月の呼び名 115種完全一覧|満ち欠け・英語満月名・和風月名まで

月の呼び名は、三日月や満月・十六夜だけではありません。月齢・満ち欠けによる和語の名称から、英語圏が各月に付けた満月名(ウルフムーン・ストロベリームーンなど)、ブルームーンなどの特殊な現象名、十五夜・十三夜の観月文化の呼称、詩歌で使われる風情の異名、旧暦の和風月名まで横断して数えると、全部で115種にのぼります。本記事では、6カテゴリに整理してすべての呼び名を一挙掲載します。月の名前をまとめて調べたい方のための完全一覧です。

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月齢・満ち欠けによる呼び名(旧暦日ベース)

日本では旧暦の月齢(何日目の月か)にちなんだ呼び名が多数あります。有名な「十六夜(いざよい)」をはじめ、月の出が遅くなるほど名前も「待ちくたびれ感」が増していくのが面白いポイントです。

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呼び名 読み 月齢・時期(旧暦) 別名・意味
朔 / 新月 さく / しんげつ 月齢0(1日) 月と太陽が重なり地球から見えない夜
繊月 / 二日月 せんげつ / ふつかづき 月齢1〜2(2日) 「繊」は細いの意。糸のように細い月
三日月 みかづき 月齢2〜3(3日) 眉月・若月・初月・蛾眉(がび)。眉のように細い形
上弦の月 じょうげんのつき 月齢7(7〜8日) 弓張月・玉鉤(ぎょっこう)。弦を上にした弓形の半月
十日夜の月 とおかんやのつき 月齢10(10日) 十五夜・十三夜と並ぶ三大観月行事のひとつ
十三夜 じゅうさんや 月齢13(13日) 小望月(こもちづき)・待宵(まつよい)。満月まであと2夜、独立した名月として愛でられる
十四日月 じゅうよっかづき 月齢14(14日) 幾望(きぼう)。「望(満月)に幾(いく)ばく」の意でほぼ満月
十五夜 / 満月 じゅうごや / まんげつ 月齢15(15日) 望月(もちづき)・望(ぼう)。一年で最も名高い名月
十六夜 いざよい 月齢16(16日) 既望(きぼう)。「いざよう」はためらう意。月の出が少し遅れる
立待月 たちまちづき 月齢17(17日) 立って待つほど月の出が遅くなった夜
居待月 いまちづき 月齢18(18日) 座って待つほどさらに遅い月
寝待月 / 臥待月 ねまちづき / ふしまちづき 月齢19(19日) 横になって待つほど遅い月
更待月 ふけまちづき 月齢20(20日) 亥中の月(いなかのつき)。亥の刻(午後10時頃)に現れる
二十三夜 / 下弦の月 にじゅうさんや / かげんのつき 月齢23(23日) 弦を下にした半月。各地で「二十三夜待ち」の信仰あり
二十六夜 にじゅうろくや 月齢25〜26(26日) 江戸時代に「二十六夜待ち」の行事として親しまれた
有明月 ありあけづき 月齢26〜(晩月期) 夜が明けてもなお西空に残る月の総称
三十日月 / 晦 みそかづき / つごもり 月齢29〜30(月末) 「つごもり」は月隠り(月が隠れる)の意。翌日が朔

※月の呼び名には諸説あり、資料によって月齢・時期の定義が異なる場合があります。

満月の月別呼び名(英語圏・ネイティブアメリカン由来)

1月〜12月の満月にはそれぞれ固有の呼び名があります。もとはネイティブアメリカンやヨーロッパの農耕・狩猟文化から生まれた名称で、各月の自然の様子をとらえています。現代では6月の「ストロベリームーン」や1月の「ウルフムーン」が広く知られています。

