楽譜記号一覧172種|音符・強弱・反復記号の読み方と意味まとめ

楽譜に登場する記号は、音符や休符だけでなく、強弱・速度・発想・装飾・反復など多岐にわたります。種類が多くて全体像を把握しにくいと感じる方も多いはずです。

この記事では、楽譜記号を17カテゴリ・172種まとめて解説します。音部記号・拍子記号・音符・休符・変化記号・調号・強弱記号・速度標語・速度変化記号・発想記号・アーティキュレーション・装飾記号・反復記号・省略記号・ペダル記号・小節線と、主要な分類をすべてカバーしました。読み方・原語(イタリア語・英語)・意味を一覧表で確認できるリファレンスとしてお使いください。

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楽譜記号の基礎:音部記号・拍子記号

音部記号(5種)

楽譜の一番左に書かれ、どの音域を読むかを示す記号です。

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記号名 読み 原語 意味・使われる楽器
ト音記号 とおんきごう G clef / Treble clef ト(G)の音を示す高音部記号。ピアノ右手・ヴァイオリン・フルート・クラリネットに使用
ヘ音記号 へおんきごう F clef / Bass clef ヘ(F)の音を示す低音部記号。ピアノ左手・コントラバス・チューバ・トロンボーンに使用
アルト記号 あるときごう C clef / Alto clef ハ(C)の音を示すハ音記号の一種。主にヴィオラで使用
テノール記号 てのーるきごう C clef / Tenor clef ハ音記号のテノール位置版。チェロ・ファゴット・トロンボーンの高音域で使用
打楽器記号 だがっききごう Percussion clef 音高を持たない打楽器(スネアドラム・ウッドブロック等)に使用する2本線の記号

拍子記号(7種)

1小節の中に何拍が入るかを示す分数のような記号です。

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記号 読み 意味・補足
4/4(C) よんぶんのよんびょうし 1小節に4分音符が4つ。最も一般的な拍子。Cは"common time"の略
2/2(¢) にぶんのにびょうし 1小節に2分音符が2つ。アラ・ブレーヴェ(alla breve)とも呼ぶ。行進曲に多い
3/4 さんぶんのよんびょうし 1小節に4分音符が3つ。ワルツ・メヌエット・スケルツォに使われる
6/8 ろくぶんのはちびょうし 1小節に8分音符が6つ。2拍子の感覚を持つ複合拍子。舟歌・バラードに多い
9/8 きゅうぶんのはちびょうし 1小節に8分音符が9つ。3拍子の感覚を持つ複合拍子
12/8 じゅうにぶんのはちびょうし 1小節に8分音符が12個。4拍子の複合拍子。ブルースや讃美歌に多い
5/4 ごぶんのよんびょうし 1小節に4分音符が5つ。変拍子の代表例。ホルスト「惑星」の火星などで使用
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音符と休符

音符(10種)

音を鳴らす長さを示す記号です。音符の形は「たま(符頭)・ぼう(符幹)・はた(符尾)」の組み合わせで変わります。

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記号名 読み 拍数 英語名
全音符 ぜんおんぷ 4拍 Whole note(白い楕円のみ)
2分音符 にぶんおんぷ 2拍 Half note(白い楕円+棒)
4分音符 しぶんおんぷ 1拍 Quarter note(黒い楕円+棒)
8分音符 はちぶんおんぷ 1/2拍 Eighth note(黒い楕円+棒+はた1本)
16分音符 じゅうろくぶんおんぷ 1/4拍 Sixteenth note(はた2本)
32分音符 さんじゅうにぶんおんぷ 1/8拍 32nd note(はた3本)
64分音符 ろくじゅうしぶんおんぷ 1/16拍 64th note(はた4本。まれに使用)
付点音符 ふてんおんぷ 元の×1.5 Dotted note(音符の右に点を付け、長さを1.5倍にする)
複付点音符 ふくふてんおんぷ 元の×1.75 Double dotted note(点を2つ付け1.75倍。バロック音楽に多い)
連符 れんぷ 可変 Tuplet(括弧と数字で示す。3連符・5連符・7連符など)

休符(7種)

