溝。医学的名称はフィルトラム(philtrum) |
| ひじの内側のやわらかい部分 | 肘窩(ちゅうか) | ひじを曲げたときにできる窪み部分の解剖学的名称 |
| 耳の穴の前の小さな出っ張り | 耳珠(じしゅ)/トラガス | 耳孔前方の小さな軟骨突起。英語名はtragus(山羊に似た形から) |
| 目の中の白い部分 | 強膜(きょうまく) | 眼球を包む白色の外壁組織。眼球白膜とも呼ぶ |
| 首の後ろのぼこっとした骨 | 隆椎(りゅうつい) | 第7頸椎(C7)の棘突起。最も突出するため体表から確認できる |
| 足首の内側のくるぶし | 内果(ないか) | 脛骨(けいこつ)下端の突出部。外側は腓骨下端で外果(がいか) |
| 脇の下のくぼみ | 腋窩(えきか) | 上腕と体幹の間の窩部。リンパ節が集中する重要な解剖学的領域 |
| 手首の内側で腱がぴくっと動く部分 | 長掌筋腱(ちょうしょうきんけん) | 手首を曲げると浮き出る腱。長掌筋が先天的に欠如している人も約10〜15% |
| 手の甲の指の間の水かき部分 | 指間(しかん)皮膚 | 指と指の間の蹼(みずかき)状の皮膚。医学では指間部(interdigital web)と呼ぶ |
| まぶたの上側全体 | 上眼瞼(じょうがんけん) | 眼球を覆う上側のまぶたの解剖学的名称。下側は下眼瞼(かがんけん) |
| 爪の根元にある白い半月形 | 爪半月(つめはんつき)/ルヌーラ | ラテン語lunula(小さな月)が語源。成長中の角質が透けて見える部分 |
| 上唇の山型の輪郭 | キューピッドボウ(Cupid's bow)/上唇弓 | 上唇の輪郭が弓を引くキューピッドの弓の形に似ていることから命名 |
現象・感覚の正式名称
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| よく使う呼び方 | 正式名称 | 補足・メモ |
|---|---|---|
| 音痴 | 失歌症(Amusia) | 音程の認識・再現が困難な神経的特性。先天性と後天性がある |
| 立ちくらみ | 起立性低血圧(orthostatic hypotension) | 起立直後の血圧低下による一過性の意識混濁。医学的正式名称 |
| 鳥肌 | 立毛筋反射(鷄皮膚)/cutis anserina | 寒さ・恐怖・感動で立毛筋が収縮する現象。ラテン語でcutis anserina(ガチョウ肌)とも |
| あくびが伝染する現象 | 感染性あくび(模倣性あくび) | 他者のあくびを見て誘発されるあくび。共感能力と相関するという研究がある |
| 指の骨をコキコキ鳴らす | 指関節キャビテーション(クラッキング) | 関節液内の気泡崩壊音という説が有力。医学的には関節クラッキング |
| お腹が鳴る | 腸鳴(ちょうめい)/borborygmus | 消化管の蠕動運動(腸の動き)による音。borborygmusはギリシャ語起源 |
| 目を強く押すと見える光 | 光視症(phosphene) | 外部の光刺激なしに網膜への機械的刺激で生じる光の知覚 |
| 金縛り | 睡眠麻痺(sleep paralysis) | REM睡眠中の筋弛緩が覚醒後も残る現象。医学的正式名称は睡眠麻痺 |
| デジャヴ | 既視感(déjà vu)/記憶錯誤 | フランス語déjà vuが学術語として定着。神経学ではparamnesia(記憶錯誤)の一種 |
| 二日酔い | 宿酔(しゅくすい)/アルコール性宿酔 | 大量飲酒の翌日に残るアルコール代謝産物による不快症状の正式医学的名称 |
紙・書籍・印刷の正式名称
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| よく使う呼び方 | 正式名称 | 補足・メモ |
|---|---|---|
| 切手のギザギザ | 目打ち(ミシン目・パーフォレーション) | 切り取り用の穿孔(perforations)の日本の切手業界正式名称 |
| 本の帯 | 腰巻き(帯)/ブックバンド | 本の下部に巻かれた宣伝用紙帯。業界では「帯」または「腰巻き」が正式 |
| 写真・図の下の説明文 | キャプション(caption) | ラテン語captioから。図版の内容を補足説明するテキストの正式名称 |
| 本の表紙でない三辺 | 小口(こぐち) | 本の上辺を「天」下辺を「地」、右辺(右開きの場合)を「小口」という |
| マンガのスピード線・爆発線 | 集中線(速度線) | 動き・衝撃・緊張感を表す直線群の正式名称。英語ではspeed lines |
| レシートの紙 | 感熱紙(サーマルペーパー) | 熱で発色する特殊コーティングを施した紙の正式名称 |
| 本の内側(背に近い余白) | ノド(喉)/spine margin | 見開きページの背側の余白部分。版面設計の基本要素のひとつ |
| フォントの文字間隔調整 | カーニング(kerning) | 特定の文字ペアの間隔を調整する組版技術の正式名称 |
| 文字の上付き・下付き数字(例:㎡の「2」) | 上付き文字(スーパースクリプト)/下付き文字(サブスクリプト) | 化学式・数学式・脚注番号で使う小さな文字の正式名称 |
| 本の末尾にある著者・発行年・ISBN等のページ | 奥付(おくづけ) | 著作権表示・発行年月日・ISBN等を記載する本の末尾ページ。英語ではcolophon |
豆知識
「シャチハタ」「コロコロ」が正式名称になれない理由
シャチハタやコロコロは企業・商品名が一般名詞として定着した「商標的一般名称(ジェネリックトレードマーク)」の典型例です。企業側は登録商標の権利を保持しつつも、一般名詞化することで独占的に使える商標が希薄化するリスク(商標権の消滅)があります。ホチキス・テフロン・バンドエイドなど同様の事例は多く、英語圏ではXerox(ゼロックス)が「コピーする」という動詞になったことで商標権維持に苦労した例もあります。
「非常口の人」が生まれるまで
1979年、消防庁が非常口ピクトグラムの公募コンペを実施(応募約3,337件)。当選デザインをもとにグラフィックデザイナーの太田幸夫氏が58種のバリエーションを作成しデザインを完成させました。1982年4月1日に日本で正式採用、のちにISO(国際標準化機構)へ提案されISO 7010 E001として国際規格化。現在は100カ国以上で使用されています。
バッグクロージャーの色は何を意味する?
食パンの袋についているプラスチック製の留め具「バッグクロージャー」には、色で焼き上がり曜日を示す慣行があります。米Kwik Lok社の配色例では月曜=青、火曜=緑、木曜=赤、金曜=白、土曜=黄と割り当てられており(水曜は多くのパン工場が休業のため対象外とされることが多い)、製造日管理に役立てられています。ただし日本のメーカーによって規則は異なります。
まとめ
意外と知らないモノの正式名称を103件まとめました。「コロコロ」「シャチハタ」「テトラポット」のように企業の商品名が一般語として定着しているケースから、「ランドルト環」「起立性低血圧」のような専門用語まで、正式名称は私たちの身近な場所に潜んでいます。記号の正式名称(&・@・#・☆など)は記号の名前・正式名称一覧【104種】もあわせてご覧ください。