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英語名 カタカナ 由来・別名
1月 Wolf Moon ウルフムーン 食糧が乏しい真冬に狼が遠吠えすることから。別名:オールドムーン
2月 Snow Moon スノームーン 北米で最も雪が多い季節の満月。別名:ハンガームーン・ストームムーン
3月 Worm Moon ワームムーン 雪解けで地中のミミズが現れる頃。別名:クロウムーン・クラストムーン
4月 Pink Moon ピンクムーン 春に咲くフロックス(ピンク色の花)から。別名:スプラウティンググラスムーン
5月 Flower Moon フラワームーン 花が咲き誇る季節の満月。別名:コーンプランティングムーン・ミルクムーン
6月 Strawberry Moon ストロベリームーン 北米でイチゴの収穫が始まる頃。別名:ローズムーン・ミードムーン
7月 Buck Moon バックムーン 雄鹿(バック)の角が生え変わる時期。別名:サンダームーン・ヘイムーン
8月 Sturgeon Moon スタージョンムーン 五大湖でチョウザメ漁の最盛期。別名:グリーンコーンムーン・グレインムーン
9月 Harvest Moon ハーベストムーン 収穫期を照らす名月。秋分に最も近い満月を指す。別名:コーンムーン
10月 Hunter's Moon ハンターズムーン 冬に備えた狩猟の季節。別名:トラベルムーン
11月 Beaver Moon ビーバームーン ビーバーが冬支度を整え罠をかける頃。別名:フロスティムーン
12月 Cold Moon コールドムーン 一年で最も寒い夜の満月。別名:ロングナイツムーン

※各月の満月名はネイティブアメリカン部族や地域によって呼称が異なります。現在広く使われている名称はアメリカの農事暦(ファーマーズアルマナック)による標準化が大きく影響しています。

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条件で決まる特殊な満月・現象名

特定の天文条件が重なったときだけ使われる呼び名です。「スーパーブラッドウルフムーン」のような合成名は、複数の条件が同時に発生した場合に付けられます。

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呼び名 英語 / カタカナ 条件・定義 備考
ブルームーン Blue Moon ①1ヶ月に2回目の満月 ②1季節に4回満月がある場合の3回目 約2〜3年に一度。青くは見えない
スーパームーン Supermoon 近地点(地球に最接近)付近での満月 通常より最大14%大きく約30%明るく見える
マイクロムーン Micromoon 遠地点(地球から最も遠い位置)での満月 ミニムーンとも。通常より小さく見える
ブラッドムーン Blood Moon 皆既月食中の月 大気を通過した赤い光が月面を染める
ブラックムーン Black Moon ①1ヶ月に2回目の新月 ②ある月に新月がない場合 ブルームーンの新月版
スーパーブラッドムーン Super Blood Moon スーパームーン+皆既月食が同時発生 非常に大きく赤い月
スーパーブルームーン Super Blue Moon スーパームーン+ブルームーンが同時発生 2015年・2023年に観測
スーパーブラッドウルフムーン Super Blood Wolf Moon 1月のスーパームーン+皆既月食が重なる 2019年1月20〜21日に発生

観月文化・行事の呼称

日本では月見を行事として大切にしてきた歴史があります。「十五夜」「十三夜」「十日夜」の三夜セットで月を愛でる文化は、平安時代から受け継がれてきました。

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呼び名 読み 行事・時期 別称・意味
中秋の名月 ちゅうしゅうのめいげつ 旧暦8月15日(十五夜) 芋名月(いもめいげつ)。里芋を供える慣わしから
後の月 のちのつき 旧暦9月13日(十三夜) 栗名月・豆名月。栗や豆を供える。十三夜とも
十日夜 とおかんや 旧暦10月10日 東日本に伝わる収穫感謝の月見行事
雨月 うげつ 十五夜に雲や雨で月が見えない夜 月を見られなくても風情を楽しむ粋な表現
無月 むげつ 曇天で月が完全に見えない夜 月のない夜そのものを味わう逆転の発想
片見月 かたみづき 十五夜・十三夜のどちらか一方しか観ないこと 不吉とされ、どちらも見るべきとされた
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季節・時間帯・情景による風情の異名