音を鳴らさない(沈黙する)長さを示す記号です。

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記号名 読み 長さ 英語名
全休符 ぜんきゅうふ 4拍分 Whole rest(五線の下から4本目の線にぶら下がる黒い四角)
2分休符 にぶんきゅうふ 2拍分 Half rest(五線の下から3本目の線の上に載る黒い四角)
4分休符 しぶんきゅうふ 1拍分 Quarter rest(稲妻型の記号)
8分休符 はちぶんきゅうふ 1/2拍分 Eighth rest(旗のついた記号)
16分休符 じゅうろくぶんきゅうふ 1/4拍分 16th rest(旗2本)
32分休符 さんじゅうにぶんきゅうふ 1/8拍分 32nd rest(旗3本)
付点休符 ふてんきゅうふ 元の×1.5 Dotted rest(休符の右に点を付けて1.5倍の長さにする)

タイとスラー(3種)

音符を弧線で結ぶ記号です。見た目は似ていますが、意味はまったく異なります。

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記号名 読み 意味・演奏法
タイ たい Tie。同じ音高の音符どうしを結ぶ弧線。合計した長さで鳴らし、2音目は弾き直さない
スラー すらー Slur。異なる音高の音符を結ぶ弧線。なめらかに(レガートで)演奏する
フレージングスラー ふれーじんぐすらー 複数の音符にまたがる長いスラー。フレーズのまとまりや歌い回しを示す
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変化記号・調号

変化記号(5種)

音符の音高を変える記号です。「臨時記号」とも呼ばれ、書かれた小節内のみ有効です。

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記号 記号名 読み 意味
シャープ しゃーぷ その音符を半音上げる
フラット ふらっと その音符を半音下げる
ナチュラル なちゅらる 調号・臨時記号をキャンセルし元の音高に戻す
𝄪 ダブルシャープ だぶるしゃーぷ その音符を全音(半音2つ分)上げる
𝄫 ダブルフラット だぶるふらっと その音符を全音(半音2つ分)下げる

調号(15種)

楽譜の冒頭(拍子記号の左)に書かれ、曲全体の調性を示す記号です。♯や♭の数によって長調・短調が決まります。

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調号 長調 平行短調 付いている変化記号
なし ハ長調 イ短調 なし
♯1 ト長調 ホ短調 ファ♯
♯2 ニ長調 ロ短調 ファ♯・ド♯
♯3 イ長調 嬰ヘ短調 ファ♯・ド♯・ソ♯
♯4 ホ長調 嬰ハ短調 ファ♯・ド♯・ソ♯・レ♯
♯5 ロ長調 嬰ト短調 ファ♯・ド♯・ソ♯・レ♯・ラ♯
♯6 嬰ヘ長調 嬰ニ短調 ファ♯・ド♯・ソ♯・レ♯・ラ♯・ミ♯
♯7 嬰ハ長調 嬰イ短調 ファ♯〜シ♯(7つ全て)
♭1 ヘ長調 ニ短調 シ♭
♭2 変ロ長調 ト短調 シ♭・ミ♭
♭3 変ホ長調 ハ短調 シ♭・ミ♭・ラ♭
♭4 変イ長調 ヘ短調 シ♭・ミ♭・ラ♭・レ♭
♭5 変ニ長調 変ロ短調 シ♭・ミ♭・ラ♭・レ♭・ソ♭
♭6 変ト長調 変ホ短調 シ♭・ミ♭・ラ♭・レ♭・ソ♭・ド♭
♭7 変ハ長調 変イ短調 シ♭〜ファ♭(7つ全て)
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強弱記号一覧(17種)

音の大きさ(ダイナミクス)を指示する記号です。静的な強さを示す記号と、変化を示す記号に分かれます。

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記号・略語 読み イタリア語原語 意味
ppp ピアニッシッシモ pianississimo 非常に弱く
pp ピアニッシモ pianissimo とても弱く
p ピアノ piano 弱く
mp メッゾ・ピアノ mezzo piano やや弱く(中程度の弱さ)
mf メッゾ・フォルテ mezzo forte やや強く(中程度の強さ)
f フォルテ forte 強く
ff フォルティッシモ fortissimo とても強く
fff フォルティッシッシモ fortississimo 非常に強く
fp フォルテ・ピアノ forte piano 強く、すぐ弱く
sf / sfz スフォルツァンド sforzando その音を特に強調して
fz フォルツァート forzato 力を込めて強く(sfzとほぼ同義)
rf / rfz リンフォルツァンド rinforzando 再び強くして(sfzとほぼ同義)
<(cresc.) クレッシェンド crescendo だんだん強く
>(decresc.) デクレッシェンド decrescendo だんだん弱く
dim. ディミヌエンド diminuendo だんだん弱く(decresc.とほぼ同義)
sub. p スビート・ピアノ subito piano 突然弱く
sub. f スビート・フォルテ subito forte 突然強く

速度記号一覧(28種)

速度標語(14種)

曲全体の基本テンポを示すイタリア語の用語です。遅い順に並べています。

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記号 読み 目安テンポ 意味
Larghissimo ラルギッシモ ♩≈24以下 きわめてゆっくりと(最も遅い)
Grave グラーヴェ ♩≈40 ゆっくりと重く、荘厳に
Largo ラルゴ ♩≈40〜60 幅広く、ゆっくりと
Larghetto ラルゲット ♩≈60〜66 Largoよりやや速く
Adagio アダージョ ♩≈66〜76 ゆっくりと、余裕をもって
Adagietto アダジェット ♩≈70〜80 やや緩やかに(Adagioよりやや速め)
Andante アンダンテ ♩≈76〜108 歩く速さで
Andantino アンダンティーノ ♩≈80〜108 Andanteよりやや速く(解釈により差あり)
Moderato モデラート ♩≈100〜120 適度な速さで
Allegretto アレグレット ♩≈112〜120 やや速く(Allegroより遅め)
Allegro アレグロ ♩≈120〜168 速く、活気よく
Vivace ヴィヴァーチェ ♩≈156〜176 生き生きと速く
Presto プレスト ♩≈168〜200 非常に速く
Prestissimo プレスティッシモ ♩≈200以上 できる限り速く

※目安テンポはBPMで、楽曲・演奏者・指揮者により幅があります。

速度変化記号(14種)

演奏中にテンポを変化させることを指示する記号です。

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記号・略語 読み 意味
accel.(accelerando) アッチェレランド だんだん速く
stringendo ストリンジェンド 急き立てながらだんだん速く
affrettando アッフレッタンド 急いで速く
più mosso ピウ・モッソ 今までより速く(即座に)
rit.(ritardando)/ ritard. リタルダンド だんだん遅く(段階的に)
rall.(rallentando) ラッレンタンド だんだん遅く(rit.と同義)
rit.(ritenuto) リテヌート すぐに遅く(即座に速度を落とす)
calando カランド だんだん遅くなりながら弱く
meno mosso メーノ・モッソ 今までより遅く(即座に)
a tempo アテンポ 元のテンポに戻る
tempo primo / Tempo I テンポ・プリモ 曲の最初のテンポに戻る
tempo rubato テンポ・ルバート テンポを自由に揺らして演奏する
poco a poco ポコ・ア・ポコ 少しずつ(accel.やcresc.などと組み合わせて使う)
l.v.(laissez vibrer) レッセ・ヴィブレ 音を余韻のまま自然に消えるまで残す
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発想・表情記号一覧(31種)

演奏の雰囲気・感情・キャラクターを指示するイタリア語の用語です。速度標語と組み合わせて使われることも多く、楽曲の表情を決める重要な記号です。

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記号・略語 読み 意味
cantabile カンタービレ 歌うように
dolce ドルチェ 甘く柔らかく
espressivo(espress.) エスプレッシーヴォ 表情豊かに
grazioso グラツィオーソ 優雅に
leggiero(legg.) レッジェーロ 軽く軽快に
maestoso マエストーソ 荘厳に堂々と
marcato(marc.) マルカート はっきりと強調して
scherzando(scherz.) スケルツァンド 冗談めかして軽く
sostenuto(sost.) ソステヌート 音を十分に保持して
tranquillo トランクイッロ 静かに穏やかに
agitato アジタート 激しく興奮して
appassionato アッパッショナート 情熱的に
brillante ブリランテ 輝かしく華やかに
con brio コン・ブリオ 活気を持って
con fuoco コン・フォーコ 燃えるように
con moto コン・モート 動きを持って
con spirito コン・スピーリト 精神力を持って
delicato デリカート 繊細に
doloroso ドロローソ 苦しみをもって悲しく
energico エネルジコ 力強く
furioso フリオーソ 激しく怒るように
giocoso ジョコーソ 快活に楽しく
lacrimoso ラクリモーソ 涙するように悲しく
lugubre ルグーブレ 暗く重く悲しく
mesto メスト 悲しく哀愁を込めて
misterioso ミステリオーソ 神秘的に
nobile ノービレ 高貴に
risoluto リゾルート 決然と力強く
semplice センプリチェ 素朴に単純に
teneramente テネラメンテ 優しく愛情を込めて
serioso セリオーソ まじめに真剣に