和歌・俳句・漢詩の世界で使われてきた、月の見え方や情景を表す雅語です。同じ月でも、季節や時刻、天候によってまったく異なる呼び名が生まれてきました。

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呼び名 読み 季節・時間帯 情景・意味
春月 しゅんげつ 春霞を帯びてぼんやりと輝く月
夏の月 なつのつき 蒸し暑い夜に照る月。夏の季語
秋月 しゅうげつ 最も澄んで美しいとされる。単に「月」も秋の季語
冬月 ふゆづき 冷気の中に冴えわたる月
朧月 おぼろづき 春の夜 霞や薄靄に包まれてぼんやりした月。春の代表的季語
寒月 かんげつ 冬の夜 厳冬期に冴え冴えと輝く月。「寒月や 門なき寺の 天高し」(与謝蕪村)
薄月 うすづき 薄曇りの夜 雲越しにほんのり透けて見える月
夕月 ゆうづき 日没直後 西の空に早くから姿を現す若い月
宵月 よいづき 宵の頃 宵(日没後〜夜9時頃)の空に輝く月
暁月 ぎょうがつ 夜明け前 夜明け前に残る月。夜明けに見える月の総称
残月 ざんげつ 夜明け 朝の空に残る月。「朝行く月」ともいう
朝行く月 あさゆくつき 夜明け 東の空が明るくなっても西へ移っていく月
明月 めいげつ 澄んだ夜(特に秋) 清らかに明るく輝く月の総称
朗月 ろうげつ 澄んだ夜 朗らかに輝く月。「朗」は明るく開けた意
皓月 こうげつ 澄んだ夜 真っ白に輝く月。漢詩・詩歌で多用される雅語
素月 そげつ 澄んだ夜 飾り気なく清らかに輝く月。「素」は純粋・飾らない意
孤月 こげつ 雲ひとつない夜 夜空にただひとり輝く月。孤独と崇高さを同時に表す
淡月 たんげつ 薄曇りの夜 淡く優しい光を放つ月
氷輪 ひょうりん 冬の夜 氷のように冷たく輪のような月。漢詩由来の表現
玉兎 ぎょくと 月に住むとされた白いウサギの別称。月そのものの雅語にも
桂月 けいげつ 月面に生えるという伝説の桂の木にちなんだ雅称

和風月名(睦月〜師走)

旧暦の各月に付けられた和風の呼び名です。現代の太陽暦とは1〜2ヶ月ずれがあります(旧暦1月=現代の2月頃)。各月の語源は諸説あるものが多く、ここでは主流の説を掲載しています。語源の詳細は和風月名一覧|睦月から師走まで全12ヶ月の語源と別名まとめで詳しく解説しています。

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和風月名 読み 意味・語源(主流の説)
1月 睦月 むつき 正月に一族が集まり睦(むつ)み合う月
2月 如月 きさらぎ 衣更着(きさらぎ)=さらに衣を重ね着する寒い月(諸説あり)
3月 弥生 やよい いよいよ(弥)草木が生い茂る(生)月
4月 卯月 うづき 卯の花(ウツギ)が咲く月
5月 皐月 さつき 早苗(さなえ)を植え付ける月(諸説あり)
6月 水無月 みなづき 田に水を引く月。「無」は「の」を意味し「水の月」
7月 文月 ふみづき 七夕に詩歌を書き星に供える「文(ふみ)披き月」から(諸説あり)
8月 葉月 はづき 葉が落ち始める月(旧暦では秋にあたる)
9月 長月 ながつき 夜が長くなる月
10月 神無月 かんなづき 全国の神々が出雲大社に集まり各地から不在になる月
11月 霜月 しもつき 霜が降り始める月
12月 師走 しわす 師匠(僧)も走り回るほど忙しい月

語源の詳しい解説・別名一覧は和風月名の語源まとめをあわせてご覧ください。

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まとめ

月の呼び名を6カテゴリに分けて115種を網羅しました。月齢別の和語(三日月・十六夜・居待月など)から英語圏の満月名(ウルフムーン〜コールドムーン)、ブルームーンなど特殊現象、観月文化(十五夜・雨月・片見月)、詩歌の雅語(朧月・皓月・孤月)、そして和風月名(睦月〜師走)まで、月を表す言葉がこれほど多様であることに気づかれたのではないでしょうか。月を見るたびに、今夜の月はどの呼び名が似合うか考えてみてください。

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