アーティキュレーション・装飾記号

アーティキュレーション記号(10種)

音符の発音・終止の仕方を指定する記号です。同じ音符でも、アーティキュレーションによって響きがまったく変わります。

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記号名 読み 意味・演奏法
スタッカート すたっかーと 音符を短く切って演奏する(staccato・音符の上下に点)
スタッカティッシモ すたっかてぃっしも スタッカートよりさらに短く切る(staccatissimo・矢じり型)
テヌート てぬーと 音を十分な長さに保持して演奏する(tenuto・音符の上下に横線)
アクセント あくせんと その音符を特に強調して演奏する(accent・>の記号)
マルカート まるかーと アクセントよりさらに強く強調する(marcato・∧の記号)
ポルタート ぽるたーと なめらかにつなぎながらやや短く演奏する(portato・スラーと点の組み合わせ)
フェルマータ ふぇるまーた 音や休符を任意の長さに延ばす(fermata・∪形に点)
ブレス記号 ぶれすきごう 息継ぎの位置・フレーズの区切りを示す(' または ∨)
グリッサンド ぐりっさんど 2音間を滑らかに連続して移動する(glissando・斜線または波線)
トレモロ とれもろ 音符に横線を付け、急速に繰り返して演奏する(tremolo)

装飾記号(8種)

主音に対して周囲の音を素早く加える演奏技法を示す記号です。バロック音楽で特に多く使われます。

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記号名 読み 略語・記号形 意味
トリル とりる tr(波線) 主音と上隣音を急速に交互に演奏する。バロックから現代まで幅広く使用
モルデント もるでんと m(下に波線付き) 主音→下隣音→主音の3音をすばやく演奏する
プラルトリラー ぷらるとりらー 波線(短い) 主音→上隣音→主音の逆モルデント(上モルデントとも)
ターン たーん ~(S字形) 上隣音→主音→下隣音→主音の4音を滑らかに演奏する
前打音(アッチャカトゥーラ) まえうちおん /付き小音符 主音の直前に短く挿入する装飾音。拍の外に演奏する
長前打音(アポッジャトゥーラ) ながまえうちおん 斜線なしの小音符 主音の拍の一部を使って演奏する装飾音
アルペジオ あるぺじお 縦の波線 和音を素早く下から順番に鳴らす(ハープ奏法から名前が付いた)
ポルタメント ぽるためんと 斜線または弧 音程間をつながるように滑らかに移行する(弦楽器・声楽で使用)
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反復・省略・その他の記号

反復・省略記号(11種)

楽譜の繰り返しや省略を指示する記号です。これを理解すると、楽譜全体の演奏順序が把握できます。

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記号名 読み 略語・記号 意味・使い方
繰り返し記号(始め) くりかえしはじめ ||: この記号が繰り返しの起点。記号がない場合は曲の冒頭から繰り返す
繰り返し記号(終わり) くりかえしおわり :|| ここで手前の「始め」記号まで戻り、同じ箇所を再演奏する
ダ・カーポ だかーぽ D.C. 曲の最初に戻って演奏する(「Fine」または最後まで)
ダル・セーニョ だるせーにょ D.S. セーニョ記号(𝄋)の位置まで戻って演奏する
セーニョ せーにょ 𝄋(%で代用も) D.S.の戻り先を示すマーク
コーダ記号 こーだきごう 終結部(コーダ)の始まりを示す
コーダへの指示 こーだへのしじ To Coda / ⊕ コーダ記号が付いた箇所へジャンプする
Fine ふぃーね Fine 「終わり」。D.C.またはD.S.と組み合わせて曲の終止点を示す
1番括弧 いちばんかっこ 1. 繰り返し1回目だけに演奏するセクション
2番括弧 にばんかっこ 2. 繰り返し2回目(繰り返し後)に演奏するセクション
小節繰り返し記号 しょうせつくりかえし % 直前の小節と同じ演奏をする省略記号

オクターブ・省略記号(7種)

音域のずれや演奏パターンの省略を示す記号です。

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記号名 読み 略語 意味
オッターヴァ・アルタ おったーヴぁあるた 8va 1オクターブ上で演奏する。破線で範囲を示し「loco」で解除
オッターヴァ・バッサ おったーヴぁばっさ 8vb 1オクターブ下で演奏する
クィンデチェスィマ・アルタ くぃんでちぇすぃまあるた 15ma 2オクターブ上で演奏する
クィンデチェスィマ・バッサ くぃんでちぇすぃまばっさ 15mb 2オクターブ下で演奏する(まれに使用)
ローコ ろーこ loco オクターブ記号を解除し、元の音高で演奏する
シミレ しみれ simile 前の演奏パターンと同様に続けることを示す省略記号
長休符 ちょうきゅうふ 数字+線 複数小節の休みを数字で示す(例:「8」=8小節間休む)

ペダル記号(3種)

主にピアノで使われる、足踏みペダルの操作を示す記号です。

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記号名 読み 記号形 意味
ダンパーペダル(踏む) だんぱーぺだる Ped. または ∫ サスティンペダルを踏む。音に豊かな余韻を加える
ペダル解放 ぺだるかいほう * ダンパーペダルを離す。音をクリアにする
ハーフペダル はーふぺだる 鍵形または矩形波 ペダルを浅く踏む。現代楽譜で使われる細かい指示

小節線の種類(5種)

五線を縦に区切り、拍のまとまりを視覚的に示す線です。

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記号名 読み 意味
単小節線 たんしょうせつせん 通常の小節の区切り(細い縦線1本)
二重小節線 にじゅうしょうせつせん 楽曲の大きな区切り。調号・拍子・速度の変化点に置く
終止線 しゅうしせん 曲の終わりを示す(細線+太線の2本組)
始め繰り返し線 はじめくりかえしせん 繰り返しの開始位置を示す(太線+細線+2点)
終わり繰り返し線 おわりくりかえしせん 繰り返しの終了位置を示す(2点+細線+太線)

知っておきたい楽譜記号の豆知識

pとfはイタリア語の頭文字

強弱記号の「p(弱く)」は、イタリア語の piano(ピアノ)、「f(強く)」は forte(フォルテ) の頭文字です。現在のピアノの原名「ピアノフォルテ(pianoforte)」も、音を「弱く・強く」自在に表現できることが由来で、ハープシコードにはなかった表現力を示す言葉でした。pとfが組み合わさったのが「fp(フォルテ・ピアノ)」で、「強く打って、すぐ弱く」という短い時間の中での劇的な変化を意味します。

ダ・カーポとダル・セーニョの違い

どちらも「前の箇所に戻る」指示ですが、戻り先が異なります。D.C.(Da Capo) は「頭から」の意味で、曲の最初の第1小節に戻ります。一方 D.S.(Dal Segno) は「記号から」の意味で、楽譜のどこかに置かれた「セーニョ記号(𝄋)」の位置に戻ります。どちらも「Fine(終わり)」かコーダ記号(⊕)まで演奏したら終了します。順番を間違えると演奏が止まってしまうため、楽譜上でセーニョとコーダの位置を先に確認してから演奏するのがポイントです。

フェルマータの「延ばす長さ」に定義はない

フェルマータ(∩)は「音を延ばす」記号ですが、どのくらい延ばすかは楽譜に定められていません。一般に「音符本来の長さの2〜3倍」と教わることが多いですが、これは目安にすぎません。独奏曲では演奏者が自由に判断し、合奏曲では指揮者の棒の動きに従います。また、フェルマータは休符や小節線の上にも付くことがあり、その場合は「この瞬間を止める」という演出的な意味になります。ベートーヴェンの作品では特に意図的なフェルマータが多く、演奏解釈の大きなポイントになっています。

まとめ

楽譜に登場する記号を17カテゴリ・172種にわたって解説しました。音符・休符・変化記号といった基礎から、速度標語・発想記号・装飾記号・反復記号まで、楽典の主要な記号を一覧で確認できます。

楽器を演奏する方にとって、記号の読み方を覚えることは「楽譜という言語を習得する」第一歩です。演奏する曲に出てきた記号から少しずつ確認するのが効果的。楽器の種類や奏法についてはこちらの関連記事もぜひご覧ください。

楽譜記号を理解することで、作曲家が楽譜に込めた意図をより深く読み取れるようになります。気になる記号があったときのリファレンスとして、ぜひブックマークして活用してください。楽器の種類一覧125選音楽のジャンル一覧96種もあわせて読むと、音楽の全体像がより掴みやすくなります。

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参考・出典

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